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検索結果は7件です。

強度変調放射線療法(IMRT)後における放射線性直腸炎24症例の臨床学的検討
須古 信一郎(済生会熊本病院消化器病センター)
前立腺癌に対する治療として放射線治療が選択される例は多いが,その晩期合併症としての放射線性直腸炎は,しばしば経験する疾患である.当院では平成19年9月以降,前立腺癌に対してIMRTによる治療が行われているが,その利点は,強度変調照射により放射線に弱い組織への照射線量を低減できることであり,放射線治療に特有の有害事象も抑えられるとされている.今回我々は,当院においてIMRTを行って放射線性直腸炎を発...

第99回日本消化器病学会総会大腸炎2

当科における放射線直腸炎12例の検討
相澤 宏樹(宮城県立がんセンター消化器科)
【背景】がん治療の多様化,集学的治療の進歩によって放射線直腸炎は近年増加傾向にある.当院はがん治療に特化した施設である特性上,放射線直腸炎は潜在的にも顕在的にも多いと言える.【目的】当院における放射線直腸炎の症例についてその特徴と治療法を明らかにする.【方法】当科で2012年4月1日から9月19日までの約半年間に行った下部消化管内視鏡検査において放射線直腸炎と診断された(新たに診断された症例,経過...

第99回日本消化器病学会総会大腸炎2

Brachyspira pilosicoli感染による腸管スピロヘータ症の3例
竹澤 敬人(自治医科大学消化器肝臓内科)
ヒト腸管スピロヘータ症(Human intestinal spirochetosis:HIS)は,1967年にHarlandとLeeにより初めて報告された.慢性下痢や血便等の腹部症状を伴うこともあるが,無症状の症例も多くみられる.2種の細菌Brachyspira pilosicoli(BP),Brachyspira aalborgi(BA)を原因とする感染症である.今回...

第99回日本消化器病学会総会大腸炎2

当院での過去3年間における大腸菌感染における大腸内視鏡像の検討
津田 朋広(西神戸医療センター消化器内科)
【はじめに】大腸菌は健康なヒトの大腸の正常細菌叢を構成する菌ではあるが,一部の大腸菌は下痢,腹痛,血便などの症状を引き起こし下痢原性大腸菌と呼ばれる.今回我々は当院にて過去3年間に便培養検査にて大腸菌を認め,同時期に下部消化管内視鏡検査を施行した症例の検討を行った.
【対象】2009年1月~2011年12月までの間に,便培養検査にて大腸菌を検出した449例のうち,下部消化管内視鏡検査にて炎症...

第99回日本消化器病学会総会大腸炎2

当院における腸管感染症の現状について(超音波検査の有用性)
後藤 和人(社会保険直方病院)
腸管感染症とは細菌,ウイルス,原虫などが原因で起きる,下痢,嘔吐,腹痛などを呈する疾患群であり,病原体により重篤な症状を呈することが知られている.この病原体の同定(便培養検査)には数日かかるため,血液検査,CT,超音波検査,内視鏡検査などを用いて早期に診断予測を立てることが重要である.2009年6月より2012年8月までの当院における下痢症状などを呈した患者の便培養検査について解析した(偽膜性腸炎...

第99回日本消化器病学会総会大腸炎2

当院におけるcollagenous colitisの臨床的検討
柳本 研一郎(愛知医科大学消化器内科)
【目的】Collagenous colitis(CC)は慢性の水様性下痢を主訴とし,大腸粘膜上皮直下に特徴的なcollagen bandの肥厚を認める疾患であり,近年,慢性下痢の鑑別診断上重要な疾患として位置づけられている.内視鏡所見や原因薬剤との関連性に関する報告が増加しているが,特にプロトンポンプ阻害剤(PPI)によって惹起されたと推察されるCCの報告が多い.今回我々は,CCの臨床的特徴,内視...

第99回日本消化器病学会総会大腸炎2

Collagenous colitisの病理組織学的検討
岸 清彦(医療法人明和病院内科)
【目的】Collagenous colitis(以下CC)の病理組織学的プロファイルを明らかにし,適切な治療法を模索することを目的とする.【対象及び方法】当院を受診した慢性下痢症を主訴とする患者のうち,下部消化管内視鏡検査(生検を含む)に同意された方に同検査を施行し,定点(回腸末端,盲腸,上行結腸,横行結腸,下行結腸,S状結腸,直腸)から生検を行う.その際,Collagen線維などを特殊染色する....

第99回日本消化器病学会総会大腸炎2