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NSAIDによる上部・下部消化管傷害の現状と問題点 -COX-2阻害剤のベネフィット-
坂本 長逸(日本医大・消化器内科)
NSAID潰瘍は症状が乏しく、突然吐血で発症する。本邦では、1991年日本リウマチ財団が3ヶ月以上NSAIDを服用している1008例の関節リウマチ(RA)患者の調査を行い、胃十二指腸病変を有する患者が62.2%、胃潰瘍が15.5%に認められたと報告している。私たちの最近の調査ではRA患者のNSAID胃十二指腸潰瘍発症率は21.9%であり、2006年度の本邦における症例対照研究では、NSAID服用者...

第53回日本消化器病学会大会NSAIDによる上部・下部消化管傷害の現状と問題点-COX-2阻害剤のベネフィット-