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硬化性胆管病変におけるIgG4関連疾患とアレルギー性疾患の関与について
垣内 伸之(大津赤十字病院消化器科)
硬化性胆管病変を呈する疾患として原発性硬化性胆管炎や二次性硬化性胆管炎の他に,新たにIgG4関連硬化性胆管炎の疾患概念が確立されつつある.
当院で2006年4月から2012年8月までの間にIgG4関連疾患を発症したと考えられた症例は21例であった.そのうち胆管病変を有した症例は11例あった.11例の内訳は男性8例,女性3例,年齢は52歳から80歳(中央値69歳)であった.11例中6例で内視鏡...

第99回日本消化器病学会総会硬化性胆管炎

原発性硬化性胆管炎の病態における自然免疫の関与
松下 浩志(岡山大学消化器・肝臓内科学講座)
【背景・目的】原発性硬化性胆管炎(Primary sclerosing cholangitis:PSC)は,肝内外の胆管に原因不明の狭窄を来たし,肝硬変へ進行する難治性の疾患である.PSCの病態については細菌の関与が報告されているが,詳細な病態は明らかでない.今回,我々はPSCの病態における自然免疫の関与について検討した.【方法】対象は,1991年から2012年までに入院したPSC患者29例のうち...

第99回日本消化器病学会総会硬化性胆管炎

硬化性胆管疾患の見直し
石井 康隆(広島大学病院消化器・代謝内科)
【目的】原発性硬化性胆管炎(PSC)とIgG4関連硬化性胆管炎(IgG4-SC)の臨床的,画像的特徴を比較した.【対象】当科で経験したPSC 22例,IgG4-SC 25例,血清IgG4を測定した肝外胆管癌(BDC)7例(肝門部4例,下部3例)を対象とした.臨床的項目は,性別,年齢,胆管外病変の有無,炎症性腸疾患合併(IBD)の有無,血清IgG4値(mg/dl),ALP値(IU/l),CA19-9...

第99回日本消化器病学会総会硬化性胆管炎

IgG4関連硬化性胆管炎診療の現状
松崎 晋平(鈴鹿中央総合病院消化器内科)
【目的】IgG4関連硬化性胆管炎(IgG4-SC)はIgG4関連疾患の中で自己免疫性膵炎(AIP)に次いで頻度の高い疾患とされ,臨床診断基準2012が提唱されたが,その臨床像は未だ明らかにされていない点が少なくない.今回,我々が経験したIgG4-SC症例の現状をretrospectiveに検討し,その臨床像について報告する.【方法】対象は,IgG4-SC臨床診断基準2012の確診または準確診に該当...

第99回日本消化器病学会総会硬化性胆管炎

原発性硬化性胆管炎に合併した肝内外胆管結石に対する内視鏡治療
田村 哲男(虎の門病院消化器科)
【目的】原発性硬化性胆管炎(以下PSC)に伴う肝障害の原因には胆汁鬱滞のほか,肝内外胆管に生じた結石により胆汁流出障害を来たす場合もある.PSCに合併した肝内外胆管結石を内視鏡的に治療した3例を報告する.【症例1】65歳男性.60歳時にPSCと診断.2012年発熱を主訴に受診し,総ビリルビン7.1mg/dl,Cr8.6mg/dlと急性腎不全を合併した重症胆管炎で入院.肝内外胆管に無数の結石が認めら...

第99回日本消化器病学会総会硬化性胆管炎

原発性硬化性胆管炎を疑われたAL型肝アミロイドーシスの2例
平野 賢二(東京大学消化器内科)
【症例1】41歳女性.人間ドックで肝障害,黄疸を指摘され前医受診.MRCP所見よりPSCを疑われ2011年8月に当科紹介(初診時T.bil 10.6 mg/dl).肝内胆管狭窄が多発し有効なドレナージは困難と考えられ,ウルソ内服にて経過観察されていたが肝機能の改善は認められなかった.生体肝移植(LDLT)の方針となったが12月の術前のCTで左頚部,縦隔,腹部大動脈周囲の多発リンパ節腫脹,肺の結節性...

第99回日本消化器病学会総会硬化性胆管炎

IgG4関連疾患の活動性の評価におけるFDG-PET-CTの有用性の検討
清島 淳(富山県立中央病院消化器内科)
【目的】これまでIgG4関連疾患に対して個々の臓器の診断基準しか存在しなかったが,2011年にIgG4関連疾患包括診断基準が提唱された.今回われわれは,IgG4関連疾患におけるFDG-PET-CTの有用性について,病変臓器やその拡がりをどの程度反映しているか,また,その際のブドウ糖の集積度を表すSUV(Standardized Uptake Value)値が本疾患に代表的な血清学的指標とどのように...

第99回日本消化器病学会総会硬化性胆管炎