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検索結果は5件です。

急性・慢性肝不全における血漿ADAMTS13測定の意義
高谷 広章(奈良県立医大・消化器・内分泌代謝内科)
【目的】一般に末期肝不全では高率に多臓器不全(MOF)が合併するが,その成因として臓器微小循環障害が注目されている.ADAMTS13は肝星細胞から産生され,血小板と最も反応性に富む超高分子量VWF multimer(UL-VWFM)を分解するが,本酵素活性が低下すると血小板血栓形成傾向となり,微小循環障害が惹起される.今回急性・慢性肝不全における血漿ADAMTS13の動態を肝不全の重症度,合併症,...

第55回日本消化器病学会大会肝不全・栄養療法1

慢性肝疾患における呼吸商,エネルギー消費量と体組成,臨床検査値との関係
杉本 龍亮(三重大大学院・消化器内科学)
【背景】肝硬変患者は蛋白・エネルギー低栄養(PEM)を合併し,これが予後規定因子となっている.間接熱量計による呼吸商(RQ),安静時エネルギー消費量(REE)の測定はPEM状態の把握やエネルギー投与量の設定に有用であり,これらは肝硬変の栄養評価に必須である.しかし,RQやREEは骨格筋量や体脂肪量といった体組成に一部規定されるほか,進行癌におけるRQの低下が指摘されている.そこで,慢性肝疾患におけ...

第55回日本消化器病学会大会肝不全・栄養療法1

食道静脈瘤治療前後の栄養状態に関する肝予備能別検討
坂井 良行(兵庫医大・内科(肝・胆・膵科))
【目的】内視鏡的食道静脈瘤硬化術(EIS)および結紮術(EVL)は食道静脈瘤の予防的治療として確立されているが,治療にあたり食餌が制限されるため栄養状態が悪化することが予想される.今回,内視鏡的食道静脈瘤治療前後の栄養状態に関して,child分類別に身体測定値,エネルギー代謝,蛋白代謝,耐糖能について検討した.【方法】2008年4月から2012年8月までの期間における内視鏡的食道静脈瘤治療患者92...

第55回日本消化器病学会大会肝不全・栄養療法1

経頸静脈的肝生検の手技的改良の検討
石川 達(済生会新潟第二病院・消化器内科)
【目的】肝生検は慢性肝炎の診断を中心に,通常は経皮的におこなわれている.しかし,原因不明の肝疾患の場合には予想外の出血などの合併症をもたらす危険性がある.また,腹水貯留症例や高度の凝固異常患者など出血傾向を示す症例では経皮的肝生検は原則的に禁忌である.経頸静脈的肝生検(Transjuglar Liver Biopsy:以下TJLB)は上記症例でも肝組織の摂取が可能であり,手技の選択肢が増えることは...

第55回日本消化器病学会大会肝不全・栄養療法1

肝移植検討例における疾患別にみた肝予備能評価項目の相違
千嶋 さやか(東京女子医大・消化器内科)
肝疾患の病因により肝予備能評価項目は異なり,一律にMELD scoreを用いることは問題である.今回移植適応委員会で検討された症例を疾患別に分類し,肝予備能の特徴を比較検討した.方法と対象)当院で1996年-2013年に肝移植適応委員会で検討された成人肝疾患84例(年齢21歳-70歳,男性43%)を対象とした.疾患別にa.急性肝不全11例<FH群>,b.ウイルス性肝硬変<ウイルス群>18例,c.ア...

第55回日本消化器病学会大会肝不全・栄養療法1