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検索結果は6件です。

同時性胆道系重複癌を合併した膵管内乳頭粘液性腫瘍の1例
坂谷 彰彦(大手前病院・消化器内科)
今回我々は膵管内乳頭粘液性腫瘍(intraductal papillary mucinous neoplasm;以下IPMN)に胆管癌と胆嚢癌の同時性重複癌を合併した症例を経験したのでその概要を報告する。患者は83歳の女性で皮膚黄染を主訴に近医を受診し肝機能障害を指摘され当科紹介となった。CT、MRCPでは膵頭部に最大径4cm程度の多房性嚢胞性腫瘍と膵病巣から離れた総胆管中部に狭窄を認めた。ERC...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(症例報告)

経口胆管・膵管鏡システム(Boston社製、SpyGlass®)が診断に有用であった胃壁への瘻孔形成を有するIPMAの1例
小林 聖幸(香川大・消化器・神経内科)
【症例】80歳台、女性【既往歴】平成21年に当科で胆膵管合流異常と診断されたが、積極的な治療は希望されず近医で外来フォローされていた。【現病歴】平成23年12月より食欲不振が出現し、平成24年1月中旬に改善がみられないため、近医より当科紹介となった。来院時血液検査にて肝胆道系酵素の上昇とT-bil3.5mg/dlの上昇を認めた。腹部CTでは肝外胆管・膵管の拡張と拡張した膵管が胃内腔へとつながってい...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(症例報告)

経過にて膵管狭細像を来した自己免疫性膵炎の一例
清水 周哉(名古屋市立大大学院・消化器・代謝内科学)
【緒言】自己免疫性膵炎(AIP)診断基準2011(AIP2011)では限局型AIPの診断にERPによる膵管狭細像は必須項目である。今回我々は、膵管狭細像を認めなかったためにAIP2011では診断不能であったAIPを経験したので報告する。【症例】55歳、男性。胆道系酵素上昇にて経過観察中の腹部MRIで膵腫瘤を認め、入院となった。入院時採血では、高IgG4血症(669mg/dl)を認めた。腹部MRIに...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(症例報告)

肺線維症を合併し治療法選択に苦慮した自己免疫性膵炎の1例
森田 照美(鳥取生協病院・内科)
自己免疫性膵炎はIgG4関連全身疾患の膵病変として考えられ、多様な膵外病変を合併することがある。今回我々は肺線維症、後腹膜線維症を合併し、肺病変の治療方針決定に苦慮した自己免疫性膵炎の症例を経験したので報告する。症例は60歳代男性。2010年12月健診胸部単純X線写真で異常陰影を、また腹部超音波検査にて膵尾部腫大を指摘され、2011年1月精査目的で当院紹介受診となった。腹部単純CTにて膵尾部の限局...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(症例報告)

自己免疫性膵炎と診断され10年後に膵癌を併発した1症例
守田 誠恵(藤沢市民病院・消化器内科)
【はじめに】自己免疫性膵炎が本邦で注目されるようになってから、10年程度経ち、多くの新らしい知見が明らかになってきた。一般的に予後良好と認識されていたが、症例の蓄積と共に膵癌併発例が報告されている。今回、自己免疫性膵炎に併発した膵癌を経験したので報告する。【症例】患者は84歳男性で2002年4月頃から皮膚の黄染を指摘されて紹介受診。 画像診断で膵頭部腫大、主膵管の狭窄像、下部胆管狭窄を認めた。ER...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(症例報告)

糖尿病性ケトアシドーシスで発症し膵癌の診断で膵全摘が施行された慢性膵炎の1例
赤坂 威一郎(岩手県立久慈病院・消化器内科)
【症例】44歳男性【既往歴】特記事項なし【家族歴】父親DM【嗜好】beer1.5リットル/日, たばこ20本/日【現病歴】H22年12月から食欲不振、不眠にて近医加療。H23 2/3 盛岡での研修で飲酒後 動悸、脱力、意識低下にて搬送先の病院に入院、翌日当院 転院した。【現症】JCS3 傾眠傾向, 身長181cm 体重 55KgBMI 16.8 腹部平坦 軟 圧痛なし【採血】PH7.013 Pco...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(症例報告)