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検索結果は12件です。

IPMNの悪性度評価およびフォローアップにおける造影法を含めたEUSの有用性
鎌田 研(近畿大・消化器内科)
【目的】IPMN診療における造影法を含めたEUSの有用性を評価する。【対象】2010年3月までに,各種画像診断にてIPMNが疑われ,EUSを実施された390例。【方法】主膵管型,壁在結節の存在,有症状を手術適応とし,術前にUS,MDCT,MRCPを施行した。経過観察は6か月毎のEUSの他,US,CT,MRI等を組み合わせて行われた。初診時および経過観察期間中に通常型膵癌が随伴した場合は,比較検討の...

第53回日本消化器病学会大会嚢胞性膵腫瘍の病態からみた治療

膵液を用いたIPMN組織亜型分類の有用性 -IPMN切除適応への応用-
原 太郎(千葉県がんセンター・内視鏡科)
【背景】2006年IPMN国際ガイドラインが刊行され、本疾患に対する治療方針に一定の方向性が示されたが、CT、MRI、EUSなどの画像診断を中心とした良悪性鑑別診断に限界がみられることは明らかである。一方、WHO新分類においてIPMNは組織学的な形態および粘液形質発現様式により4亜型に分類された。なかでも頻度の高いIntestinal typeとGastric typeはMUC2染色によって分類さ...

第53回日本消化器病学会大会嚢胞性膵腫瘍の病態からみた治療

IPMNと他臓器癌の合併は本当に多いのか?
川久保 和道(東京大・消化器内科)
【背景】IPMNには他臓器癌の合併が多いと報告されているが、すべてretrospective な解析によるもので、prospectiveに検討した研究はない。【方法】当科でIPMNと診断された642症例を、平均4.8年にわたって前向きに他臓器癌の発生を調べ、実際の発生数を、年齢と性別を適合させた一般日本人での期待発生数と比較した。【結果】39症例、40件の他臓器癌の発生を認めた(年率1.3%)。多...

第53回日本消化器病学会大会嚢胞性膵腫瘍の病態からみた治療

嚢胞性膵腫瘍の治療選択におけるFDG-PET/CTの果たす意義
岡本 光順(埼玉医大国際医療センター・包括的がんセンター消化器病センター消化器外科)
【背景・目的】FDG-PET/CTは腫瘍細胞密度の低い嚢胞性病変の診断には通常不利である。しかし嚢胞性膵腫瘍においては腫瘍壁のSUVmaxを選択的に測定することにより、悪性度の推測が可能になると予想される。今回我々は、嚢胞性膵腫瘍の治療選択におけるFDG-PET/CTの果たす役割を検討した。
【対象・方法】当院で切除され病理学的診断の確定した膵嚢胞性膵腫瘍28例を対象とした。IPMN 19例...

第53回日本消化器病学会大会嚢胞性膵腫瘍の病態からみた治療

急性膵炎、嚢胞感染で発症したIPMNの治療方針に関する検討
唐崎 秀則(旭川医大・消化器病態外科)
【目的】IPMNの術前悪性度診断には様々な因子があるが、臨床症状の有無もその一つであるとされる。最近急性膵炎を伴う腸型IPMNは非腸型IPMNと比べ浸潤癌の頻度が高いことが報告されたが、急性膵炎の有無が治療方針にあたえるインパクトに関してはなお不明な点も多く、明らかにして行く必要がある。【方法】1994年1月から2011年3月までの間に当科で切除し、組織学的にIPMNと診断された63例を対象とした...

第53回日本消化器病学会大会嚢胞性膵腫瘍の病態からみた治療

切除例からみた嚢胞性膵腫瘍に対する治療戦略
羽鳥 隆(東京女子医大・消化器外科)
【目的】膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN),膵粘液性嚢胞腫瘍(MCN),膵漿液性嚢胞腫瘍(SCN),Solid-pseudopapillary neoplasm(SCN)の各種嚢胞性膵腫瘍に対する治療戦略を明らかにする目的で切除例から検討した.【方法】1981-2010年の嚢胞性膵腫瘍切除例510例(IPMN 386例,MCN 47例,SCN 44例,SPN 33例)を対象に検討した.【結果】1)I...

第53回日本消化器病学会大会嚢胞性膵腫瘍の病態からみた治療

病変の分布と術後経過からみた主膵管型IPMNに対する術式選択の検討
伊藤 達雄(京都大・肝胆膵・移植外科)
【はじめに】主膵菅型IPMNは悪性化の頻度が高く、切除の適応と認識されているが、国際診療ガイドラインでも、その術式までは言及されていない。術前に悪性病変の存在を正確に予測することは容易でなく、切除範囲の決定に難渋する場合がある。主膵管型IPMNの適切な切除術式を検討する基礎的な情報を得るため、膵全摘術を施行した主膵管型IPMN症例の病変の局在を詳細に調査するとともに、術後経過の評価を行った。【対象...

第53回日本消化器病学会大会嚢胞性膵腫瘍の病態からみた治療

IPMNの術前・術中診断と術式選択
白川 幸代(神戸大大学院・肝胆膵外科学)
【背景】IPMNの正確な診断はときに困難だが適切な評価により経過観察、あるいは縮小・低侵襲手術を選択できる場合がある。当科の切除例を検討した。【対象】2007年1月から2011年2月までのIPMN切除50例(平均年齢68歳、男女比33:17、主膵管型:分枝型 22:28)。MDCT、MRCP、EUSを施行し、症例によりERP、FDG-PETを行う。術式は浸潤癌は定型的膵切除(D2郭清)、微小浸潤癌...

第53回日本消化器病学会大会嚢胞性膵腫瘍の病態からみた治療

IPMNおよび他の嚢胞性膵腫瘍に対する外科治療方針
中郡 聡夫(東海大・消化器外科)
【目的】嚢胞性膵腫瘍の病態と治療についてのエビデンスは少なく、未だにコンセンサスが得られていない点も多い。そこで嚢胞性膵腫瘍271例に対する外科治療成績について検討した。【方法】IPMN212例、MCN15例、SPN22例、SCN22例を対象として臨床病理学的所見と生存率についてretrospectiveに検討した。【成績】術式は、IPMNではPD61%、DP23%、膵中央切除6%、膵全摘4%、十...

第53回日本消化器病学会大会嚢胞性膵腫瘍の病態からみた治療

嚢胞性膵腫瘍に対する腹腔鏡下膵切除術の有用性
中村 慶春(日本医大・外科)
【緒言】教室では、当院倫理委員会承認後の2004年3月に腹腔鏡下膵切除術(Lap-P)を導入し、現在まで腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術(Lap-PD)、膵体尾部切除術(Lap-DP)、膵中央切除術、核出術(Lap-EN)を合わせて71例に施行しその安全性と有用性について報告してきた。今回嚢胞性膵腫瘍に対するLap-Pの有用性について検討した。【対象】Lap-Pを施行した71例中嚢胞性膵疾患は42(女性...

第53回日本消化器病学会大会嚢胞性膵腫瘍の病態からみた治療

膵漿液性嚢胞腫瘍の画像診断と臨床経過
加藤 隆佑(手稲渓仁会病院・消化器病センター)
【目的】膵漿液性嚢胞腫瘍(SCN)の悪性例は極めて稀であり、診断が確定できれば原則として経過観察が可能である。しかしながら、多彩な形態を呈し診断に苦慮する例や、経過中に増大傾向を示す例もみられる。今回、SCNの画像所見と臨床経過について検討する。【方法】2010年3月までに経験したSCN32例(切除2、経過観察30)を対象とした。男女比11:21 平均年齢61.9歳(24-92) 初診時平均腫瘍径...

第53回日本消化器病学会大会嚢胞性膵腫瘍の病態からみた治療

膵Solid-psudopapillary neoplasm(SPN)の診断と治療戦略
今岡 大(愛知県がんセンター中央病院・消化器内科)
【はじめに】膵SPNは若年女性に好発する低悪性度の大きな膵腫瘍とされている。しかし、非典型例も報告されるようになり、その術前診断能および術式についての検討は不十分である。【目的と対象】2001年~2011.4月までに手術を施行し病理学的にSPNと診断された13例を対象とし、臨床病理学的特徴および術前診断能について検討し、適切な手術術式を明らかにすること。【結果】1)臨床像および画像所見:年齢は43...

第53回日本消化器病学会大会嚢胞性膵腫瘍の病態からみた治療