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検索結果は9件です。

食道癌治療戦略におけるFDG-PETの位置付け
安田 卓司(近畿大・外科)
【目的】FDG-PETにおける食道癌の検出率は高く、そのSUVmaxは腫瘍サイズと相関する。今回、食道癌治療におけるFDG-PETの意義とその活用について報告する。【進行度診断】T因子:T1b(sm3)で70%前後、T2以上でほぼ全例で集積を認めるが、存在診断である。N因子:術前無治療で根治切除の76例の検討では、病理切片上での癌細胞数はLNに集積を認めたPET-N(+)の26例は23.6×104...

第53回日本消化器病学会大会消化器癌におけるPETの位置づけ

導入化学療法とPETを用いた食道癌化学放射線療法の治療効果予測
石原 立(大阪府立成人病センター・消化管内科)
【背景】食道癌に対する化学放射線療法(CRT:Chemo radiotherapy)の有効性を事前に予測できれば、食道癌症例のQOLおよび予後向上に貢献できるが、現在のところ臨床的に広く用いられている予測法はない。【治療効果予測法】過去に当院で食道癌に対し化学療法後にCRTを行った症例では、化学療法とCRTの効果に強い相関がみられた。我々はこのことからCRTの前に導入化学療法を行いその効果を評価す...

第53回日本消化器病学会大会消化器癌におけるPETの位置づけ

胃癌診断におけるFDG-PET検査の有用性と限界
吉田 毅(古賀病院21・PET画像診断センター)
平成22年4月、FDG-PET(以下PET)検査が早期胃癌を除く悪性腫瘍に保険適用されたため、最近は進行胃癌の病期診断・再発検出を目的とした検査依頼が増加している。もともと胃壁にはFDGが生理的に集積することがあり、集積パターンや遅延像などの手法を使って胃癌集積との鑑別を行うが、鑑別が困難なことも多く、胃癌の組織型によってはFDG集積がほとんど見られないものもある(粘液癌や硬癌など)。病期が進行す...

第53回日本消化器病学会大会消化器癌におけるPETの位置づけ

大腸癌におけるPET/CTの術前診断能
伊藤 雅昭(国立がん研究センター東病院・下部消化管外科)
癌の外科治療において画一的な予防的リンパ節郭清が行われるのは、その転移診断が充分でないことが主たる原因である。この状況で腫瘍学的安全性を担保するために、予防的な広めのリンパ節郭清を行うことは極めて常識的な判断である。今後大腸癌における術前診断精度の追及は、リンパ節郭清範囲の縮小、あるいは省略を実現しうる可能性がある。【目的】大腸癌におけるFDG PET/CTを中心にそのリンパ節転移診断能を評価し、...

第53回日本消化器病学会大会消化器癌におけるPETの位置づけ

大腸癌診療におけるPET/CTの有用性: 3次元合成複合バーチャル画像診断の臨床応用
竹政 伊知朗(大阪大・消化器外科)
【目的】大腸癌個々の症例に応じた過不足のない安全で確実な手術を遂行するためには、術前の正確な進展度診断が重要である。特に腹腔鏡下手術適応症例の術前診断や直腸癌の再発診断では、視覚的な腫瘍局在および周囲臓器の立体的解剖の把握が重要であり、PETとMDCTの複合的応用による、静的・質的診断の向上が図られている。われわれはFDG-PET/MDCT, virtual colonographからなる3次元合...

第53回日本消化器病学会大会消化器癌におけるPETの位置づけ

肝・胆・膵疾患における腫瘍PET診断
東 達也(滋賀県立成人病センター研究所)
F-18標識フルオロデオキシグルコース(FDG)を用いたポジトロン断層法(PET) は2002年より膵臓癌などで、2010年より基本的にすべての悪性腫瘍に保険適応となった。この間にPETの標準機種はPET/CTとなり、その感度も飛躍的に向上して、多くの癌でその術前診断としての使用が必須となるなど、ますますFDG-PET、FDG-PET/CTの臨床的意義は重要となりつつある。肝細胞癌(HCC)切除例...

第53回日本消化器病学会大会消化器癌におけるPETの位置づけ

膵癌および膵疾患の術前診断におけるFDG-PETの位置づけ
松本 逸平(神戸大・肝胆膵外科)
緒言:膵疾患に対するFDG-PET検査(PET)は日常臨床で使用する機会が増えているが、その診断限界や意義については他検査ほど十分な検討がなされていない。今回、膵癌及び膵癌と鑑別を要した膵腫瘤性病変、IPMN、膵内分泌腫瘍(NET)におけるPETの有用性を検討した。対象と方法:当科で1.治療方針決定のためPETを含む精査を行った膵癌165例(非切除97例、切除例68例)。2.腫瘤形成性膵炎(TFP...

第53回日本消化器病学会大会消化器癌におけるPETの位置づけ

FDG-PETは肝細胞癌の治療計画に影響を与えるか?
川村 悦史(大阪市立大大学院・肝胆膵病態内科学, 大阪市立大大学院・核医学)
【目的】肝細胞癌(HCC)に対する18F Fludeoxyglucose-PET(PET)が2010年4月に新たに保険収載されたが実用性の検証は不十分である。PETの治療計画に対する有用性を検討した。【方法】初発ないし再発のHCCで最近3ヶ月間治療を受けていない64症例のPET検査を解析し、原発巣検出率、FDG集積のT/N比(SUV ratio)を記録した。PETにより治療アルゴリズムに基づく推奨...

第53回日本消化器病学会大会消化器癌におけるPETの位置づけ

イマチニブ二次耐性GISTの診断におけるFDG-PETの臨床的有用性
石川 卓(新潟大大学院・消化器・一般外科学)
【背景・目的】進行・再発GIST治療においてはイマチニブ二次耐性腫瘍の出現が臨床上の問題となるが、二次耐性獲得の判断は一般的に行われるCTでの経過観察では難しい場合がある。当科では腫瘍の機能的診断が可能であるという特徴から、FDG-PETを二次耐性腫瘍の診断の補助としてきた。本研究では GISTのイマチニブ二次耐性診断におけるPETの有用性を明らかにする。
【対象・方法】対象はイマチニブ治療...

第53回日本消化器病学会大会消化器癌におけるPETの位置づけ