セッション

検索結果は17件です。

膵体尾部Mucinous cystic neoplasm (MCN)に対して完全腹腔鏡下尾側膵切除術を施行した高度肥満症例の1例
西浦 文平(香川大学 医学部 附属病院 消化器外科 )
高度肥満患者(BMI 36)のMCNに対して完全腹腔鏡下尾側膵切除術を施行したので報告する。症例は50歳代の女性。3年前に卵巣癌の術前精査で膵尾部に嚢胞性病変を指摘されていた。同時切除の予定であったが、卵巣癌の腹膜播種を認めたため、膵切除は施行されなかった。術後化学療法により卵巣癌はCRとなったため、膵病変に対する精査、手術目的に当科紹介となった。CTでは膵体尾部に径40mm大の嚢胞性病変と遷延性...

第100回四国支部例会

広範な潰瘍病変を呈したヘルペス性食道炎の1例
水川 翔(香川県立中央病院 消化器内科)
【症例】80歳代女性【現病歴、治療経過】 2013年4月に全身倦怠感にて当院受診。PET―CTにて胸部上部食道の壁肥厚を認めた。上部消化管内視鏡検査では胸部上部食道に広範な浅い地図状潰瘍を認め、下部食道には類円形の打ち抜き様の潰瘍を認めた。血液検査にてCRP上昇および血沈の亢進を認め、RF,MMP-3,抗ガラクトース欠損IgG,MPO-ANCAの上昇を認めた。腓腹神経生検および皮膚生検を施行し、結...

第100回四国支部例会

多発性嚢胞症の肝嚢胞に合併した胆管細胞癌の一例
小川 泰司(済生会今治病院内科)
多発性嚢胞症の肝嚢胞に合併した胆管細胞癌の一例1)済生会今治病院 内科 2)同 病理科小川 泰司1)宮池 次郎1)丹下 和洋1)武治 智1)村上 貴俊1)上原 貴秀1)長谷部昌1)大本 昌樹1)恩地 森一1)梅田 政吉1)坂東 健次2)【症例】80代 女性【主訴】右季肋部痛【既往歴】脳梗塞 多発性腎嚢胞症、慢性腎不全、高血圧【現病歴】平成1年3月より多発性腎嚢胞症による慢性腎不全に対して、近医で週...

第100回四国支部例会

当センターにおける消化管pyogenic granulomaの臨床病理学的検討
澤野 美由紀(松山赤十字病院 胃腸センター)
【背景・目的】Pyogenic granuloma(PG)は、口腔以外の消化管に生じることはまれであり、消化管PGの多数例での報告は少ない。今回、当院における消化管PGの臨床病理学的特徴について検討した。【方法】1992年1月から2013年8月までに当センターで内視鏡検査を施行して、病理組織学的に確診した消化管PG7例の臨床像、内視鏡所見と病理組織学的所見を、その後の臨床経過を含め遡及的に検討した...

第100回四国支部例会

再吐血に伴い緊急膵頭十二指腸切除術を施行した十二指腸間質性腫瘍gastrointestinal stromal tumor(GIST)の一例
三井 康裕(独立行政法人 国立病院機構 高知病院 消化器科)
【はじめに】GISTは紡錘形または類上皮様細胞を主体とする消化管間葉系腫瘍であり,胃と小腸に好発するとされている.今回,消化管出血を契機に十二指腸GISTを認め,緊急手術を施行した症例を経験したため文献的考察を加えて報告する.【症例】50歳台,女性【現病歴】受診2日前より黒色便の出現を認めた.その後,自宅にて経過観察を行っていたが,嘔気および黒色物嘔吐の出現を認めたため近医を受診した.上部消化管内...

第100回四国支部例会

当院におけるS状結腸軸捻転症19症例の検討
桑村 英里(JA香川厚生連 屋島総合病院 内科)
【緒言】S状結腸軸捻転症は高齢者や精神疾患患者に多くみられる疾患で、腸閉塞の原因の1つである。軽症から中等症のものは内視鏡的に整復される症例が多いが、診断および治療が遅れると腸管が壊死、穿孔などを来たし緊急手術が必要となる。今回当院におけるS状結腸軸捻転症例について検討をしたので報告する。【対象・方法】2004年3月から2013年5月までに当院でS状結腸軸捻転症と診断された19例を対象とした。それ...

第100回四国支部例会

当センターにおけるcollagenous colitisの臨床病理学的検討
長末 智寛(松山赤十字病院 胃腸センター)
【目的】collagenous colitis症例の臨床病理学的特徴を明らかにすること。【方法】2005年8月から2013年7月までに当センターで大腸内視鏡検査を実施し、生検病理組織で最大膠原繊維帯の10µm以上の肥厚および粘膜固有層の炎症細胞浸潤を認めたcollagenous colitis(以下CC)24例を対象とし、その臨床病理学的特徴を遡及的に検討した。【成績】CC診断時の年齢...

第100回四国支部例会

確定診断に苦慮した肝細胞癌の1例
山名 浩喜(香川労災病院)
【症例】63歳、男性。【主訴】発熱、嘔気、心窩部痛。【既往歴】高血圧。【現病歴】受診5日前より発熱、嘔気、心窩部痛を認めた。3日後に近医を受診し、PPI処方され心窩部痛は一旦軽快したものの、症状が再燃したため、当院を受診した。血液検査では肝胆道系酵素の上昇と炎症反応を認めた。造影CT、造影エコー検査では肝内に嚢胞性腫瘤を認めた。臨床症状から肝膿瘍を疑い、入院当日にPTADを試みた。しかし、排液は膿...

第100回四国支部例会

膵癌化学療法中にガス産生肝膿瘍の腹腔内穿破を来した1例
川田 愛(高知赤十字病院 内科)
患者は67歳女性。既往歴は虫垂炎術後以外に特記事項なし。2013年3月から食欲不振、倦怠感、腰背部痛、体重減少があり、他院受診。肝機能障害、膵酵素上昇があり精査治療目的に当院紹介となった。その後の精査にて膵頭部癌、多発肺転移と診断した。StageIVbであり化学療法の方針とした。黄疸は認めなかったが肝胆道系酵素の上昇があり、ERCにて中部から下部胆管の狭窄所見を認めた。膵癌の胆管浸潤と判断しプラス...

第100回四国支部例会

Trousseau症候群を併発した消化器癌の2症例
森岡 弓子(高松赤十字病院 消化器内科)
Trousseau症候群は悪性腫瘍に伴う血液凝固亢進により脳血管障害を生じる病態である。成因の多くはDICに併発した非細菌性血栓性心内膜炎による心原性脳塞栓症と考えられ、原因となる悪性腫瘍は固形癌が多く、その中では婦人科的腫瘍が最も多いといわれている。今回、我々はTrousseau症候群を併発した消化器癌の2症例を経験したので報告する。症例1は80代、女性。多発性肝転移を伴う膵体部癌Stage4b...

第100回四国支部例会

横行結腸間膜裂孔ヘルニアの一例
平尾 章博(香川県立白鳥病院)
横行結腸間膜裂孔ヘルニアは上腹部の手術既往を背景として発生することが知られているが、その頻度は内ヘルニア全体でも5%以下と比較的まれな疾患である。今回我々は、帝王切開の既往はあるものの、上腹部の手術操作歴を認めない患者に発生した横行結腸間膜裂孔ヘルニアを経験したので報告する。症例は77歳女性、腹痛と腹部の膨瘤を主訴に来院した。既往歴としては、帝王切開、虫垂炎、高血圧、閉塞性動脈硬化症を認める。1週...

第100回四国支部例会

錠剤型乾燥剤の誤飲によって閉塞性イレウスを来たした成人女性の一例
大浦 杏子(KKR高松病院 消化器内科)
【症例】66歳女性。
【現病歴】気管支喘息で当院通院中。2日前より、腹部膨満感あり。当日夕方に下腹部に鈍痛が持続、10回以上嘔吐するようになったため来院。精査加療目的で入院となった。
【経過】腹部CTでは骨盤内小腸に直径2cm,高さ1cm大の円柱状の高吸収な構造物があり、これより口側の小腸内腔の拡張・腸液貯留像を認めた。これまで開腹手術の既往歴もなく、なんらかの小腸異物によって閉塞性イ...

第100回四国支部例会

Trastuzumab単剤療法が著効した切除不能進行胃癌の1例
寺前 智史(徳島大学病院消化器内科)
【症例】患者は78歳、男性。主訴は下腿浮腫。約3週間前より足のむくみを自覚して近医を受診。腹部エコーで多発肝腫瘤、上部消化管内視鏡検査(GF)にて幽門部に腫瘤を認め、胃癌及び多発肝転移の疑いで当科に紹介された。身体所見では両側下腿浮腫を認めた。血液検査では、軽度の貧血、低アルブミン血症、肝胆道系酵素の上昇を認めた。腫瘍マーカーは、CEA 9850ng/ml、CA19-9 5270U/mlと著増して...

第100回四国支部例会

直腸Colitis Cystica Profundaの1例
河井 裕介(香川県立中央病院 消化器内科)
症例は57歳,男性.2012年9月,数ヶ月前より持続する下痢を主訴に受診.下部消化管内視鏡検査にて,肛門縁より約3cmの直腸後壁に,立ち上がりなだらかな3cm程度の粘膜下腫瘍を認めた.病変は直腸の約1/3周に存在し,結節状隆起を呈していた.腫瘍の表面は大部分が健常粘膜と同様であったが,頂部に発赤,びらんを伴っていた.直腸指診では比較的柔らかい腫瘤として触知した.頂部を含めボーリング生検を施行したが...

第100回四国支部例会

癌性腹膜炎に特発性細菌性腹膜炎を併発したG-CSF産生肝癌の1剖検例
岡崎 潤(徳島大学病院バイオヘルスサイエンス)
患者は60歳台男性。2006年6月、アルコール性肝硬変を背景に肝癌を発症し、当科にてラジオ波焼灼療法(RFA)を施行。その後、RFAを繰り返し施行していたが、2012年5月より多発性肝癌となり、以後肝動脈塞栓術にて治療を行っていた。2013年4月、外来にて経過観察中に38℃台の発熱が出現し、CTでは多発肺転移を疑う腫瘤影を認め同年5月に精査のため入院となった。入院時血液検査では、軽度の白血球上昇と...

第100回四国支部例会

肝動脈塞栓術が有効であった悪性黒色腫多発肝転移の3例
田中 宏典(徳島大学病院 消化器内科)
悪性黒色腫は早期から転移をきたす悪性度の高い腫瘍である。転移の多くは多発し肺,皮膚,肝臓への転移の頻度が高く、特に肝転移した症例は予後不良である。悪性黒色腫の肝転移に対する肝動脈塞栓術の効果は知られているものの、十分なエビデンスがないのが現状である。今回、我々は悪性黒色腫の肝転移に対して肝動脈塞栓術を3例施行し、有効な成績が得られたので報告する。症例1は70歳,男性.7年1ヶ月前に右ブドウ膜原発悪...

第100回四国支部例会

早期膵癌(PanIN)の1例
上村 淳(KKR高松病院 外科)
【症例】70歳代,女性.嘔気を主訴に近医を受診.腹部CTで膵尾部の膵管拡張を認めたため,精査のため当院に紹介となった.血液検査では特記すべき所見は無し.Dynamic CT・MRCPでは膵尾部膵管にφ7mmの拡張を認めた.ERCPでは拡張膵管と正常膵管との境界で強い狭窄を認めた.IPMNと共に膵癌も鑑別に上がり,膵体尾部切除+D2郭清を行った.経過は良好で術後10日目に軽快退院となった.病理組織診...

第100回四国支部例会