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難治性GERDの病態解明を目指して:ブタ下部食道括約筋と食道体部平滑筋に認めるトリプシン反応性の差異とその生理的意義
伊原 栄吉(九州大学病態制御内科学)
【背景】胃食道逆流症(GERD)は,胃酸に由来する酸逆流のみならず十二指腸液の非酸逆流もその原因となる.すなわち,PPI治療に抵抗する難治性GERDの病態の1つとして十二指腸液の非酸逆流関連する病態がある.最近,GERD粘膜障害の機序の1つに十二指腸液に含まれるトリプシンの受容体であるPAR-2の関与が示唆されたが,トリプシンが食道運動に及ぼす影響については不明であった.【目的】本研究では,トリプ...

第100回日本消化器病学会総会GERD3,その他

食道アカラシア患者の食道粘膜ではmicroRNA130a発現が亢進している
庄司 寛之(長崎大学消化器内科)
【目的】食道アカラシアはlower esophageal sphincter(LES)の弛緩不全により食道運動異常をきたす疾患であり,食道癌のリスクの1つに挙げられる.近年,内視鏡的筋層切開術(POEM)が低侵襲で根治性の高い治療法として確立された.一方で病態は未だに不明な点が多く,食道発癌に至る過程の解明が望まれる.今回我々は食道アカラシア患者の食道粘膜に特異的なmicroRNAを同定することを...

第100回日本消化器病学会総会GERD3,その他

アカラシア患者の体重減少と病態の関係
坪井 一人(東京慈恵会医科大学消化管外科)
【背景】アカラシア患者では,下部食道における通過障害から経口摂取がままならず体重減少をきたすとされるが,体重減少のない症例も多く存在する.高度の体重減少を認める症例ほど病態の進行が予想されるが,これまで十分な検討がなされていない.また,昨年,アカラシア取扱い規約が改定され,拡張型分類がより臨床に則した形に変更された.【目的】アカラシア患者の体重減少の程度と病態との関係を検討した.【対象と方法】19...

第100回日本消化器病学会総会GERD3,その他

アカラシア患者に観察される“Esophageal Rosette”のバルーン拡張術後の変化
星野 慎太朗(日本医科大学千葉北総病院消化器内科)
【背景】アカラシア患者では,健常者において深吸気時に観察される下部食道柵状血管の全体像は観察されずrosette-like esophageal foldsが観察されることを報告し,われわれはこの所見を“Esophageal Rosette”と呼び,アカラシアの特徴的内視鏡像であることを報告した.今回,アカラシアに対して,バルーン拡張術を施行し,著効を認め症状が消失した症例の深吸気時時の下部食道内...

第100回日本消化器病学会総会GERD3,その他

食道好酸球浸潤の診断能に関する多施設共同前向き検討
石村 典久(島根大学医学部第二内科)
【目的】近年,本邦において好酸球性食道炎(EoE)の報告例が増加しているが,臨床的特徴は十分に評価されていない.今回,EoEの主要な病理所見である食道好酸球浸潤(EE)の診断の際に重要となる症状や内視鏡的所見を明らかにする目的で以下の検討を行った.
【方法】2011年8月から2012年8月までに関連12施設で施行された上部消化管内視鏡検査例を対象とした.嚥下困難などの食道関連症状がある症例お...

第100回日本消化器病学会総会GERD3,その他