セッション

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膵神経内分泌腫瘍pNETに対する腹腔鏡下核出術(LPE)の検討
三澤 健之(東京慈恵会医大・外科)
【はじめに】当科では膵の良性または低悪性度病変に対し,これまで48例の腹腔鏡下膵切除術(脾温存膵尾側切除,脾合併膵尾側切除,膵中央切除,LPE)を施行した.このうち,LPEはときに病変が膵実質内に埋没して術中の局在診断が困難,病変が主膵管に近接している,腫瘍のマージンが判りにくい,あるいは膵実質からの出血で視野が取りにくい,などの理由から開腹移行率が高く,難度の高い手術とされる.【目的】今回われわ...

第55回日本消化器病学会大会膵臓(腫瘍1)

当科における膵癌治療の現状と成績
鎌田 英紀(香川大・消化器・神経内科)
【目的】膵癌は極めて予後不良な疾患であり,根治治療としては手術しかなく,切除不能進行膵癌に対しては,生存期間の延長を 目的とした緩和的な化学療法が実施されている.膵癌に対する化学療法としては,GEMやS-1を中心とした治療が 標準的であるが,十分な成績とはいえず,様々な臨床試験や 工夫が進められているのが現状である. 今回,当院における膵癌治療の現状と成績を検討し,今後の課題を明確にしたい.【対象...

第55回日本消化器病学会大会膵臓(腫瘍1)

切除標本を用いたFluorescence in situ hybridization法による膵管内乳頭腫瘍と膵管癌の染色体・遺伝子異常の検討
宮部 勝之(名古屋市立大大学院・消化器・代謝内科学)
【目的】胃癌では免疫染色やFluorescence in situ hybridization (FISH)法を用いたHER-2過剰発現の有無により,Trastuzumabの治療効果を予測することができる一方で,膵臓腫瘍では,検体からの予後や抗癌剤の効果予測は依然として困難である.我々はFluorescence in situ hybridization (FISH)法を用いて,膵管内乳頭腫瘍(I...

第55回日本消化器病学会大会膵臓(腫瘍1)

(Pro)renin receptorはWnt/β-catenin signalingを介して膵癌の進展に寄与する
藤森 崇行(香川大・消化器・神経内科)
【目的】膵癌の進展においてWnt/β-catenin signaling pathwayの亢進が知られている.他の消化器癌においては遺伝子変異が認められている一方で,膵癌については別の制御メカニズムが存在する可能性がある.最近の研究で,(Pro)renin receptor ((P)RR)がWnt receptor complexのkey moleculeであることが判明した.そこで我々は膵癌で(...

第55回日本消化器病学会大会膵臓(腫瘍1)

高齢者に対する膵癌治療の実態
門倉 信(市立甲府病院・消化器内科)
【背景・方法】膵癌に対する各種臨床試験結果が国内外から報告されているが,これらの研究は若年患者を対象に実施されており,試験結果をそのまま外挿できない高齢者の治療選択に難渋する事も多い.当院で治療を行った75歳以上の高齢膵癌患者63例を対象とし,若年患者と比較しながら治療成績の検討を行い生存に寄与する因子について解析を行った.【結果】全症例(男性28例,女性35例)の年齢中央値78歳,Perform...

第55回日本消化器病学会大会膵臓(腫瘍1)

膵上皮内癌の診断におけるMRCPの有用性の検討
寺岡 雄吏(尾道総合病院・消化器内科)
【背景】早期診断が困難とされてきた膵癌の予後向上には,膵上皮内癌レベルでの診断が必要であり,その拾い上げが必須である.しかし,従来の報告では,CEA,CA19-9 などの腫瘍マーカーには限界があり,画像検査での拾い上げが重要である.我々は,尾道市医師会と協働し,2007年から膵癌早期診断プロジェクトを展開している.まず連携施設にてガイドラインでの危険因子を有する症例に腹部USを行い,軽微な主膵管拡...

第55回日本消化器病学会大会膵臓(腫瘍1)

膵癌症例に合併した肺病変に関する検討
大坪 公士郎(金沢大附属病院・がん高度先進治療センター)
[背景] 膵癌症例では,時に肺転移,癌性胸膜炎などの腫瘍性病変,薬剤性間質性肺疾患などの非腫瘍性病変を合併し,致死的な転帰をたどることがある.しかし,多数の膵癌症例に合併した肺病変に関する検討はほとんど報告されていない. [対象と方法] 2007年1月から2013年3月までに当科にて加療を行った膵癌症例98例を対象とした.年齢は29歳から87歳 (中央値66歳),性別は男性58例,女性40例,腫瘍...

第55回日本消化器病学会大会膵臓(腫瘍1)