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手術不能進行・再発大腸がんに対する抗VEGF抗体併用療法における重篤な副作用について
伊奈 研次(名古屋記念病院化学療法内科)
【目的】分子標的薬剤である抗VEGF抗体の開発により,手術不能進行・再発大腸がんに対する化学療法の成績が向上した.しかし抗VEGF抗体の使用により穿孔などの重篤な合併症の発生が報告されている.当院における抗VEGF抗体の有害事象を検討したので報告する.【対象と方法】当院でオキサリプラチン併用化学療法を行ったことのある手術不能進行・再発大腸がん患者170症例を対象に,抗VEGF抗体を使用したことのあ...

第99回日本消化器病学会総会大腸癌 化学療法

消化器癌に対するIFN-αと抗PD-1抗体を用いた免疫療法の検討
大森 里紗(昭和大学医学部消化器内科)
【目的】消化器癌患者は免疫抑制状態に陥っていることが多く,免疫療法で消化器癌を治療するには強く抗腫瘍免疫を誘導する必要がある.PD-1は活性化したリンパ球の表面にある受容体の一種で活性化リンパ球を沈静化するとされ,PD-1を阻害することにより従来の免疫療法の効果を増強することが想定される.本研究では抗腫瘍効果を持つIFN-α療法に抗PD-1抗体を併用した免疫療法に対する評価を行うことを目的とする....

第99回日本消化器病学会総会大腸癌 化学療法

化学療法を行った切除不能大腸癌の5年以上長期生存例の検討
傳田 忠道(千葉県がんセンター消化器内科)
【目的】5年以上生存した切除不能大腸癌を調査し長期生存を目指す治療を模索した.【方法】2005年以降に化学療法を施行した切除不能大腸癌で5年以上長期生存した21例の背景因子,治療内容を検討した.【結果】当院で化学療法を行い死亡までの経過を確認した301例と現在生存中の203例の計504例を調査した結果,5年以上の長期生存は504例中21例(4.2%)であった.10例は死亡し生存期間の中央値は66か...

第99回日本消化器病学会総会大腸癌 化学療法

術前化学放射線療法を施行した下部直腸癌,間膜内リンパ節の臨床病理学的検討
別府 直仁(明和病院外科)
目的;c-T3N0-2下部直腸癌に対して術前短期放射線療照射を行うことで転移陽性間膜内リンパ節が制御される条件について検討すること.方法;2001年から2011年までに根治手術を行ったc-T3N0-2下部直腸癌140例のうち間膜内リンパ節転移を伴った53例を対象とした.25Gy/10fr/5daysの短期照射を行い,照射終了後2-3週目に腸管切除+TMEを行った.切除標本を,原発巣はDworak分...

第99回日本消化器病学会総会大腸癌 化学療法