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膵尾部腫瘍に対する腹腔鏡下尾側膵切除術
松村 博臣(京都第二赤十字病院外科)
【はじめに】患者に対する侵襲の低減を目指す腹腔鏡下手術は,腹部外科領域において様々な疾患に対して行われている.当科では膵尾部に発生した腫瘍に対して,腹腔鏡下尾側膵切除術を行っている.これまで3例に対して行ったので報告する.【術式】4ポート方式で行う.膵臓の切離は,鏡視下手術用の自動縫合器(ECHELON60,ETICON社)で15分かけてクロージングレバーを握りこんで,膵組織を圧挫してから切離する...

第99回日本消化器病学会総会膵 外科治療

10mm以下浸潤性膵管癌の検討
神藤 修(磐田市立総合病院消化器外科)
浸潤性膵管癌は腫瘍径がTS1として発見されても,脈管侵襲等を伴い予後良好とはいえない.そのため,浸潤性膵管癌予後改善のためには,さらに早期の発見・切除が必要である.今回,当科で経験した腫瘍径10mm以下膵頭部浸潤性膵管癌に対し,その特徴を検討した.【対象・方法】2008年4月から2012年8月までに当科で切除した膵頭部浸潤性膵管癌20例の中で,腫瘍径10mm以下の浸潤性膵管癌は3例であった.これら...

第99回日本消化器病学会総会膵 外科治療

粘液性嚢胞腫瘍に対する腹腔鏡下膵切除術の経験
三澤 健之(東京慈恵会医科大学外科)
【はじめに】当科では院内倫理委員会,先進医療の承認(国内6施設目)を経て,現在は保険収載された腹腔鏡下膵切除術LPを2004年5月から導入し,膵体・尾部に生じた良性/良悪性境界病変を主な適応としている.今回,粘液性嚢胞腫瘍(MCN)に対するLPの治療成績を報告する.【対象】これまでに施行したLPは39例(尾側切除37,核出術1,中央切除1).対象疾患はMCN,膵神経内分泌腫瘍,膵管内乳頭粘液性腫瘍...

第99回日本消化器病学会総会膵 外科治療

肝動脈分岐異常を有する膵頭十二指腸切除術の7例―癌浸潤を疑う肝動脈温存の可否―
青木 丈明(大阪厚生年金病院外科)
【目的】膵頭部領域癌症例において,変異を伴った肝動脈(aberrant hepatic artery,AHA)が腫瘍病変部を走行する際,同血管の温存が可能か否かしばしば判断に窮する.今回我々はAHAを伴った膵頭十二指腸切除術(PD)7例を経験したので報告する.【方法】症例の内訳は,膵頭部癌6例,下部胆管癌1例.AHAはA型(上腸間膜動脈(SMA)より右肝動脈(RHA)が分岐するtype)4例,B型...

第99回日本消化器病学会総会膵 外科治療

膵体尾部切除術クリニカルパス導入による周術期管理の改善
岡田 恭穂(東北大学肝胆膵外科)
【目的】膵体尾部切除術(DP)は,高侵襲かつ合併症発生頻度が高い膵臓手術の中では,定型的な臨床経過をたどることが多い.周術期管理の標準化を目指すクリニカルパスを導入しやすい手術である.我々は2008年よりDPパスを導入したので運用実績とパス導入が周術期管理に与えた影響について検討した.
【対象・方法】当科におけるDP施行症例について,2005年1月から2008年9月のDPパス導入までを「導入...

第99回日本消化器病学会総会膵 外科治療

局所進行膵管癌に対する当科の集学的治療戦略
阿部 雄太(慶應義塾大学外科)
手術切除だけでは十分な治療効果とはいえない通常型膵癌に対して当教室で行なっている集学的治療戦略を報告する.画像上膵外浸潤陽性例(JPS T3/4症例)に対して術前治療として放射線化学治療(NACRT)と外科的切除,そして術後補助化学療法として門注療法(PI)を組み合わている.NACRTでは5-FU 300mg/day(or TS-1 60mg/m2/day)day1-5/w x4wとHeparin...

第99回日本消化器病学会総会膵 外科治療

脾仮性動脈瘤の4例
村上 智洋(磐田市立総合病院消化器外科)
脾仮性動脈瘤が偶然発見される確率は2.5%とされ,多くは腹痛や出血で発見される.破裂の死亡率は高く,未破裂の状態での積極的治療が肝要である.2007年10月~2012年7月までに当科で治療した脾仮性動脈瘤4例の臨床的特徴について報告する.【症例】年齢は48-85歳で男性3例,女性は1例であった.症状は腹部不快感2例,左上腹部痛2例であった.全例CTで診断したが,破裂1例,切迫破裂1例,未破裂2例で...

第99回日本消化器病学会総会膵 外科治療