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検索結果は5件です。

潰瘍性大腸炎手術症例における回腸粘膜内forkhead box protein遺伝子発現の意義
大北 喜基(三重大学消化管・小児外科学)
【背景】近年,潰瘍性大腸炎に関連するとされるいくつかの遺伝子が同定されてきている.一方でforkhead遺伝子であるforkhead box protein A2(FOXA2)およびFOXA3は,組織の炎症や薬剤感受性の調節への関与が報告されているが,潰瘍性大腸炎に対する関連については明らかにされていない.【目的】潰瘍性大腸炎手術例において,回腸粘膜に発現するFOXA2およびFOXA3の意義を明ら...

第100回日本消化器病学会総会大腸 炎症 基礎

IBD合併大腸癌モデルの発生過程における上皮細胞特異的TNFシグナルの解析
鈴木 雅博(東京医科歯科大学消化器病態学講座)
【目的】炎症性腸疾患(IBD)の長期罹患例は大腸癌を合併することが知られている.以前に我々は炎症反応の遷延化にともなう大腸上皮細胞に局在するTNF受容体(TNFR)の特異的な発現調節を報告したが,IBD合併大腸癌(colitis-associated cancer,CAC)の発生過程におけるその生物学的意義は明確でない.そこでマウス大腸上皮細胞株と実験CACモデルを用いて,この調節にともなう上皮細...

第100回日本消化器病学会総会大腸 炎症 基礎

デキストラン硫酸腸炎治癒期における絶食―再摂食の効果
岡田 俊彦(大阪医科大学第二内科)
【背景と目的】大腸では絶食-再摂食の周期にともなって,細胞回転の停止と過増殖を繰り返している.我々はこれまでに,マウス大腸における再摂食時の上皮細胞回転促進は,常在菌で再摂食時にのみ著増するL. Murinusが食物繊維を分解した結果,大腸内で産生される乳酸に依存していることを報告してきた.また,絶食-再摂食と発癌物質への暴露のタイミングを変化させることにより感受性も大きく変えられる...

第100回日本消化器病学会総会大腸 炎症 基礎

大建中湯のMicrobiomeを介した抗炎症作用発現メカニズムの解明
吉川 幸造(徳島大学消化器・移植外科)
【目的】大建中湯(DKT)はイレウス等に対して運動機能改善目的に広く用いられている.我々は既にDKTの抗炎症効果を介したBacterial translocaion予防効果を報告している.今回そのメカニズムにmicrobiomeが関与している事が示されたために報告する.【方法】1.絶食ラットモデル:絶食群,DKT投与群(100,300,1000mg/kg)に分け,5日間の絶食ストレスを与えた.腸管...

第100回日本消化器病学会総会大腸 炎症 基礎

DSS誘導腸炎マウスにおいて酪酸はMFG-E8を介して炎症を軽減する
三代 剛(島根大学医学部内科学第二講座)
【目的】
短鎖脂肪酸の一種である酪酸は,主要な食物繊維の腸内細菌発酵産物の一つである.酪酸は腸粘膜のホメオスタシス維持に重要な役割を果たしており,加えてvitro及びvivoにおいて強力な抗炎症作用を有する事が報告されている.ただし,これらの正確な機序は完全には解明されていない.我々はマウス腸炎モデルを用いて,MFG-E8を介した酪酸の治療的役割を検討した.
【方法】
腸上皮細胞...

第100回日本消化器病学会総会大腸 炎症 基礎