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検索結果は16件です。

Irinotecan+Cisplatin療法が奏効した膵原発神経内分泌癌の一例
高木 宏明(富山大学 内科学第三講座)
【背景】消化器を原発とする神経内分泌癌(NEC)は稀な疾患であるため、標準治療は確立されていないが、一般にIrinotecan/Cisplatin(IP)療法やEtoposide/Cisplatin(EP)療法などの小細胞肺癌に準じた治療が行われている。今回我々は、膵原発のNECに対して、IP療法を施行し、良好な経過を得た一例を報告する。【症例】60歳代、女性。20XX年7月より上腹部不快感が出現...

第116回北陸支部例会

索状物による絞扼で生じた急性胆嚢炎の1例
佐藤 礼子(石川県立中央病院 消化器外科)
患者は86歳、女性。2012年12月朝、排便後より、突然右上腹部から右下腹部にかけて間欠的な痛みが出現したため、救急外来を受診した。腹部は平坦、軟で、腹膜刺激症状などの所見に乏しく、血液検査でALPの上昇とCRPの軽度上昇を認めた。腹部CTでは胆嚢に高度浮腫があり、胆嚢粘膜は造影されるものの胆嚢壁には造影効果を認めなかった。検査所見から胆嚢捻転症と診断し、緊急手術を施行した。腹腔鏡で観察すると、胆...

第116回北陸支部例会

禁煙後に発症した重症型潰瘍性大腸炎の1例
柳瀬 祐孝(金沢大学附属病院 消化器内科)
【症例】30代男性【主訴】血便【現病歴と経過】20本/日、10年の喫煙歴があった。2012年11月中旬に禁煙したところ、1週間後に血便を認めた。約1週間、血便は続いたが、その後は自然に消失した。2013年1月下旬より水様性下痢及び血便が出現した。徐々に症状は増悪し、2月上旬頃より37度の発熱も認めるようになった。近医にて急性腸炎として整腸剤を処方されたが、さらに症状は増悪し、39度の発熱と腹痛も認...

第116回北陸支部例会

大腸内視鏡では診断が困難であった大腸粘液癌の一例
大和 雅敏(国立病院機構金沢医療センター 消化器科)
大腸内視鏡では診断が困難であった大腸粘液癌の一例担当:大和症例は80歳代の女性。2012年7月に便秘・腹部膨満感を主訴に近医を受診し、腹部レントゲンで大量の腸管ガスを認めたため紹介となった。当院での画像診断では明らかなイレウス像や狭窄を来すような腫瘍性病変は指摘できなかったため、緩下剤等で対症的に加療し主訴は改善した。しかし、採血にてCEA高値(42ng/ml)があり大腸内視鏡検査(TCF)を施行...

第116回北陸支部例会

食道癌化学療法中に可逆性後頭葉白質脳症症候群(PRES)を発症した1例
齋藤 裕人(金沢大学 医学部 消化器乳腺移植再生外科)
当科では進行食道癌術前化学療法としてDCF(Docetaxel:800mg/m2, Cisplatin:60 mg/m2, 5-FU:60 mg/m2)療法を行っている。今回我々はDCF療法中に可逆性後頭葉白質脳症症候群 (Posterior Reversible Encephalopathy Syndrome)を発症した1例を経験したので報告する。症例は68歳、男性。進行食道癌にて当科紹介となっ...

第116回北陸支部例会

大量腹水を契機に発見された虫垂goblet cell carcinoidの一例
谷川 明希子(福井赤十字病院 消化器科)
【症例】60才代 男性 【主訴】腹部膨満感【現病歴】12月頃から便秘を自覚していた。2月になり腹部膨満感も自覚したため近医を受診した。腹部超音波検査で大量の腹水を指摘され、精査・加療目的に当院を紹介受診となった。【臨床経過】当院での腹部超音波検査でも混濁した大量の腹水を認めたが、原因は不明であった。入院時の腹部造影CT検査では肝表面に凹凸は認めず、広範な腹膜肥厚と大網肥厚を認めた。腹水穿刺を施行し...

第116回北陸支部例会

早期の手術治療にて良好な経過が得られた特発性食道破裂の1例
岡田 剛史(福井大学 第1外科)
【はじめに】特発性食道破裂は嘔吐、咳嗽、排便・分娩時のいきみなどにて引き起こされ、致死率が7-30%と予後不良な救急疾患である。今回、嘔吐による特発性食道破裂に対し緊急手術を行い、良好な治療経過が得られた症例を経験したため報告する。【症例】55歳男性。2013年1月、胃部不快感を自覚後に嘔吐し、直後より心窩部と背部の激痛を訴え近医を受診。造影CTで特発性食道破裂と診断され同日加療目的に当院に搬送さ...

第116回北陸支部例会

慢性膵炎仮性嚢胞に脾動脈瘤を合併し破裂を認めた1例
名倉 慎人(黒部市民病院 消化器外科)
症例は65歳、男性。 アルコール性慢性膵炎、膵仮性嚢胞の診断にて近医通院中であった。 膵炎の急性増悪にて数回の入院歴がある。 2012年6月末に嘔吐、心窩部痛を主訴に当院救急外来を受診。 採血上は高度の炎症反応の上昇を伴っており、血清アミラーゼ値は軽度高値であった。 腹部CT検査では、以前より認めていた膵仮性嚢胞は増大、多発し、嚢胞内に脾動脈瘤を伴っていた。 また、近接する胃壁の著明な肥厚と壁内に...

第116回北陸支部例会

粘膜下腫瘍様発育を呈した進行胃癌の1例
山田 香穂(金沢医科大学 消化器内科学)
【症例】64歳女性、平成25年1月初旬より強い嘔気・嘔吐を認め、近医で急性胃炎と診断、加療を受けたが改善しないため当科に紹介となった。上部消化管検査は、5年前に内視鏡検査を受けて以降受けていなかった。【検査所見】身体所見、検査データから脱水の状態で、貧血は認められなかった。腫瘍マーカーは、CEA が2.0ng/mlと基準値内、CA19-9は149.1U/ml(37以下)と上昇していた。腹部X-Pで...

第116回北陸支部例会

ミノキシジル長期服用により高度の黄疸を呈した薬物性肝障害の一例
濱本 愛子(福井大学 医学部 消化器内科)
【症例】20歳代男性。主訴:全身倦怠感。既往歴:特記事項なし。現病歴:X年12月1日全身倦怠感を認め、近医を受診。上気道炎として加療を受けた。症状は改善せず、12月14日高度の肝障害を指摘され、同日当科紹介入院。飲酒はエタノール換算84g、1回/2週。生食なし。海外渡航歴なし。ミノキシジル、フィナステリド、L-リジンを3年間内服。身体所見:黄疸あり。表在リンパ節触知せず。右肋弓下で肝2横指触知、辺...

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サイトメガロウイルスの同時感染を認めたジアルジア症の一例
山宮 大典(金沢赤十字病院 消化器病センター)
【症例】34歳、男性【既往歴】特記事項なし【性交渉歴】1ヶ月前にパートナー以外との性交渉あり【渡航歴】なし【現病歴】10日間持続する腹痛、嘔気を主訴に近医を受診。腸炎の診断で処方を受けたが改善認めないため、10月2日当科受診となった。腹部CTにて高度の便貯留を認めたため便秘と診断し、グリセリン浣腸を施行。排便にて症状が軽快したため、下剤処方の上で外来にて経過観察となった。しかし、帰宅後に症状の再燃...

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術前診断可能であった後腹膜傍神経節腫の一例
藤田 純(金沢医科大学病院 一般・消化器外科学)
原発性後腹膜腫瘍の中では1.8%と稀である傍神経節腫を経験したので報告する。症例は80歳、女性、近医でMRI施行時に偶然腹部腫瘤を指摘され当院に紹介となった。血圧 126/68mmHg、脈拍 74回/分、腹部腫瘤触知せず。血液生化学検査では、腫瘍マーカーは正常範囲内であったが、ガストリン2800pg/mLと高値であった。血中・尿中カテコラミンは低値であった。内視鏡検査では腸管外からの圧排を認めた。...

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脾臓に発生した孤立性の肉芽腫の一例
鈴木 勇人(福井県済生会病院 外科)
今回,我々は脾臓に発生した孤立性の肉芽腫の1例を経験したので報告する。症例は65歳男性。既往歴は虫垂炎以外は特記なし。自覚症状は認めず。2012年11月に検診の腹部エコーにて脾臓に腫瘍を指摘され12月に当院に紹介受診となった。腹部エコーでは脾臓に46mm大の類円形、境界明瞭な低エコー腫瘍を認めた。CTでは、歪な形状の低吸収腫瘍であり造影では内部は不均一、漸増性に造影された。また腫瘍に明らかな隔壁は...

第116回北陸支部例会

当院におけるC型慢性肝炎に対するTelaprevir(TVR)/Peginterferon-alfa2b(Peg-IFN)/Ribavirin(RBV)3剤併用療法の現状
須田 烈史(富山県立中央病院 消化器内科)
【目的】2011年11月にプロテアーゼ阻害薬であるTVRが保険認可され,難治性C型慢性肝炎への治療効果が期待される一方,強い有害事象が懸念されている.今回,当院における3剤併用療法の現状について報告する.【方法】対象は2012年2月より,当院にて3剤併用療法を導入した1型高ウイルス量の16症例.男性9例,女性7例で,平均年齢は61.3歳,65歳以上が5例含まれていた.治療歴は初回治療4例,前回再燃...

第116回北陸支部例会

非アルコール性脂肪性肝炎との鑑別を要した高齢発症Wilson病の一例
清島 淳(金沢大学付属病院 消化器内科)
【症例】62歳女性.2010年に血小板減少と糖尿病を指摘され経過観察されていた.2012年7月,血小板が5万台に低下しT-Bil 2.9 mg/dlの黄疸,胆道系酵素の上昇を認め,精査目的に当科紹介となった.【経過】腹部画像上,脾腫と肝の高度変形および脂肪沈着を認めた.肝障害の原因として,肝炎ウィルスマーカーはHBV,HCVのいずれも陰性,飲酒歴は無し,自己抗体は抗核抗体,抗ミトコンドリア抗体はい...

第116回北陸支部例会

難治性潰瘍性大腸炎におけるタクロリムスの有用性
織田 典明(富山県立中央病院 内科)
【目的】難治性潰瘍性大腸炎UCにおいて、2009年からタクロリムスTACが寛解導入に使用できるようになったが、選択基準は確立されていない。当院において難治性UCにTACを使用した15症例から、TACの有用性について考察した。【方法】上記15症例について、寛解導入率・有効率や長期使用例での寛解維持率、副作用、TAC無効後の治療法について検討した。活動性はLichtiger CAIを用いて評価し、寛解...

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