セッション

検索結果は4件です。

骨髄異形成症候群に合併した出血性多発腸潰瘍の一例
前田 瑛美子(香川大附属病院・消化器・神経内科)
【症例】70歳代男性.多量の下血,血便を主訴に前医入院.下部消化管内視鏡検査(TCS)にて終末回腸に数個の潰瘍と直腸に不整形びらんを認めた.絶食,輸血にて貧血は改善し,食事を開始した.また,入院時の血液検査にて血球の形態異常,汎血球減少が認められ,trisomy 8を合併した骨髄異形成症候群(MDS)と診断した.第25病日に再度下血があり,TCSにてS状結腸より口側に多量の凝血塊を認め,小腸出血が...

第55回日本消化器病学会大会小腸-症例その他1

R‐Y再建後Y脚吻合部術後出血に内視鏡的クリップにて止血しえた臨床経験
新井 俊文(板橋中央総合病院・外科)
【はじめに】上部消化管手術や胆道疾患手術の消化管再建には,Roux‐Y再建が施行されることが多い.胃全摘における食道空腸吻合部,胃切除後の胃空腸吻合部出血などは術後早期の合併症として起こり得る可能性があるが,通常の上部内視鏡にて確認しやすく止血処置も内視鏡にて対応可能であることが多いと思われる.ただしY脚吻合部の術後出血に関しては,より肛門側に位置するため特に緊急時には通常上部内視鏡では視認や処置...

第55回日本消化器病学会大会小腸-症例その他1

出血を繰り返した小腸多発血管腫に対して内視鏡的硬化療法が奏功した一例
須田 貴広(大阪警察病院・内科)
症例は70歳台男性.50歳台に冠動脈バイパス術を施行した.抗凝固薬内服中に下血を認めたが,原因不明であった.2009年に胃噴門部癌に対して胃全摘術(Roux-en-Y再建)を施行された際,小腸・大腸の漿膜面に多数の血管腫を認めていた.2010年10月,2011年4月に貧血の進行を認めたが,輸血のみで経過観察されていた.2012年11月中旬から下血を認めており,下旬に他院受診しHbが5.5g/dlと...

第55回日本消化器病学会大会小腸-症例その他1

柿胃石陥頓による小腸閉塞に対し,小腸内視鏡下に胃石破砕を行い閉塞解除し得た2例
松浦 友春(静岡市立清水病院・消化器内科)
【症例1】81歳女性.胃癌に対して幽門側胃切除(Billoth I法)の既往あり.受診の3日前から嘔気・嘔吐があり,食事摂取困難となり当院受診した.来院時下腹部に手拳大の可動性良好な硬結腫瘤を触知し,腹部X線では小腸ガス像を認め,CTでは拡張した小腸の末端に含気性で不均一な濃度の卵円形腫瘤性病変(55x35mm)を認めた.経鼻イレウス管を挿入し造影すると楕円形の境界明瞭な透亮像を認め,食餌性腸閉塞...

第55回日本消化器病学会大会小腸-症例その他1