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検索結果は4件です。

胃癌におけるC5a受容体発現の臨床的意義
新田 英利(熊本大大学院・消化器外科学)
【背景】慢性炎症は癌の発生,増悪に深く関与している.慢性炎症部位で産生されるケモカインはその受容体を有する癌の浸潤,転移に重要な役割を果たしている.われわれは以前同様に炎症部位で産生され,ケモカインのように白血球刺激作用を有する補体C5aがその受容体C5aRを有する癌細胞の転移・浸潤能を亢進させることを胆管癌にて報告した.今回,C5aRの発現が高度であった胃癌においてC5aR発現の臨床的意義を明ら...

第55回日本消化器病学会大会その他-基礎研究

ヒト由来バレット腺癌皮下移植マウスモデルを用いた薬剤治療効果の検討
森山 亮仁(富山大・消化器・腫瘍・総合外科)
【目的】我々は稀少腫瘍にターゲットとした細胞株の樹立およびマウスモデルの樹立に取り組んできた.今回我々はヒト由来バレット腺癌皮下移植マウスモデルの樹立に成功し,このマウスモデルを用いた薬剤治療効果の検討を行ったので報告する.【方法・結果】74歳男性のバレット腺癌に対して腹臥位胸腔鏡下食道亜全摘術+結腸再建が施行され(T1a-LPM,N0,M0 Stage0),切除標本の食道全長14cmにわたりバレ...

第55回日本消化器病学会大会その他-基礎研究

再生の足場材料を用いた癒着防止材 -腹腔鏡手術に応用可能な新規癒着防止材gelatin flakeの特性について-
辻本 洋行(同志社大・生命医科学, うえだ下田部病院・外科)
[背景]腹部外科手術において現在汎用されている吸収性癒着防止材(セプラフィルムなど)は,消化管吻合部の縫合不全の頻度を上昇させるとのことから,創傷部の治癒過程も抑制している可能性がある.そこで我々は再生の足場材料であるgelatinを用いた熱架橋gelatin filmを開発し,その優れた癒着防止・腹膜再生効果と消化管吻合部へも安全に使用できることを本学会にて報告してきた.しかしfilm状癒着防止...

第55回日本消化器病学会大会その他-基礎研究

顕微質量分析装置を用いたヒト大腸癌由来Spheroidの脂質解析
平出 貴乗(浜松医大・2外科)
【背景・目的】がん幹細胞マーカー陽性細胞はin vivo腫瘍形成能,悪性形質獲得能,Spheroid形成能が高い.がん幹細胞由来細胞集団によって形成される3次元Spheroid培養系は生体内環境を模倣することができる.特に,2011年に奥山らが報告したヒト癌組織からSpheroidを作成する初代培養CTOS(Cancer Tissue-Originated Spheroid)はcell line由...

第55回日本消化器病学会大会その他-基礎研究