セッション

検索結果は7件です。

当科におけるGISTの外科治療成績
長濱 正吉(琉球大学消化器・腫瘍外科)
【はじめに】GIST(gastrointestnal stromal tumor)は比較的稀な非上皮性悪性腫瘍で治療法は外科的切除が第一選択である.今回私達はGISTの外科的切除例の臨床成績を報告する.【対象症例と検討項目】2003年1月から2012年8月までの9年8ヶ月間に当科で手術したGIST 18例(胃:12例,十二指腸:2例,空腸:4例)を対象とした.臨床病理学的所見と治療成績を検討した....

第99回日本消化器病学会総会粘膜下腫瘍

GenotypingはGISTの臨床において有用か?
徳原 真(国立国際医療研究センター外科)
【はじめに】GISTの治療において分子標的薬は重要な位置を占め,genotypingは治療方針を考える上で重要な情報となる可能性がある.【目的】原発GIST切除症例の遺伝子解析を行い,予後や他の臨床病理学的因子との関連を探る.【対象と方法】2003年5月から2012年8月までに当院で切除したGIST 35例のうち遺伝子解析が可能であった29例を対象とした.平均年齢は64.3歳で,男性は18例で女性...

第99回日本消化器病学会総会粘膜下腫瘍

直腸GISTの治療戦略
大沼 忍(東北大学胃腸外科)
【背景】消化管で大腸に発生するGISTの頻度は10%程度と報告されている.外科的切除が治療の第一選択であるが,腫瘍が巨大で完全切除が難しい症例,多臓器合併切除が必要な症例が存在する.現在,直腸GISTに対する術前化学療法の有効性のエビデンスはないが,巨大直腸GISTに対し,グリベックを術前投与することで機能温存,縮小手術が可能になったとの報告が近年散見される.【目的】直腸GISTに対する治療戦略を...

第99回日本消化器病学会総会粘膜下腫瘍

胃カルチノイドの3例
中垣 卓(市立室蘭総合病院消化器内科)
【はじめに】胃カルチノイドは,胃腫瘍の約0.4%程度と報告され,比較的まれな胃内分泌腫瘍である.近年は病理組織学的細胞異型度のみならず,疾患背景や高ガストリン血症の有無,腫瘍径,腫瘍数により予後が異なる事が明らかとなってきた.しかし本邦では治療法に一定の見解が得られておらず,施設ごとに治療選択が異なっている現状がある.今回我々は治療法の異なる3例の胃カルチノイド腫瘍を経験したので報告する.【症例1...

第99回日本消化器病学会総会粘膜下腫瘍

当院で内視鏡治療を行った直腸カルチノイドの検討
田村 潮(徳島県立中央病院消化器内科)
【目的】大腸内視鏡検査の普及に伴って直腸カルチノイドの発見が増加し,1cm以下の病変に対しては積極的に内視鏡的切除が行われている.今回われわれは当院で内視鏡治療を行った直腸カルチノイドについて検討を行った.【方法】2007年7月から2012年7月までの5年間に,当科にて経験し,内視鏡的治療を行った直腸カルチノイド18例に対して検討を行った.平均年齢62歳,男女比9:9,局在は全例Rbであった.切除...

第99回日本消化器病学会総会粘膜下腫瘍

直腸カルチノイド腫瘍に対する内視鏡的切除の経験
柳井 秀雄(国立病院機構関門医療センター臨床研究部)
背景:直腸カルチノイド腫瘍は,低悪性度腫瘍とされ,筋層への浸潤の無い径1cm未満の組織学的典型例は,一般に内視鏡的切除の適応と考えられている.しかし,その存在部位は粘膜下層へ至る事が多く,内視鏡的切除の方法に,若干の問題点が残されている.このたび演者らは,この点について自験例の解析を行った.対象:平成16年4月から平成24年3月までの8年間に,国立病院機構関門医療センター消化器科では,13例の直腸...

第99回日本消化器病学会総会粘膜下腫瘍

虫垂胚細胞カルチノイドの2例
岸根 健二(東京都保健医療公社東部地域病院外科)
症例1は80歳女性.右下腹部痛にて近医受診.抗生剤投与にて症状改善なく,精査加療目的に当科紹介受診となった.腹部CT検査所見にて右下腹部に膿瘍形成を伴う腫大した虫垂を認め,急性虫垂炎及び腹腔内膿瘍の診断で緊急手術となった.開腹所見では,虫垂は一部穿孔し周囲に膿瘍を形成していた.周囲への炎症の波及が強く回盲部切徐術を施行した.病理組織学的所見では,ケラチン,クロモグラニン,シナプトフィジン全て陽性で...

第99回日本消化器病学会総会粘膜下腫瘍