セッション

検索結果は4件です。

初発炎症性腸疾患患者における赤血球膜脂肪酸プロフィール
内山 幹(東京慈恵会医科大学附属柏病院消化器・肝臓内科)
【目的】1960年代以降の急速な食の欧米化が我が国における炎症性腸疾患(IBD)増加の原因の1つとされている.摂取脂肪酸は細胞膜脂肪酸プロフィールに影響を及ぼし,炎症性メディエーターを産生する.しかしIBD患者における脂肪酸組成の解析は十分に行われていない.【方法】我々は90人の健常人および過去に食事指導の介入を受けていない初発IBD患者43名(潰瘍性大腸炎:UC 25名,クローン病:CD 18名...

第99回日本消化器病学会総会大腸 病態

活動期潰瘍性大腸炎におけるアミノ酸代謝の変化と病勢との関連
中野 正和(獨協医大消化器内科)
【目的】難治性炎症性腸疾患であるクローン病と潰瘍性大腸炎(UC)では,種々の誘因や機序によって栄養障害が高頻度に出現し,栄養補給が必要になる事が少なくない.近年,UCに対しても生物学的製剤が導入されたが,免疫統御療法と比べて成分栄養療法の安全性は確立されており,さらにその治療効果においては腸管安静と栄養素の安定した吸収・補給以外にも慢性炎症と深く関わるアミノ酸の存在も知られるようになってきた.特に...

第99回日本消化器病学会総会大腸 病態

大腸のアクアポリン3の発現低下により下痢が発症する
五十嵐 信智(星薬科大学薬動学教室)
【目的】アクアポリン(AQPs)は浸透圧勾配に従って水を輸送する膜タンパク質であり,様々な臓器に発現している.大腸の粘膜上皮細胞にはAQP3が多く発現しており,便の水分量の調節に重要な役割を担っていると考えられている.しかしながら,その詳細についてはほとんど解明されておらず,下痢発症時におけるAQP3の役割は不明のままである.そこで本研究では,大腸刺激性下剤ビサコジルをツールとして用い,下痢発症時...

第99回日本消化器病学会総会大腸 病態

大腸癌,大腸腺腫と腸内フローラの関係性について
笠井 智佳(三重大学大学院病態解析内科学)
【目的】日本人の食生活の欧米化等に伴い大腸疾患罹患率は増加の一途をたどっている.過去の培養法における論文では,大腸癌患者や大腸腺腫再発患者でclostridiumの増加や,嫌気性菌/好気性菌比の上昇を示すものもあるが一定の結論は得られていない.分子生物学的手法を用いて特定の菌をターゲットにした研究はあるが,大腸腫瘍を有する患者群での腸内フローラを検討した疫学研究は進んでいない.近年,分子生物学的手...

第99回日本消化器病学会総会大腸 病態