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C型慢性肝炎患者におけるトリプトファン代謝酵素(IDO)の活性亢進と病態への関与
東谷 光庸(大阪大・消化器内科)
【目的】C型慢性肝炎の病態形成に、樹状細胞(DC)やT細胞など免疫細胞の機能異常が関与している。Indoleamine 2,3 dioxygenase(IDO)はTryptophan(Trp)をKynurenine(Kyn)に代謝する酵素で、炎症刺激によってDCに発現し、T細胞アポトーシス、制御性T細胞(Treg)誘導などを介して免疫寛容の成立に関与している。本研究では、C型慢性肝炎患者におけるI...

第53回日本消化器病学会大会肝臓-基礎2

肝組織片の有茎小腸グラフト内移植法の改良と工夫
小暮 公孝(群馬大生体調節研究所)
【目的】我々は有効な補助肝臓の開発を目指し、中でもGuputaらの開発した有茎腸管グラフト内への肝組織片移植法(Nature Medicine 10:749-754, 2004)は補助肝臓としての可能性を秘めていると考えその追試を行ってきた。原法では移植後、7日間ほどは充填した肝組織片はviableであったが、それ以降になると肝組織片は次第に壊死融解してしまったが、この点を改良するために幾つかの工...

第53回日本消化器病学会大会肝臓-基礎2

豚過小グラフト肝移植モデルにおけるA2aアデノシンレセプター作動薬経動脈投与の肝動脈血流に与える影響
柴 浩明(東京慈恵会医大・肝胆膵外科, Cleveland Clinic, Department of HPB & Transplant Surgery)
<目的>生体部分肝移植におけるSmall-for-size syndrome(SFSS)では、移植後の肝動脈血流低下、攣縮が重要な役割を担っており、アデノシン経肝動脈投与により改善が得られることを報告している。今回、より選択的なA2aアデノシンレセプター作動薬、Regadenosonの肝動脈血流に与える影響について検討した。<方法>異系交配豚に対し過小グラフト肝移植(グラフトサイズ20%、n=8)...

第53回日本消化器病学会大会肝臓-基礎2

肝臓置換による病態分身マウスの作出と再生医療への展開
大橋 一夫(東京女子医大先端生命医科学研究所)
[背景]遺伝性肝疾患に対する次世代治療として、肝細胞を用いた治療法の確立が期待されている。開発にあたり課題となるのは、(通常培養下では増殖しないため)肝細胞を大量に増殖・確保することと、病態肝細胞に対する高効率な遺伝子修飾法の確立が挙げられる。これら課題に対し我々は、1)自己の病態肝細胞で肝臓が構成される分身マウスの作出、2)分身マウスに対する遺伝子治療法の開発、3)遺伝子修飾済み自己肝細胞を回収...

第53回日本消化器病学会大会肝臓-基礎2