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急性胃粘膜病変合併し,保存的加療により回復した門脈ガス血症の2例
井上 雅文(岡山赤十字病院消化器内科)
【諸言】門脈ガス血症(以下PVG)は腸管壊死などに認められ,予後不良の徴候とされているため,緊急の外科的処置が必要になることも少なくない.近年,さまざまな原因や病態が報告され,必ずしもPVGは予後不良の病態との認識ではなくなってきている.今回,我々は急性胃粘膜病変を伴い,保存的加療により回復したPVGの2例を経験したので報告する.【症例1】79歳,男性.20XX年1月31日吐血と腹痛出現.近医より...

第99回日本消化器病学会総会胃・十二指腸 症例

胃癌遅発性再発の3切除例
野路 武寛(帯広厚生病院外科)
胃癌再発は一般的に5年以内にみとめられるとされるが,遅発性再発(切除から5年以上経過後再発)を経験することがある.1999年1月から2012年7月まで当科で根治手術を行った胃癌1020例のうち,3例に遅発性再発巣切除をおこなった.これらを報告する.症例1:69歳時に胃癌(低分化型腺癌)に対して胃全摘術を施行.術後11年,便潜血陽性にて下部消化管内視鏡検査を行われ,上行結腸腫瘍を指摘された.胃癌大腸...

第99回日本消化器病学会総会胃・十二指腸 症例

髄膜播種をきたした胃癌の3例
山下 直行(坪井病院外科)
【症例1】51才,男性.【主訴】心窩部痛【現病歴】2000.6.発症.Type 3(UME,Circ),pT3(SE),sig,sci,INFγ,ly3,v3,pN0,StageIIにて9月.左開胸開腹胃全摘,膵体尾部脾合併切除,胆摘(D2,H0,P0,CY0)(cur B)(StabeIIIBのSCCの合併あり).【経過】2002.7.吻合部再発(sig).2002.12.右開胸開腹胸部中下部食...

第99回日本消化器病学会総会胃・十二指腸 症例

functional dyspepsia(FD)との鑑別が重要なCeliac artery compression syndromeの2例とその消化管運動機能異常
楠 裕明(川崎医科大学総合臨床医学)
食後の上腹部痛を来たす器質的疾患のひとつにCeliac artery compression syndrome(CACS)があるが,本邦では疾患自体が一般的でないため,functional dyspepsia(FD)やfunctional abdominal pain syndrome(FAPS)と診断されることも多い.CACSの病態は腹腔動脈(CA)の血流障害とする説と,神経刺激のためとする説が...

第99回日本消化器病学会総会胃・十二指腸 症例

腹腔内遊離ガス像を認めながら消化管穿孔がなかった汎発性腹膜炎3例の検討
南部 弘太郎(さいたま市民医療センター外科)
【目的】腹腔内遊離ガス像(free air)は消化管穿孔と診断し,緊急手術の適応を決める所見の1つである.今回,我々は腹腔内にfree airを認めたが,消化管に穿孔がなかった汎発性腹膜炎3例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.【症例】症例1は82歳の男性.主訴は腹痛と下血.左下腹部に圧痛を認めたが,反跳痛,筋性防御は認めなかった.CRP12mg/dl.CSで直腸からS状結腸にかけて多...

第99回日本消化器病学会総会胃・十二指腸 症例

院内発症の後腹膜腔出血の3例についての検討
水島 麻依子(京都民医連中央病院消化器内科)
【目的】当院において他疾患で入院中に後腹膜腔出血と診断した3例について,責任血管,出血の原因について検討する【症例1】70歳台 男性 【既往歴】統合失調症にて施設入所中 【経過】当院で誤嚥性肺炎加療中の第5病日に突然血圧低下・意識障害を認めた.腹部造影CTで後腹膜腔血腫の診断となり緊急腹部血管造影で膵十二指腸動脈にコイル塞栓術を施行した.血管炎や動脈硬化を来す基礎疾患は除外できたこと,血管造影で血...

第99回日本消化器病学会総会胃・十二指腸 症例

当院における腸管気腫症の検討
山下 拓磨(JA香川厚生連屋島総合病院内科)
【緒言】腸管気腫症(pneumatosis intestinalis:PI)や腸管嚢胞様気腫症(pneumatosis cystoides intestinalis:PCI)は腸管壁の粘膜下層や漿膜下層に線状,嚢胞状のガスが存在する状態と定義されている.本病態の機序は確立されてはいないが細菌説や化学説,機械説,肺原説などが提唱されている.またしばしば腹腔内遊離ガスを伴うこともある.今回当院における...

第99回日本消化器病学会総会胃・十二指腸 症例