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ハイブリッド食道切除術:食道癌鏡視下手術の未来に向けての工夫
出江 洋介(がん・感染症センター都立駒込病院食道外科)
食道癌に対する鏡視下手術は,腹臥位手術の普及が導入時のハードルを下げた.2012年に無作為化試験の結果がヨーロッパのグループから報告され,呼吸器合併症が開胸開腹手術と比較し有意に少なかった.腹臥位で人工気胸法を用いることにより,両肺換気で手術を行うことができたことを呼吸器合併症が少なかった理由として挙げている.当科では,呼吸器合併症の減少に有利に働くのは(1)胸部操作時間の短縮,(2)両肺換気での...

第100回日本消化器病学会総会食道癌,外科的治療

高齢者食道癌に対する胸腔鏡下食道切除術の有用性と治療成績
竹村 雅至(兵庫医科大学上部消化管外科)
食道癌手術に鏡視下手術が導入され約20年が経過したが,高齢者に対する本術式の有用性についての報告は少ない.そこで今回,75歳以上の高齢者食道癌症例に対する本術式の治療成績について検討したので報告する.(対象と方法)2000年1月から2011年12月までに,鏡視下食道切除再建術を施行した305例中75歳以上の38例(12.5%)を対象とし,短長期成績について検討を行った.(結果)対象年齢中央値は76...

第100回日本消化器病学会総会食道癌,外科的治療

女性食道癌における胸腔鏡下食道切除術の治療成績
竹村 雅至(兵庫医科大学上部消化管外科)
【はじめに】様々な癌種で予後に性差があり,さらに術後合併症にも性差があるとする報告も散見される.食道癌においては女性に比べて男性が5倍の発症率で,女性食道癌では術後合併症が低頻度で予後が良いとする報告もある.我々が経験した胸腔鏡下食道切除術施行症例のうち女性食道癌症例を対象とし,鏡視下手術における性別の影響について検討した.【対象と方法】2000年から2011年までに胸腔鏡下食道切除術を適応した胸...

第100回日本消化器病学会総会食道癌,外科的治療

腹臥位用気管鈎とneedle instrumentによる視野展開を利用した胸腔鏡下食道切除術
中島 政信(獨協医科大学第一外科)
【目的】胸腔鏡下食道切除術においては,特に上縦隔郭清の際の視野展開が重要であるが,腹臥位では右側臥位よりも気管左側の展開が困難であるとされている.これを克服するため,我々は12mmポートから出し入れ可能な腹臥位手術用の気管圧排鈎を開発し,更にneedle instrumentを用いて食道を牽引することで視野の展開を行っている.その有用性について検討した.【方法】体位を腹臥位とし,原則として第3肋間...

第100回日本消化器病学会総会食道癌,外科的治療