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検索結果は6件です。

食道扁平上皮の分化誘導におけるNotch signalingの役割について
大橋 真也(北野病院・消化器センター)
【目的】細胞の分化誘導のコントロールにおいてNotch signalingが重要な役割を果たすことは、血球系、腸管上皮、膵臓、および皮膚の細胞などにおいて広く示されている。本研究は、食道扁平上皮の分化誘導におけるNotch signalingの役割を明らかにする事である。【方法】ヒトの食道上皮より分離培養した食道扁平上皮細胞の培養液にカルシウムを添加し食道扁平上皮細胞の分化誘導を行った。分化誘導の...

第53回日本消化器病学会大会食道・咽頭-基礎

ラット逆流性食道炎モデルを用いた食道粘膜傷害に対するエストロゲンの影響
眞坂 智寛(東北大病院・消化器内科)
【目的】食道胃接合部癌は欧米を中心に急速に増加しており、その発生率は男性で圧倒的に多い。その要因の一つに、バレット食道やびらん性逆流性食道炎の発生が男性に多いことが挙げられる。我々は、雄ラット逆流性食道炎モデルにおいて外因性の一酸化窒素(NO)暴露が食道傷害を増悪させること、またNOの食道傷害増悪作用に対してエストロゲンが抑制的に働いている可能性があることを報告した。食道の炎症には肥満細胞(MC)...

第53回日本消化器病学会大会食道・咽頭-基礎

食道扁平上皮がん及び非がん部粘膜におけるDNA低メチル化の解析
松田 恭典(国立がん研究センター研究所・エピゲノム解析分野, 大阪市立大大学院・消化器外科学)
【背景・目的】食道扁平上皮がんは同時性にも異時性にも多発することが知られる。その機構として、背景粘膜に既に遺伝子異常及びDNAメチル化異常が蓄積し、発がんの素地が形成されていることが考えられている。これまで我々は、扁平上皮がんが発生する以前の食道粘膜でも、遺伝子プロモーター領域の高メチル化は既に存在していることを報告してきたが、低メチル化の有無については全く明らかにされていなかった。そこで本研究で...

第53回日本消化器病学会大会食道・咽頭-基礎

酸および伸展刺激に対する食道知覚閾値の年齢による変化
山崎 尊久(兵庫医大・内科(上部消化管科))
【目的】食道機能性障害であるNERDの病態の一つとして食道知覚過敏の関与が注目されている。食道知覚過敏は、酸や機械的伸展刺激に対する過敏であり、胸やけ症状発現に深く関与していることが示唆されており、食道知覚に関する研究の必要性は増している。しかし、これまで食道知覚に関する基礎的検討は少なく、それが年齢によって異なるかどうかの検討もない。そこで今回、我々は食道知覚閾値が年齢によって異なるかどうかを酸...

第53回日本消化器病学会大会食道・咽頭-基礎

十二指腸液逆流における食道発癌の機序
橋本 直樹(近畿大・保健管理センター)
(目的)食道癌の頻度が過去20年間、急激に増加し、中でも胃切除食道癌の頻度が増加してきた。胃切除後食道癌の占拠部位は大部分、下部食道で、一方非胃切除食道癌は中部食道であった。胃切除例は、いづれも癌の占拠部位の近傍はreflux esophagitisが著明であった。すなわち、胃切除群は十二指腸液の慢性の逆流により、reflux esophagitis→dysplasia→carcinoma seq...

第53回日本消化器病学会大会食道・咽頭-基礎

食道ケラチノサイトの伸展受容体TRPV4イオンチャネルの局在、機能と治療標的
三原 弘(富山大・3内科)
【目的】胃食道逆流症(GERD)は、多因子疾患であり、機械、熱刺激に対する食道過敏も原因の一つと考えられている。Intraganglionic laminar endings(IGLE)は、迷走神経の機械感受性求心路の終末構造で、ATP受容体を介して機械刺激の中枢への伝達を調整していると考えられている。Transient receptor potential channel vanilloid 4...

第53回日本消化器病学会大会食道・咽頭-基礎