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検索結果は4件です。

亜鉛のC型肝炎ウイルスに対する抑制効果の解析
田村 彰教(日本大学医学部附属板橋病院消化器肝臓内科)
【目的】今日まで,微量元素である亜鉛がC型肝炎ウイルス(HCV)増殖抑制に関与することが知られている.今回我々は亜鉛の抗HCV効果を確認し,亜鉛により発現される遺伝子を網羅的に検出し,発現遺伝子の検討をおこなった.【方法】OR6,HCV全長ゲノム配列とルシフェラーゼ遺伝子およびネオマイシン耐性遺伝子を結合したRNA(レプリコン)を,12時間培養し亜鉛をそれぞれに0μM,50μM,100μM,150...

第99回日本消化器病学会総会肝 基礎2

肥満に伴う肝の脂肪化および炎症性変化における脾臓の役割
所 征範(大分大学総合内科学第一講座)
【目的】非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は,メタボリックシンドロームの肝臓における表現型と考えられており,肝硬変や肝癌に進展することはよく知られている.近年,肥満の程度が比較的軽い本邦においても,NASHの症例は増加傾向にあるが,NASH発症のメカニズムは十分に解明されていない.これまで,我々は,肥満により脾臓からのIL-10合性能が低下し,さらに脾臓由来IL-10が欠乏すると,NASHとよく...

第99回日本消化器病学会総会肝 基礎2

単純性脂肪肝の再生遅延―脂質蓄積とERストレスの関係について―
濱野 美奈(大阪大学消化器内科学)
【目的】脂肪肝の再生障害は多くの遺伝子改変モデルで報告されてきたが,食餌誘発性脂肪肝モデルでの再生障害の報告は少なく,肝臓への脂肪蓄積そのものが再生障害の原因となるか否かについては詳細な検討がされていない.我々は食事誘発性単純性脂肪肝モデルを用い,肝臓への脂質蓄積が再生過程に及ぼす影響をERストレスに着目して検討を行った.【方法】Bl/6J mice 8週令雄に高脂肪食(HFD)または通常食(CD...

第99回日本消化器病学会総会肝 基礎2

カルニチン及びビタミンE投与によるNASH病態改善と腸管内Inflammasome発現の関連
石川 久(岡山大学消化器・肝臓内科学)
【目的】NASH(Non-alcoholic steatohepatitis)は,脂肪肝の存在とともに炎症細胞の浸潤と線維化の進行を認めるものと定義され,肝硬変さらには肝細胞癌へと進行していくことが臨床において問題となっている.最近,NASHの病態進展と腸管内Inflammasome関連遺伝子発現との関係についての検討が報告され,腸管内Inflammasome発現が亢進したほうが病態を改善するとさ...

第99回日本消化器病学会総会肝 基礎2