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分岐鎖アミノ酸/チロシンモル比(Branched-chain amino acids to tyrosine ratio; BTR)による肝予備能評価は早期肝細胞癌の予後予測因子および再発規定因子である.
石川 達(済生会新潟第二病院・消化器内科)
【目的】肝細胞癌の治療法の選択において腫瘍進展度とともに肝予備能が重要な指標となる.これまで肝予備能の評価としてChild-Pugh分類が世界的に最も広く利用されているが,Child-Pugh分類では蛋白代謝栄養状態を的確に評価するために血清アルブミン値が用いられている.一方,アミノ酸代謝状態による肝予備能評価は注目されていなかった.アミノ酸代謝を反映する分岐鎖アミノ酸/チロシンモル比(BTR)は...

第55回日本消化器病学会大会肝不全・栄養療法4

肝疾患のどのような症例にカルニチン補充療法を施行するべきか
足立 卓哉(岡山済生会総合病院・内科)
[背景・目的]肝硬変患者の高アンモニア血症は日常診療で遭遇する機会は多い.血清アンモニアを下げる治療法の一つとしてカルニチン(レボカルニチン製剤)補充が最近注目されており,当院処方例を検討した. [対象・方法]当院で肝疾患患者にレボカルニチン製剤を処方した32例のうち,1か月以上内服歴があり,かつ高アンモニア血症に用いた21例を対象とした.また,処方前血清アンモニアが,1か月後アンモニアと比較し低...

第55回日本消化器病学会大会肝不全・栄養療法4

肝硬変に対するカルニチン製剤の初期使用経験
津端 俊介(新潟県立中央病院・消化器内科)
【目的】近年サプリメントとして脚光を浴びているL-カルニチン(以下,カルニチン)は,ミトコンドリアの機能を保護することが知られている.このことが尿素サイクルを促進し,高アンモニア血症の改善を促すとされている.また,筋肉に取り込まれることで,とくに慢性腎不全患者の筋肉症状(こむら返りなど)を改善させることが知られている.今回我々は,肝性脳症やこむら返りの管理に難渋している肝硬変患者に対してカルニチン...

第55回日本消化器病学会大会肝不全・栄養療法4

当院における高アンモニア血症・肝性脳症に対するカルニチンの使用経験
新井 弘隆(前橋赤十字病院・消化器内科)
【目的】カルニチンは脂肪酸がミトコンドリア膜を通過する際の必須ビタミン様物質であり,多くのミトコンドリア酵素に関与して尿素回路等を制御する.肝硬変ではその生合成の低下などによりカルニチン欠乏症が発症することが報告されている.また,カルニチン製剤の投与による高アンモニア血症と肝性脳症の改善が国内外で報告されている.今回我々は,当院における高アンモニア血症・肝性脳症の患者に対しレボカルニチン製剤を投与...

第55回日本消化器病学会大会肝不全・栄養療法4

肝臓外科でのレボカルニチンの使用経験
大場 範行(静岡県立総合病院・外科)
【はじめに】カルニチンは高アンモニア血症や肝性脳症の新しい治療薬として話題になっている.今回,肝硬変を伴う術後患者の高アンモニア血症や筋痙攣に対してL-カルニチン製剤を投与したので,その結果を報告する.【対象・方法】当院で手術された肝硬変を伴う患者7名にL-カルニチン製剤(塩酸レボカルニチン,以下本剤)を投与した.肝細胞癌が6例,脾機能亢進症に伴う脾摘除術後が1名である.【結果】1 高アンモニア血...

第55回日本消化器病学会大会肝不全・栄養療法4