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検索結果は6件です。

肝嚢胞に対して経皮経肝ドレナージ/開窓術を施行した29例の臨床的検討
谷 奈緒子(箕面市立病院消化器内科)
【目的】肝嚢胞に対する治療としては,経皮経肝ドレナージ後にエタノール(Et)・塩酸ミノサイクリン(MINO)等を注入する硬化療法や腹腔鏡下開窓術が広く行われているが,治療法選択の明確なガイドラインは無い.今回我々は肝嚢胞に対する治療法別の治療効果を検討した.【方法】平成15年4月以降に当院で肝嚢胞に対しドレナージあるいは開窓術を施行した29例(延べ件数32例)の患者背景,臨床症状,嚢胞体積の経時的...

第99回日本消化器病学会総会肝 他1

巨大肝嚢胞に対する硬化療法の有用性
加藤 順(鳥取大学医学部附属病院機能病態内科学)
【目的】肝嚢胞の大部分は無症状であるが,巨大な例では時に腹部膨満感や腹痛などの症状を呈し,治療対象となる.内科的治療として,エタノール,塩酸ミノサイクリン,エタノールアミンオレイト(EO)注入による硬化療法が試みられている.今回,当院にて硬化療法を施行した巨大肝嚢胞治療効果及び合併症について検討を行ったので報告する.【方法】2000年以降に当院で硬化療法を行った7例を対象として検討を行った.【結果...

第99回日本消化器病学会総会肝 他1

肝血管筋脂肪腫の3例
田中 梨絵(近畿大学医学部消化器内科)
【はじめに】肝血管筋脂肪腫(angiomyolipoma:AML)は比較的稀な良性間葉系腫瘍である.今回,我々はAMLと診断された3症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
【症例1】50代の男性.nonBnonC.検診のUSにて肝S6に5cm大の肝腫瘍を指摘された.AFP,PIVKA-IIは陰性.EOB-MRIでは脂肪成分を含んでおり,早期相で濃染を認め,肝細胞相ではdefe...

第99回日本消化器病学会総会肝 他1

メトトレキセートの服用が原因と考えられた肝線維化症例の検討
大須賀 達也(社会医療法人愛仁会高槻病院消化器内科)
【緒言】メトトレキセート(MTX)は葉酸拮抗薬で用量依存性,服用期間依存性に肝障害が発症する.当院におけるMTXによる肝線維化症例の臨床経過と病理組織学的所見を検討した.【症例1】69才女性,関節リウマチでMTX服用中.肝逸脱酵素高値が持続していたが,ウイルス性や自己免疫性は否定的で,非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を疑い,肝生検を行った.肝細胞は大滴性脂肪化を呈し,風船様変性,好中球浸潤を伴...

第99回日本消化器病学会総会肝 他1

地域一般病院における肝生検の有用性―3症例の経験から―
相澤 茂幸(服部記念病院内科)
<はじめに>地域一般病院では診療科や検査ツールが限られており,消化器以外の疾患に伴う消化器症状の診断に苦慮することが多い.今回,我々は全身疾患に伴う肝機能異常の診断に肝生検が有用であった3例について報告し,地域一般病院における肝生検の有用性について考察した.<症例1>69歳男性.慢性膵炎,自己免疫性肝炎で通院中に,高LDH血症・低酸素血症・血小板減少を認め入院.リンパ節腫脹や固形腫瘤は認めなかった...

第99回日本消化器病学会総会肝 他1

難治性腹水における直接死因についての検討
松清 靖(東邦大学医療センター大森病院消化器内科)
背景と目的:難治性腹水は肝硬変における重要な合併症であるが,その病態については不明な点が多い.難治性腹水症例の死亡時の状況を検討することで問題点の整理を試みた.方法:当院で経験した難治性腹水症例のうち,院内で死亡を確認した39例を対象とした.検討項目は死直前のクレアチニン,ビリルビン,PT INR,感染(SBP等),出血等死亡と直接関係するイベントの有無とした.結果:死亡時に腎障害がない症例が6例...

第99回日本消化器病学会総会肝 他1