セッション

検索結果は4件です。

RFAを施行した肝細胞癌合併C型肝硬変症例における宿主免疫学的検討
金川 武徳(東邦大学医療センター大森病院消化器内科)
【背景】我々は宿主側免疫学的背景において,Th2分画の増加によるTh1分画優位の状態の欠落は,HCCの発癌または癌化にとって重要な変化である可能性を報告した(Cancer Chemother Pharmacol 2008 62:401-6).しかしながら,発癌がTh2分画の増加を誘導するのか,それともTh2分画の増加が発癌を誘導するのかは,未だ検討の余地が残されている.【目的】C型肝硬変(CLC)...

第99回日本消化器病学会総会肝 基礎1

CD14+HLA-DR-/lowMDSCが肝細胞癌患者の予後へ与える影響
在原 文教(金沢大学附属病院消化器内科)
【目的】Myeloid-derived suppressor cell(MDSC)は幼若な骨随由来細胞であり,T細胞とNK細胞機能に対して強力な阻害活性を有する.近年CD14+HLA-DR-/low MDSCが肝細胞癌患者で増加し,抗腫瘍免疫の抑制に関与していることが報告されている.今回我々は肝細胞癌患者におけるMDSCの動態と予後に与える影響につき検討を行なった.【方法】肝細胞癌患者123例,慢...

第99回日本消化器病学会総会肝 基礎1

新たな肝癌予後予測因子Wee1 kinase発現に寄与する因子の同定
小木曽 智美(東京女子医科大学消化器内科)
【目的】Wee1 kinaseはG2/M期を制御する因子で,肝癌の新たな予後予測因子となることを報告してきた.今回我々は,Wee1発現に与える因子を統計学的に検討した.【対象】対象は当院で肝癌を切除した26症例.Wee1発現を病理組織学的に確認し,臨床背景,血液検査,肝癌の特徴を比較し,Wee1発現に与える因子を単変量及び多変量解析にて検討した.その結果に基づき,肝癌細胞株HuH7にエストラジオー...

第99回日本消化器病学会総会肝 基礎1

肝内胆管癌におけるNogo-B発現とその臨床像
荒井 淳一(長崎大学腫瘍外科学)
【背景】肝内胆管癌は予後不良な腫瘍で,その悪性化の病態解明は未だ不明な点も多い.Nogo-B(Reticulon 4B)は,小胞体に存在する55kDaの蛋白質で,肝臓では非実質細胞に特異的に発現しておりNogo-B欠損は肝硬変や門脈圧亢進の進行にかかわる.一方でグリソン内の微細胆管の増殖に関わっている事がIwakiriらによって報告されている.胆管細胞増殖に関与する新しい分子生物学的マーカーの,肝...

第99回日本消化器病学会総会肝 基礎1