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検索結果は10件です。

がん検診の精度管理の方向性―検診の格差は解消可能か?―
中山 富雄(大阪府立成人病センター)
新しいがん検診が開発されると,その効果はとても大きいと期待される.しかしランダム化比較試験で示される死亡率減少効果はあっても20%前後のものが多く効果は思ったよりも小さい.たとえ死亡率減少効果の大きさが小さくとも効果が確立されて一般化される際には,同じ検診手法でさえあればよいというものではなく,ランダム化比較試験で得られた中間指標(要精検率・精検受診率・発見率・切除率)を数値目標として行われること...

第55回日本消化器病学会大会がん検診の精度管理

市区町村における直近4年間のがん検診精度管理水準について
町井 涼子(国立がん研究センターがん予防・検診研究センター・検診研究部)
【目的】がん対策推進基本計画では,がん検診実施主体である全ての市区町村ががん検診精度管理を行うことが定められ,精度管理水準を測る指標として,必須の検診体制約40項目を纏めたチェックリスト(CL)が初めて作成された.このCLにより,胃がん及び大腸がん検診の直近4年間の精度管理水準を調査した.
【方法】
CLに基づいた調査票を作成し,H21~24年に渡って全市区町村(約1700)を対象にア...

第55回日本消化器病学会大会がん検診の精度管理

茨城県がん検診事業評価:チェックリストにおけるプロセス指標実施率ー市町村の現況ー
齋藤 洋子(茨城県メディカルセンター, 茨城県生活習慣病検診管理指導協議会)
【目的】厚生労働省はがん検診の精度管理を目的として「市町村事業におけるがん検診の事業評価の手法について」をがん検診に関する検討会報告として発表した.茨城県における胃がん・大腸がん検診は8割以上が,検診団体が市町村から委託を受け実施している.また,茨城県では精検追跡事業を検診団体に委託し,そこから,検診成績が予防課と各市町村に報告されている.今回,がん検診の精度管理の一環として,市町村別の事業評価の...

第55回日本消化器病学会大会がん検診の精度管理

胃がん検診の精度管理について
渋谷 大助(宮城県対がん協会)
がん死亡率の減少のためには,有効性の確立した検診を徹底的に精度管理して行う必要がある.現在有効性が証明されている胃がん検診は造影X線検診のみであり,その精度管理手法について考察する. 胃がんに限らず,がん検診の精度管理はQuality Assurance(品質保証)の概念が適応されるが,それは数値目標を設定し,達成度をモニター・分析し,改善の手段を講じることによって達成される.その手法はQuali...

第55回日本消化器病学会大会がん検診の精度管理

地域がん登録データとの照合による胃がん検診成績の解析
成澤 林太郎(新潟大医歯学総合病院・光学医療診療部, 新潟市医師会胃がん検診検討委員会)
【目的】新潟市では平成15年度より対策型胃がん検診にX線の他に内視鏡検査も導入した.内視鏡検診では当初から全内視鏡画像を施行医のみならず,消化器内視鏡学会専門医によるダブルチェックを行なってきている.そのような方式で実施されてきた胃がん検診の精度管理の一環として,毎年がん登録データとの照合による解析を行い,内視鏡検診とX線検診との比較検討を行ってきた.【方法】がん登録データとの照合により,1)がん...

第55回日本消化器病学会大会がん検診の精度管理

当市における胃内視鏡検診の精度管理(萎縮度判定と発癌リスクの評価も含めて)
鍛治 恭介(金沢市医師会)
【目的】当市医師会の胃がん検診(個別検診)では,'92年から全画像を医師会に集め,2次あるいは3次読影を行うセンター方式を導入している.これまで我々は本方式を当市医師会方式として,偽陽性率や偽陰性率の改善に有用であることを報告してきた.'08年よりX線検診に加え,内視鏡検診を導入しているが,精度管理のために,検診票に胃粘膜萎縮度判定を含む各種評価項目を設定している.今回,その有用性について検討した...

第55回日本消化器病学会大会がん検診の精度管理

地域がん登録を用いた大腸がん集団検診の精度管理
服部 昌和(福井県立病院・外科)
【目的】精度の高い地域がん登録データを用いて大腸がん集団検診の効果および精度について検証する.【対象と方法】1984年開始の福井県地域がん登録資料を用いて,大腸がんのtrend解析および生存率を用いた大腸がん集団検診の効果の検証を行った.また2004年4月1日から2009年3月31日の期間における福井県大腸がん検診受診者データと福井県地域がん登録データとの記録照合を行い,プロセス指標である検診感度...

第55回日本消化器病学会大会がん検診の精度管理

大腸がん検診の精度管理-精検受診率からの考察-
島田 剛延(宮城県対がん協会がん検診センター)
【背景】従来から指摘されているように,大腸がん検診の精検受診率は平成4年度から低いままで,平成22年度日本消化器がん検診学会全国集計では,52.3%(地域・職域・ドック等の合計)と報告されている.しかしながら,地域と職域でその傾向は異なる.地域検診が精検受診率70%台で推移しているのに対して,職域では低下を続け平成22年度の精検受診率は29.8%と報告されている.一方,地域検診における我々の経験で...

第55回日本消化器病学会大会がん検診の精度管理

人間ドック被験者を対象としたscreening colonoscopyの精度
若村 邦彦(昭和大横浜市北部病院・消化器センター)
【背景・目的】現在,screening colonoscopyは,大腸癌に対しもっとも精度の高い検査法とされながらも,人間ドックなどの任意型検診として普及されている.便潜血反応検査に比べ,検査に伴う合併症などの不利益が無視できないことが,住民検診という位置づけにならない原因と考えられる.当院の人間ドックにおけるscreening colonoscopyは,大腸内視鏡経験数1000件以上で卒後6年目...

第55回日本消化器病学会大会がん検診の精度管理

大腸3D-CTからみた検診に向けての大腸内視鏡検査の精度管理―Japanese National CT Colonography Trial(JANCT)症例の検討からー
平山 眞章(KKR札幌医療センター斗南病院・消化器病センター・内科, 大腸3次元CT研究会)
【目的】大腸がん検診において大腸内視鏡検査(CS)は主に便潜血陽性者に対する精密検査のGold standardとして用いられている.しかし,そのCSにある程度の見落としがあることはあまり認知されておらず,大腸内視鏡検診におけるCSの十分な精度検証も行われていない.その理由の一つとしてCSの見落とし症例の検討では,癌登録や複数回のCSをstandardとした報告があるが,明確なreference ...

第55回日本消化器病学会大会がん検診の精度管理