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ステロイド治療における自己免疫性膵炎の再燃とIgG4動態の関連性についての検討
田原 純子(東京女子医大・消化器病センター消化器内科)
【背景】自己免疫性膵炎(AIP)は自己免疫機序が関連した疾患で、ステロイド(PSL)が奏功する。しかし、PSLの減量や中止後に再燃することがあり、維持療法や再燃の予測因子ついての明確な見解は得られていない。【目的】2000年4月から2012年2月までのステロイド(PSL)治療を行いIgG4(mg/dl)の経時的測定を行ったAIP症例32例について、AIPの再燃とIgG4動態の関連性について検討を行...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(自己免疫性膵炎)

当院で経験した自己免疫性膵炎7例の長期経過
岸野 竜平(東京都済生会中央病院・消化器内科)
【はじめに】第97回日本消化器病学会総会において、当院で経験した自己免疫性膵炎6例の診断・治療について報告した。4例ではステロイド投与により寛解導入、維持投与を現在も継続している。手術施行例の2例は維持療法なしに経過観察している。プレドニゾロン投与による寛解維持に関しては5mg/日以上を3年と言われているが、明確な基準がなく施設間でも方針が異なっているのが現状である。今回、新規診断1例を加えて、当...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(自己免疫性膵炎)

頭頸部領域の病理検索の後、肝胆膵領域病変が判明したIgG4関連疾患の3症例
高谷 昌宏(姫路赤十字病院・消化器科)
頭頸部領域の病理検索でIgG4陽性形質細胞浸潤が観察される機会が増えてきた。我々はそのようなケースで、頭頸部以外の自覚症状を欠いたまま、同時性または異時性に肝胆膵領域病変が判明したIgG4関連疾患の3症例を経験した。【症例1】60歳代男性。左顎下腺腫脹のため耳鼻咽喉科を受診、診断目的で切除を受けた。病理でIgG4関連硬化性唾液腺炎と診断され内科に紹介。抗核抗体陰性、IgG 1578mg/dl、Ig...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(自己免疫性膵炎)

自己免疫性膵炎の各診断基準の比較-自己免疫性膵炎臨床診断基準2011の有用性について-
菅野 敦(東北大・消化器内科)
(はじめに) 2010年に公表された自己免疫性膵炎(AIP)の国際コンセンサス診断基準(International Consensus Diagnostic Criteria(ICDC))には、専門家を対象に作成されているために煩雑であること、日本のAIPは病理学的にLPSPの特徴を有するtype1が大部分でありtype2はほとんど存在しないことなどの問題点が存在する。そこでICDCと矛盾しない、...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(自己免疫性膵炎)

音響放射圧(ARFI)を用いた自己免疫性膵炎、IgG4関連病変における硬度測定
平野 賢二(東京大・消化器内科)
【背景】自己免疫性膵炎(AIP)やIgG4関連病変において病変硬度は増しているものと考えられるが、定量的に評価した報告はない。【対象と方法】当科でAIPの治療を受けた9例10病変(膵病変9例、腸間膜偽腫瘍1例)を対象とした。通常のBモード超音波で病変部を観察した後ARFIモードに切り替え、せん断弾性波を測定した。1)治療前のAIP膵病変の硬度を健常人38例、慢性膵炎32例の膵硬度と比較、2)AIP...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(自己免疫性膵炎)

当院における自己免疫性膵炎症例の検討
和田 将弥(神戸市立医療センター中央市民病院・消化器内科)
【目的】当院における自己免疫性膵炎(AIP)の臨床像、治療、経過を明らかにする。【方法】2000年から2011年までに当院にて経験し、自己免疫性膵炎臨床診断基準2011にて確診とされた15例を対象とした。男女比は10:5、初診時年齢中央値67歳(41-81歳)、観察期間中央値は50ヶ月(4-130ヶ月)である。初発症状、血液検査所見、画像所見、膵外病変、生検、治療法、経過について検討した。【成績】...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(自己免疫性膵炎)

自己免疫性膵炎に合併した糖尿病のステロイド治療後の経過
宮本 勇治(がん・感染症センター都立駒込病院・消化器内科, 都立墨東病院・消化器内科)
【目的】自己免疫性膵炎では、高率に糖尿病を合併するが、その糖尿病はステロイドで改善することがある。今回、自己免疫性膵炎に合併した糖尿病のステロイド治療後の経過を検討した。【方法】自己免疫性膵炎69例の耐糖能を検索した。糖尿病の発症時期として、既往の糖尿病が悪化した例と自己免疫性膵炎と同時発症した例に分けて検討した。ステロイド治療後の耐糖能の変化は、HbA1cの推移と治療法の変更で判定した。【成績】...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(自己免疫性膵炎)

ALYマウスを用いた自己免疫性膵炎における膵炎・膵島炎の機序についての検討
佐藤 悦基(昭和大・消化器内科)
【背景】自己免疫性膵炎(AIP)では腺房細胞,導管細胞などの外分泌細胞のみならず内分泌細胞も障害される.著者らはAIP動物モデルであるALYマウスを用いて,膵炎などの膵外分泌細胞障害のほか膵島炎という膵内分泌細胞障害をきたし,その進展にTh2が関与する可能性を報告した.また,Th1活性化・Th2抑制作用を有する松毬由来のpolyphenylpropanoid-polysaccharide comp...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(自己免疫性膵炎)