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検索結果は14件です。

当科における慢性膵炎に対する取り組み
坂田 直昭(東北大学 消化器外科)
近年、慢性膵炎症例に対する膵全摘術+自家膵島移植がアメリカの膵島移植施設を中心に進められているが、本邦への導入にあたっては議論がある。当科は膵疾患における日本有数のHigh volume centerであり、消化器内科の協力のもと、多くの慢性膵炎診療を進めてきた。今回、慢性膵炎の外科的治療法として当科で最も行われているFrey手術に対し、その膵内分泌機能評価を中心とした治療成績を報告する。1997...

第194回東北支部例会

膵胆道疾患に対する内視鏡外科治療 -現状とこれからの展望-
森川 孝則(東北大学病院 肝胆膵外科, 東北大学病院 胃腸外科)
[背景]腹腔鏡下胆嚢摘出術から始まった腹腔鏡下手術は,消化管領域での発展・進歩を経て,再び肝胆膵外科領域へと,その適応範囲を拡大して来ている.2010年には腹腔鏡下肝切除術が, 2012年には腹腔鏡下膵体尾部切除術および核出術が保険収載され,今まで高難度とされてきた術式が標準術式とされる日も間近である.今回,当教室での膵胆道疾患に対する内視鏡外科治療の成績を再検討し,今後の展望を報告する. [当教...

第194回東北支部例会

巨大胆管結石に対する内視鏡的乳頭切開+ラージバルーン法による治療成績
鎌田 健太郎(秋田大学 医学部 消化器内科, 由利組合総合病院 消化器科)
【目的】胆管結石症に対する治療方法として内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)による結石除去術は確立されている。しかし、巨大胆管結石や積み上げ結石においては治療に難渋する場合が多い。近年そのような症例に対してEST+ラージバルーン法(EPLBD)による結石除去術の有効性、安全性が報告されている。今回、EST+EPLBDによる結石除去術の治療成績について検討する。【方法】対象は2011年9月より2012...

第194回東北支部例会

MRCP画像による胆嚢収縮機能の評価
鹿志村 純也(水戸済生会総合病院 消化器内科)
【はじめに】胆嚢収縮機能を正確に評価する方法は未だ確立されていない。近年、胆管結石に対して内視鏡的治療が盛んに行われているが結石の無い胆嚢は温存可能との報告もある。しかし、機能が廃絶した胆嚢は胆嚢炎や結石再発のリスクが大きいと考えられ、その機能を評価することは臨床的意義がある。我々はMRCP画像を用いて胆嚢容積を計測して胆嚢の機能的評価を試みたので報告する。【方法】1)正常な収縮パターンを明らかに...

第194回東北支部例会

胆膵領域のIgG4関連疾患11例の検討
高橋 健一(岩手県立中央病院 消化器科)
【目的】当院における胆膵領域のIgG4関連疾患の臨床像,治療,経過を明らかにすること.【対象・方法】過去5年間に当院で経験し,自己免疫性膵炎(AIP)およびIgG4関連硬化性胆管炎(IgG4-SC)の診断基準に従い診断された11例を対象とした.AIP6例(確診5例,疑診1例),IgG4-SC5例(確診3例,準確診1例,疑診1例)である.診断時の年齢中央値は71歳(50-79歳),性別は男性7例,女...

第194回東北支部例会

胆膵疾患に対するOptical Coherence Tomography
鈴木 雅貴(宮城県立がんセンター 消化器)
1990年の丹野の理論に基づき、低干渉近赤外線光を光源としその低コヒーレンス干渉現象を利用して微細な断層像を得るOptical coherence tomography(OCT)が開発された。OCTの最大の特徴は、音波ではなく光波を用いることによるその高い空間分解能である。OCTの分解能は数μm~20μmであるが、これは100~150μmである管腔内超音波検査法(IDUS)の約10倍であり300M...

第194回東北支部例会

総胆管大結石・積み上げ結石における内視鏡的乳頭ラージバルーン拡張術(EPLBD)の有用性の検討
住吉 明子(能代山本医師会病院)
【目的】総胆管結石の治療において、大結石や積み上げ結石などの治療困難例に対する内視鏡的乳頭ラージバルーン拡張術(Endoscopic papillary large balloon dilatation: EPLBD)の有用性と安全性が報告されている。今回我々は当施設におけるEPLBDを用いた総胆管結石截石術の治療成績を報告する。【対象】H23年11月からH24年10月までの間に当院にて総胆管結石...

第194回東北支部例会

中下部悪性胆道閉塞に対するEMS治療成績の変遷
松田 望(岩手医科大学 消化器肝臓内科)
【目的】切除不能悪性中下部胆管狭窄に対する各種新旧SEMSの違いによる成績の向上の有無や特有の問題点を明らかにするためretrospectiveに検討した.【対象】2002年7月から2012年10月までのSEMSを留置した97例,原疾患は膵癌74例,胆管癌16例,乳頭部癌5例,胆嚢癌2例である.使用したSEMSの中でCoverd Metallic Stent(CMS)は自作Coverd diamo...

第194回東北支部例会

総胆管結石に対するEST截石後のENBD留置、生食洗浄は結石再発抑制に有用である
佐藤 晃彦(栗原市立栗原中央病院 内科)
【目的】内視鏡的乳頭括約筋切開術Endoscopic sphincterotomy (EST)は総胆管結石に対する標準的治療として広く用いられているが、 結石再発頻度は約15~25%と高率である。これまで結石再発に対する有効な予防手段は確立されていない。胆管造影で指摘されない微小残石や胆泥が再発に関与するとの報告がある。我々は、微小残石を排除することを目的に、EST截石後にendoscopic n...

第194回東北支部例会

術後腸管の内視鏡的胆管ドレナージ術の工夫
松本 信(岩手県立中央病院 内視鏡科)
【背景】特殊な胆管ドレナージとして、術後のBillroth II法再建や十二指腸切除後(Child法)で輸入脚が長い症例、Roux-en-Y吻合症例においては通常の内視鏡では乳頭部や吻合部に到達することすら困難な場合があり、最近ではダブルバルーン内視鏡を用いた内視鏡的胆管ドレナージ術が行われている。しかし、十二指腸切除後の胆管空腸吻合部への到達や、胆管へのステント留置に難渋する場合が多い。【対象と...

第194回東北支部例会

膵仮性嚢胞に対するEUSガイド下ドレナージの治療戦略
佐藤 愛(医科大学)
【背景と目的】EUSガイド下の膵嚢胞ドレナージ(EUS-guided cyst drainage: EUS-CD)は,通常内視鏡のみでの穿刺に比べ安全性が高い。膵仮性嚢胞は成因から3 type(Type1:急性膵仮性嚢胞,Type2:慢性膵炎急性増悪後の仮性嚢胞,Type3:慢性仮性嚢胞(貯留嚢胞))に分類され,これらは嚢胞と胃壁の癒着の有無を判断する上で重要である。Type1/2は膵外への炎症波...

第194回東北支部例会

非切除悪性胆道狭窄に対する内視鏡的胆管メタリックステント留置術の治療成績
小川 貴央(仙台市医療センター仙台オープン病院 消化器内科)
【目的】非切除悪性胆道狭窄に対する内視鏡的胆管メタリックステント留置術の治療成績を明らかにすること.【対象と方法】2005.4-2012.11に経乳頭的にmetallic stent (MS)を留置した非切除悪性胆道狭窄例のうち,肝門部狭窄例と再interventionで留置した症例を除いた188例(平均年齢76歳,男性100例,女性88例)を対象とした.原疾患は膵癌110例,胆管癌47例,他臓器...

第194回東北支部例会

当院における胆膵疾患のFDG-PE/CT診断の現状
伊藤 美保(山形大学 第二内科)
【はじめに】胆膵疾患の診断には従来複数の画像診断や組織診断の組み合わせを用いてきたが良悪性の鑑別に苦慮することを経験してきた。当院では2011年9月にPETセンターが開設され、胆膵疾患に対するFDG-PET/CT検査(PET)は日常臨床で使用する機会が増えている。今回われわれは当科でPETを施行した症例について検討した。【方法】2011年9月から2012年10月まで当科にてPETを施行した症例は1...

第194回東北支部例会

膵仮性嚢胞に対する内視鏡治療の現況について
粂 潔(東北大学大学院消化器病態学分野)
【背景】膵仮性嚢胞に対する内視鏡的ドレナージには経乳頭的と経消化管的ドレナージがある。経乳頭的ドレナージは仮性嚢胞と主膵管との間に交通がある場合や、仮性嚢胞の乳頭側に主膵管狭窄がある場合に適応とされる。経乳頭的ドレナージの困難例に対しては、EUS-FNAの手技を応用した経消化管的ドレナージが行われる。しかし急性膵炎後の仮性嚢胞感染や感染性膵壊死などでは、膿瘍内に壊死物質が多量に存在しており外科的な...

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