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脈絡膜原発悪性黒色腫の単発性肝転移に対して完全腹腔鏡下肝後区域切除術を施行した1例
梅邑 晃(岩手医科大学外科)
【はじめに】悪性黒色腫は,リンパ行性,血行性に容易に転移し,進行が早く予後不良な悪性腫瘍の一つである.眼球原発の悪性黒色腫は肝転移の頻度が高く予後不良とされてきたが,肝転移に対してR0切除が可能な場合には集学的治療の発展により生命予後の延長が得られることが報告されている.われわれは,脈絡膜原発悪性黒色腫の単発性肝転移に対して完全腹腔鏡下肝後区域切除術を施行したので報告する.【症例】46歳男性,2年...

第100回日本消化器病学会総会稀な肝悪性腫瘍

肝生検で診断されたAIDS関連バーキットリンパ腫の2例
杉本 彩(国立病院機構大阪医療センター消化器内科)
【はじめに】AIDS関連悪性リンパ腫(ARL)は節外病変が多いため,診断確定に難渋することがある.さらに,バーキットリンパ腫(BL)とびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)では必要な治療が異なることからこれらの鑑別も重要である.今回,肝生検で診断されたAIDS関連BLを2例経験したので報告する.【症例1】61歳,男性.2005年にHIV感染症を指摘され,未治療で当院経過観察中であった.201...

第100回日本消化器病学会総会稀な肝悪性腫瘍

画像上胆管細胞癌との鑑別が困難であった類上皮血管内皮腫の一例
岡部 純弥(市立池田病院消化器内科)
【症例】73歳男性.2007年7月人間ドックで肝のう胞と多発性肺結節を指摘され,FDG-PETを施行したが,有意な集積を認めず経過観察されていた.2009年に定期健診にて肝内に最大径10 mmの多発性肝結節を指摘されたが放置されていた.2013年7月に両上肢・足底のしびれが出現したため,他院受診したところ脊椎管狭窄症と診断された.悪性疾患鑑別のため胸腹部CTを施行したところ,多発肺結節と末梢胆管拡...

第100回日本消化器病学会総会稀な肝悪性腫瘍

稀な肝原発腫瘍―肝血管肉腫の1例―
泉田 俊秀(富山県立中央病院内科)
【症例】60歳代女性.職業歴では,塩化ビニルの曝露歴なし.現病歴では,糖尿病,高血圧,陳旧性脳梗塞でA病院を定期受診していた.2013年3月中旬の同病院での血液生化学検査で肝機能障害と腹部造影CTで肝腫瘍が認められ,当院消化器外科に紹介となった.身体所見には異常所見なく,血液生化学検査では,AST 66 IU/L,ALT 121 IU/L,ALP 473 IU/L,γGTP 198 IU/L,HB...

第100回日本消化器病学会総会稀な肝悪性腫瘍

当科で経験した肝血管肉腫の二症例
横濱 桂介(大阪医科大学消化器内科)
【はじめに】肝血管肉腫は類洞の内皮細胞に由来する非上皮性悪性腫瘍であり発生頻度は肝原発性悪性腫瘍の約2%と極めてまれである.今回,肝血管肉腫を二例経験したため報告する.【症例】症例1は50歳代,女性.生来健康であったが平成23年春に発熱,全身倦怠感を自覚し近医受診,腹部診察で肝腫大を疑われ当科紹介となる.腹部造影CT検査にて動脈相で一部濃染し,平衡相で肝実質と均一に濃染される腫瘍を肝内に多発性に認...

第100回日本消化器病学会総会稀な肝悪性腫瘍