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日本人における胃癌発症予測モデルの作成:久山町研究
飯田 真大(九州大大学院・環境医学, 九州大・病態機能内科)
【目的】胃癌は我が国における癌死亡の主な原因疾患である。胃癌発症の高リスク者を同定しリスクに応じたスクリーニング法を設定し危険因子の修正をはかることは、その予防手段として有用である。本研究では久山町における地域一般住民を対象とした追跡調査の成績をもとに、将来の胃癌発症を予測するリスクスコアを作成した。
【方法】1988年に久山町の住民健診を受診した40歳以上の住民2,742名(受診率80.1...

第53回日本消化器病学会大会胃-癌1

食道癌および胃癌手術症例と肥満
鈴木 彰(信州大・消化器外科)
【目的】近年本邦でも肥満者の数は増加しており,消化器癌との関連が注目されている.食道癌および胃癌での肥満の関与について検討した.【方法】2002年から2009年までの8年間に当科にて手術を施行した食道癌115例と胃癌381例を対象とした.肥満の定義はBMI 25%以上とし,肥満群と非肥満群にわけ,臨床病理学的因子(患者背景,重複癌や併存疾患,術前検査,手術関連因子,病理学的因子,術後合併症,5年生...

第53回日本消化器病学会大会胃-癌1

胃ESD後異時性発癌の危険因子の検討
杉本 貴史(杏雲堂病院・消化器肝臓内科, 東京大・消化器内科)
【目的】早期胃癌および胃腺腫のESD治療後に発生する異時性発癌の危険因子を検討する。【方法】2000年8月から2008年8月までの過去9年間にESD治療を行った201症例のうち、ESD後適応外病変で追加胃切除になった19例、残胃5例、フォロー1年未満9例を除いた168例に対し、ESD後2カ月、6か月、1年以降毎年上部内視鏡検査を行い、異時性再発の検討を行った。ESD術前に前庭部大弯および体部大弯か...

第53回日本消化器病学会大会胃-癌1

SS胃癌術後腹膜再発の危険因子の検討
石丸 正寛(関東労災病院・外科)
【目的】 SS胃癌では癌が漿膜面に露出していないにもかかわらず術後に腹膜再発を生ずることがある。そこで切除後に腹膜再発をきたすリスクの高いSS胃癌症例の特徴を検討した。【対象・方法】当科において切除されたSS胃癌症例(255例)の中でR0の手術が行われた226例を対象とした。術後腹膜再発が確認された症例を腹膜再発群(21例)、5年以上再発無く経過した症例を無再発群(87...

第53回日本消化器病学会大会胃-癌1

H.pylori除菌治療後の異時多発胃癌の臨床病理学的特徴 内視鏡治療後のサーベイランス時に注意すべき点
藤井 宏行(亀田総合病院・消化器内科)
【目的】早期胃癌を内視鏡的に治療(以下ER)した後の多発胃癌の報告が増加している。多発癌の予防として早期胃癌ER後胃のH.pylori(以下HP)除菌治療も保険適応となった。ER症例除菌治療後の胃多発癌を早期に発見することが重要であり、臨床病理学的特徴を明らかにする目的で検討を行った。
【方法】2003年5月から2011年2月までの間に初回指摘の早期胃癌に対してERを行った563症例のうち、...

第53回日本消化器病学会大会胃-癌1