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検索結果は5件です。

メトホルミンによる肥満関連肝発癌抑制―新規肥満・糖尿病マウス肝発癌モデルを用いた検討―
大野 智彦(岐阜大学消化器病態学)
【目的】肥満やそれに関連する生活習慣病,特に糖尿病の患者は近年世界的に増加している.肥満と糖尿病はいずれも肝発癌のリスクを高める.メトホルミンは広く用いられている抗糖尿病薬だが,近年,その抗腫瘍効果が注目されている.今回我々はメトホルミンの肥満・糖尿病関連肝発癌抑制効果について,肥満・2型糖尿病のモデルマウスであるC57BL/KsJ-db/dbマウス(db/dbマウス)を用いて新規肝発癌モデルを作...

第100回日本消化器病学会総会NASH,NAFLD 1

メトホルミンの脂肪細胞に対する分化抑制機構を介したNASHの治療戦略―基礎的検討
藤田 浩二(香川大学医学部消化器神経内科)
【目的】NASHは非ウイルス性肝硬変及び肝細胞癌の原因として知られているが,その治療方法は未だ確立されていない.NASHの背景にメタボリックシンドロームがあり,内臓脂肪の蓄積とNASHとの関連も指摘されている.今回我々はメトホルミンによるin vitroにおける脂肪分化の抑制と,NASHモデル動物を用いたメトホルミンのNASHへの進行抑制を認め,その抑制効果に関与するmiRNAを抽出したので,ここ...

第100回日本消化器病学会総会NASH,NAFLD 1

分岐鎖アミノ酸によるNASHマウスモデルにおける肝脂肪抑制効果
本多 隆(名古屋大学医学部附属病院消化器内科)
【目的】分岐鎖アミノ酸(BCAA)は肝硬変患者の低アルブミン血症治療として使用され,累積合併症発生率を抑制させた.またその層別解析においてBMI25以上の男性では発癌抑制効果が見られ,肝脂肪化抑制が示唆されている.そこでNASHにおけるBCAAの肝脂肪化,線維化の進展抑制について検討するため,マウスNASHモデルにおいてBCAAを投与しNASH脂肪抑制効果とそのメカニズムを検討した.【方法】C57...

第100回日本消化器病学会総会NASH,NAFLD 1

肥満,非アルコール性脂肪性肝疾患,糖尿病患者における血中分岐鎖アミノ酸の変化
岩佐 元雄(三重大学消化器内科学)
【目的】肥満,メタボリック症候群,糖尿病患者では血中分岐鎖アミノ酸(BCAA)が高値を示すことが知られているが,その機序や意義は明確になっていない.基礎領域では,BCAA代謝酵素BCAT欠損マウスで血中BCAAが高く,高脂肪食に抵抗性であるとする報告がある一方,高脂肪食とBCAAを同時に摂取するとインスリン抵抗性が惹起されるとの報告もみられる.大規模疫学研究では,血中BCAA高値者はその後の2型糖...

第100回日本消化器病学会総会NASH,NAFLD 1

非アルコール性脂肪性肝疾患に対するイソフラボンの予防効果の検討
堅田 和弘(京都府立医科大学消化器内科学)
【目的】メタボリックシンドロームやその肝臓での表現型とされる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は,動脈硬化性疾患,糖尿病,悪性疾患の高危険群であり,その病態に脂質代謝異常,酸化ストレスの関与が示唆されている.またコレステロールの肝臓への取り込みと蓄積に,酸化ストレス由来タンパク質の修飾反応の役割が報告されている.イソフラボンは,フラボノイドの一種で,大豆に多く含まれており,抗肥満や血糖低下作...

第100回日本消化器病学会総会NASH,NAFLD 1