セッション

検索結果は5件です。

肝硬変に対する分岐アミノ酸製剤投与によるイベント抑制,検査値改善について
野ツ俣 和夫(福井県済生会病院・内科)
【緒言】肝硬変に対するBCAA製剤の有用性を,当院の症例から後ろ向きに検証した.【対象と方法】2001年より当院にてイベントのない肝硬変と診断され治療を受けた523例,BCAA無投与(Control)群297例(男164例,女133例,年齢65.8±11.2歳)とBCAA投与群226例(男117例,女109例,年齢67.1±9.7歳)を対象とし,イベントは,HCC,肝不全,静脈瘤破裂とした. BC...

第55回日本消化器病学会大会肝硬変・肝線維化2

肝硬変患者におけるGlycated albumin/HbA1c ratioと血清アルブミン値およびBTRとの関連性
中村 秀次(日生病院・消化器内科)
【目的】肝硬変では耐糖能異常が生じ,特に食後の高血糖を認める.HbA1cは肝硬変では見かけ上低値を示し,Glycated albumin(GA)は,過去約2週間の血糖値,食後血糖値を反映するとされるが,肝硬変ではアルブミン合成能の低下により見かけ上高値を示す.GA/HbA1c ratio(GHR)は脾機能亢進と肝での蛋白合成障害の2病態を反映していると考えられる.既に我々はGHRが肝硬変患者で上昇...

第55回日本消化器病学会大会肝硬変・肝線維化2

肝硬変患者における肝予備能と血中カルニチン濃度の関係
柴田 英貴(長崎大・消化器内科, 長崎大病院・医療教育開発センター)
【目的】カルニチンは生体内で脂肪酸代謝に必須の物質であり,長鎖脂肪酸のミトコンドリア内への輸送や,細胞内有害物質の除去・排泄に関与しているとされている.生体内のカルニチンは98%が骨格筋に存在しており,血中カルニチン濃度測定の意義はまだ十分に検討されていない.肝臓は脂肪酸代謝に重要な臓器であることから血中カルニチンが肝疾患患者の病態の指標となりうる可能性があり,これを評価することを目的とした. 第55回日本消化器病学会大会肝硬変・肝線維化2

レボカルニチン製剤投与中のC型肝硬変患者に対する運動療法の有用性の予備的検討(アウトカム評価)
福沢 嘉孝(愛知医大医学教育センター)
【目的】1990年後半頃より,肝硬変(LC)患者の栄養状態の変化に伴い,PEMの頻度が有意に低下していることが明確化してきた.更に,肥満人口が年々増加している本邦において,肝発癌を視野に入れた栄養介入のみでなく,運動介入も同時に必要な時代が到来してきている.今回我々は,既述報告(JDDW, 2012)で,ある程度のQOL向上を取得したレボカルニチン製剤投与中の外来C型肝硬変( LC-C )患者に対...

第55回日本消化器病学会大会肝硬変・肝線維化2

肝硬変患者の補正HbA1c算出式の作成とその有用性の検討
井手 康史(佐賀大附属病院・肝臓・糖尿病・内分泌内科)
【背景】肝硬変患者の多くは糖代謝異常を有している.空腹時低血糖は蛋白異化を促進し,高血糖は発癌へ関与する可能性が示唆されている.しかし肝硬変患者においては,一般的に糖尿病のマーカーとして用いられるHbA1cやグリコアルブミン(GA)は脾機能亢進や蛋白合成能低下などのために平均血糖を正確に反映しないことが多く,糖尿病治療を行う上での妨げとなっている.今回我々は持続血糖測定装置(CGMS)を用いて肝硬...

第55回日本消化器病学会大会肝硬変・肝線維化2