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検索結果は5件です。

自己免疫性肝炎治療中における血清IgG値測定の意義
板倉 潤(武蔵野赤十字病院消化器科)
【目的】自己免疫性肝炎(以下AIH)は,ステロイド減量中または中止後に再燃を繰り返す症例があるが,再燃を予知する指標については確立していない.今回当院経過観察中に再燃した症例で,再燃に関連する因子の有無を検討した.【方法】1995年以降当院で組織学的に確定診断したAIH症例61例で,再燃の有無,治療内容,血液検査値を検討した.【結果】29例(48%)で再燃を認めた.非再燃例との比較では,診断時の年...

第99回日本消化器病学会総会AIH・PBC

自己免疫性肝炎の臨床像ならびに長期予後の検討
荒瀬 吉孝(東海大学消化器内科学)
【目的】自己免疫性肝炎(AIH)は比較的予後は良好とされているが,再燃する症例や,LC,HCCへ進展する例も散見される.今回,AIHの臨床像ならびに長期予後を明らかにすることを目的として,当院のAIH症例を解析した.
【方法】1999年AIH改訂版国際診断基準スコアリングシステム(AIHスコア)がprobable以上の56例を対象とし,病型,検査所見,治療,転帰につき解析した.
【成績...

第99回日本消化器病学会総会AIH・PBC

原発性胆汁性肝硬変におけるミトコンドリア蛋白陽性炎症細胞の分布とその意義
佐々木 素子(金沢大学形態機能病理学)
【目的】原発性胆汁性肝硬変(PBC)はミトコンドリア抗原に対する免疫反応異常を特徴とするが,胆管病変の形成におけるその役割は十分解明されていない.私どもは,PBC胆管病変におけるミトコンドリア蛋白(Mit-P)の粗顆粒状発現とオートファジー異常の関連を報告したが,この時,PBCではMit-P陽性炎症細胞もみられることに気付いた.そこで今回,PBCと原発性硬化性胆管炎(PSC),慢性ウイルス性肝炎(...

第99回日本消化器病学会総会AIH・PBC

フィブロスキャンを用いた原発性胆汁性肝硬変の治療効果判定に関する検討
三上 繁(キッコーマン総合病院内科)
【目的】原発性胆汁性肝硬変(PBC)の標準的治療薬であるUDCAおよびBezafibrateの治療効果を明らかにするため当院にてフィブロスキャンを施行したPBC症例の治療成績について検討した.【対象・方法】PBCと診断され,フィブロスキャンを施行した27例を対象とした.診断時の年齢は54.6±8.5歳(34~71歳,中央値55歳).性別は男5例,女22例.観察期間は83.4±56.1カ月(中央値...

第99回日本消化器病学会総会AIH・PBC

原発性胆汁性肝硬変,原発性硬化性胆管炎に対する生体肝移植後の再発についての検討
山本 憲彦(三重大学医学部消化器肝臓内科)
【目的】ウイルス性肝炎や肝細胞癌に対する生体肝移植後の原疾患の再発に関してはよく知られている.しかし,自己免疫関連肝疾患の再発に関しては定まった見解はない.今回我々は,原発性胆汁性肝硬変および原発性硬化性胆管炎の生体肝移植後の再発に関してその背景因子,診断,発症までの期間などについて検討した.【方法】2002年から2011年までに当院で生体肝移植を施行した134例について検討した.組織学的評価は原...

第99回日本消化器病学会総会AIH・PBC