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検索結果は40件です。
- 医原性Mallory-Weiss症候群の検討
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若槻 俊之(佐久総合病院胃腸科)
【目的】医原性Mallory-Weiss症候群の臨床的特徴を明らかにすること。【対象】2006年1月から2010年12月の上部消化管内視鏡110026件のうち、Mallory-Weiss症候群(MSW)と診断された122症例を対象とした。内視鏡中に発症したものを医原群(67例)とし、検査時にすでに発症していたものを単純群(55例)とした。男性割合、年齢の中央値は医原群64%(43/67)、59歳(...
第051回甲信越支部例会 >
- Crohn病発症後12年で直腸癌を併発した一例
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岩永 明人(済生会新潟第二病院 消化器内科)
潰瘍性大腸炎(UC)の長期罹患例では,大腸癌のリスクが高いことは広く認識され,サーベイランス内視鏡が日常臨床で浸透しつつある.一方,Crohn病(CD)においては,癌合併例はUCに比してまだ少なく,その発生母地も大腸の他,痔瘻を含む瘻孔や小腸も考えられ,サーベイランスのあり方は混沌としている.今回我々は,CD発症後12年,Infliximab(IFX)導入5年後に直腸癌を併発した一例を経験したので...
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- ENBD用チューブと経鼻胃管を用いたドレナージシステムによる連日の嚢胞内洗浄と、内視鏡的ネクロゼクトミーが奏効した感染性膵嚢胞の1例
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有賀 諭生(新潟県立中央病院 内科)
【症例】50代男性。【主訴】上腹部痛。【既往歴】特記事項なし。【生活歴】アルコール:ビール350ml 1本+日本酒1合程度、ほぼ毎日。【現病歴】X年8月某日、会合にて大量飲酒(飲酒量不明)。2日後の午前6時頃より強度の上腹部痛が出現し当院救急外来受診、CTで急性膵炎と診断し入院となる。【入院後経過】入院当日(第1病日)の検査では、予後因子、造影CT gradeともに重症判定には至らなかったが、第5...
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- 膵AVM(arteriovenous malformation)の1例
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岡 宏充(新潟県立新発田病院)
症例は52歳男性。2010年9月初旬から上腹部痛が出現。9/14、腹痛増強し近医受診。腹部USで膵頭部に腫瘤が疑われ、9/15当科外来紹介受診。CTで膵頭部に辺縁が早期濃染し内部がlowな腫瘤を認め、同日入院。質的診断ははっきりとせず、禁食・抗生剤開始し経過観察したが腹痛は続き、9/21のCTで腫瘤の増大を認めた。9/22、Angio施行。SMAGで膵頭部に網目状の異常血管増生および門脈の早期描出...
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- 門脈・肺動脈腫瘍塞栓症を合併した膵癌の1例
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加藤 俊幸(新潟県立がんセンター新潟病院 内科)
膵癌では門脈血栓を生じ予後不良となることはあるが、肺腫瘍塞栓症はまれである。 患者は70歳代の男性。 主訴は食欲不振、体重減少 。2009年4月に食欲不振と月5kgの体重減少のため市民胃がん内視鏡検診を受診し、胸部食道癌0-IIcが発見された。治療前のCTでは3cm大の膵癌を認め、脾動静脈・腹腔動脈浸潤、門脈血栓を伴っていた。 さらに両肺転移、左右の下肺動脈塞栓症、気管分岐部・縦隔LN腫大を...
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- HSV2初感染により急性肝炎を起こした62歳健常人の1例
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唐澤 忠宏(富士見高原医療福祉センター 富士見高原病院 内科)
コンプロマイズドホストでない、健常人に起きるHSV急性肝炎は稀である。62歳男性が、発熱、咽頭痛で入院した。検査所見では肝胆道系逸脱酵素・ビリルビンの上昇やPTの低下などから急性肝炎所見を認めた。咽頭所見からはウイルス性咽頭炎が示唆された。入院第9日に、単血清HSV-IgM高値からHSVによる急性肝炎の疑いが濃厚となった。その後は対症療法・経過観察主体の治療とした。最終的に、ペア血清によるHSV-...
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- 神経内分泌分化を伴う低分化型膵腺癌の1切除例
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丸山 雅史(信州上田医療センター 消化器内科)
症例は84歳 男性. 2012年6月末より倦怠感が出現したため7月初旬にかかりつけ医を受診したところ黄疸を指摘され閉塞性黄疸の診断で当科紹介となった. 造影CTでは胆管と膵管は拡張し膵頭部に25mm大の境界不明瞭な腫瘤を認め, 腫瘤は遅延性に濃染を呈することから膵癌と診断した. MRI検査では腫瘤の内部はT1, T2ともに比較的低信号を示し, 造影MRIでは不均一な漸増性濃染を呈し浸潤性膵管癌に矛...
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- Meckel憩室による絞扼性イレウスの1例
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滝口 光一(山梨大学 医学部 消化器、乳腺、内分泌外科)
今回我々はMeckel憩室に連続する索状物による絞扼性イレウスを経験したので報告する。症例は50歳男性。1週間前から腹痛を認め、近医を受診し、腸炎の疑いで経過観察されていた。その後嘔吐、下痢を認め、腹痛も増悪したため、当院救急外来を受診した。CT検査で回腸を中心に小腸の拡張を認め、イレウスの診断で当科入院となった。入院後、絶飲食、点滴加療、胃管挿入で症状の改善を認め、食事開始後も問題なく、退院とな...
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- 肝Riedel葉を伴う胃癌に対して胃全摘術を施行した1例
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芦沢 直樹(山梨大学 第1外科)
症例は74歳の男性。検診にて胃癌を指摘され、当科を紹介された。高血圧、前立腺癌、高尿酸血症の既往がある。上部消化管内視鏡では胃噴門部後壁に白苔を伴う潰瘍性病変を認め、生検では高分化型、中分化型腺癌を認めた。CTでは胃小彎のリンパ節腫大のほか肝右葉の尾側への突出を認め、Riedel葉と考えられた。2012年9月に胃癌の診断で手術を行った。開腹時、胃癌のほか肝右葉に舌状の尾側への突出を認めたが、胆嚢や...
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- 膵頭切除後、残膵に出現した膵管結石に対し超音波内視鏡(EUS)ガイド下治療が有用であった1例
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比佐 岳史(JA長野厚生連 佐久総合病院 内科)
【症例】40歳代、女性。10年前、膵頭部漿液性嚢胞腺腫にて十二指腸温存膵頭切除術を施行された。術後フォロー中、残膵の主膵管拡張および膵管結石が出現し、急性膵炎を繰り返すようになった。今回、急性膵炎で当院外科入院となり、膵炎改善後、内視鏡的治療目的に当科紹介となった。ダブルバルン小腸内視鏡あるいは超音波内視鏡による治療を提案し、後者を選択された。コンベックス型EUSおよび19G針を用いて、経胃的に膵...
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- 2回の先行性腹膜炎をきたした十二指腸潰瘍の1例
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秋田 眞吾(長野県立 木曽病院 外科)
症例は86歳、女性。既往歴に62歳時に左人工関節置換術。2010年10.28当院整形外科にて左股関節人工関節周囲炎の診断でドレナージ術施行。3病日より心窩部痛出現。腹部所見で腹膜刺激徴候、画像検査においてFreeAirが認められ同日当科紹介。消化管穿孔・腹膜炎の診断で緊急開腹術施行し十二指腸球部前壁の穿孔が認められ、縫縮・大網被覆・ドレナージ術を施行した。PPIを併用し術後経過は順調であり術後の合...
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- 通常咽頭観察では発見し得なかった進行下咽頭癌の1例
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小林 祥司(市立甲府病院)
【症例】60歳代男性。【主訴】嚥下時違和感。【現病歴】2012年2月に食道静脈瘤の経過観察目的で上部消化管内視鏡を施行した。このときに嚥下時の違和感を自覚していたが、咽頭部には明らかな異常は指摘されなかった。耳鼻科での内視鏡検査でも異常は指摘されなかった。経過観察をしていたが、嚥下違和感の増悪があり、同年6月に内視鏡再検査を行った。内視鏡抜去時に下咽頭に出血を認め、かろうじて腫瘍の存在が確認された...
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- 大腸イレウスを合併した腸管子宮内膜症の一例
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坪井 清孝(新潟県立新発田病院 内科)
【症例】36歳女性。【既往歴】平成15年に左卵巣嚢腫にて左卵巣摘出術施行。初経 11歳、生理周期28~30日。【現病歴】以前より便秘傾向あり。平成24年5月下旬より左側腹部痛、下痢があり近医を受診。炎症反応高値と、CTにて左半結腸の腸管壁肥厚を認め当科紹介。外来で大腸内視鏡検査を施行したが、前処置不良で疼痛も強く、直腸までの観察不十分で終了。抗生剤、整腸剤、下剤の内服で症状軽快し、炎症反応の改善、...
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- 嚢胞内出血を伴う膵炎症状を繰り返したIPMAの1例
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徳竹 康二郎(長野赤十字病院消化器内科)
症例は77歳男性。2007年9月に急性膵炎のため他院にて入院治療を受けた。その後、膵周囲に嚢胞が認められたため当科に経過観察を依頼。仮性嚢胞と診断し経過を見る方針とした。2008年8月に急性膵炎を発症し当院入院。仮性嚢胞は膵頭部と尾部に残存していたが縮小傾向であった。MRCPで膵体部の膵管狭窄が疑われたためERCPを施行したが狭窄は認めず、頭部の嚢胞は膵管との交通を認めた。膵液細胞診は陰性であった...
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- 上腸間膜動脈症候群及び大腸イレウスを合併したBlau症候群の1例
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樋口 和男(安曇野赤十字病院 消化器内科)
【はじめに】Blau症候群は関節炎,ブドウ膜炎,皮膚炎を3主徴とする家族性肉芽腫性疾患として知られ、クローン病の原因遺伝子として同定されたNOD2の恒常活性変異により惹起される常染色体優性遺伝性疾患である。今回我々は上腸間膜動脈(SMA)症候群と大腸イレウスを合併したBlau症候群の1例を経験したので報告する。【症例】62歳男性【既往歴】小児期より手足の関節の変形,13歳時虹彩炎で全盲,45歳時多...
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- 放射線性腸炎に併発した小腸との瘻孔を伴う直腸癌の1例
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川原 聖佳子(新潟県厚生連長岡中央綜合病院 消化器病センター 外科)
症例は80代女性。25年前に子宮頚癌で子宮全摘後、照射を1ヶ月行った既往があった(詳細不明)。約9ヶ月前から食欲不振、腹部膨満感、4ヶ月前から貧血も認め、消化管精査を勧められていたが、本人が検査を拒否していた。2ヶ月前から水様性下痢による肛門周囲皮膚炎が生じ、その痛みのため動くことが困難となり入院となった。入院時検査所見では低栄養、貧血を認めた。大腸内視鏡検査では[RS]に3型の進行癌を認め、sc...
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- 人間ドックでの血清アミラーゼ値上昇を契機に診断された,若年発症膵腺房細胞癌の1例
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越知 泰英(長野市民病院 消化器内科)
症例は34歳男性、飲酒歴は機会飲酒程度。健診目的に受診した当院人間ドックで,十二指腸潰瘍,WPW症候群と共に血清アミラーゼ値上昇(768IU/L)を指摘された。十二指腸潰瘍に対してはプロトンポンプ阻害薬による治療を受け,WPW症候群に対しては無症状のため経過観察に留められた。血清アミラーゼ値上昇に関しては,膵炎の既往や特別の腹部症状はなく人間ドックでの腹部USで膵は描出不良であった。このため精査目...
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- TS-1/CDDP併用化学療法が奏功した直腸扁平上皮癌の1例
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嘉戸 慎一(長岡赤十字病院 消化器内科)
症例は80才女性。貧血精査のため行われた大腸内視鏡検査にて、下部直腸に粘膜下主体で頂部に潰瘍を伴った隆起性病変を認めた。精査加療目的で当院外科を紹介受診した。CTにて、両鼡径部、両鎖骨上、傍大動脈など全身に、多発リンパ節転移を認めた。鼡径部リンパ節からの生検では低分化扁平上皮癌の診断であった。化学療法のため内科転科となった。年齢を考慮し減量TS-1/CDDP療法を行った。化学療法1コース目施行中に...
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- 当院におけるIFNβ1日2回投与の試み
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新澤 真理(長野松代総合病院 消化器内科)
IFNβ1日2回投与はC型慢性肝炎患者のHCV-RNAを低下させる効果に優れるとされている.長野松代総合病院では2012年5月よりIFN導入時に3剤併用療法やRBV併用療法に適さない症例に対し,IFNβ1日2回投与を2週間行い,その後Peg-IFN週1回投与に切り替える治療を開始し,3例の経験を得たので報告する.症例1:56歳,女性.血清型1型,HCV-RNA 5.1 Log IU/mL,F4A3...
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- EBウィルス関連重複胃癌の一例
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若菜 弘幸(都留市立病院)
症例は49歳の男性。健診異常にて来院、上部内視鏡検査にて噴門部前壁に0-2a+2c病変を認めた。粘膜下浸潤が疑われ、外科的加療の方針とし、胃全摘術を施行した。切除標本では、噴門部病変に加えて、体部小彎に0-2c病変を認めた。病理組織検査では、腫瘍はいづれも粘膜下浸潤をきたし、浸潤部では低分化な組織を示した。脈管浸潤は認めなかった。腫瘍は著明なリンパ球浸潤を有し、in-situ hybridizat...
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