セッション

検索結果は4件です。

肝切除後における癒着形成のメカニズム
大橋 浩一郎(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科))
【背景と目的】肝切除後の癒着は,腸閉塞や慢性の腹痛などの合併症を引き起こし,再肝切除時における癒着剥離は煩雑になり,また生体肝移植におけるドナー術後の癒着も問題となっている.我々は,マウスを用いた術後の腸管癒着形成にはIFN-γが関与しており,リコビナント肝細胞増殖因子(以下,rHGF)投与によりIFN-γ産生を抑制し癒着形成を減弱させたことを報告した(Nature Medicine誌/ 2008...

第55回日本消化器病学会大会肝臓-基礎研究 2

CCl4誘発肝線維化ラットモデルにおける抗酸化物質DHLHZnの効果
川野 雄一郎(大分大・消化器外科)
【目的】肝線維化にはフリーラジカルが関与しており,抗酸化物質は肝線維化抑制に重要な役割を果たすと考えられる.今回,抗酸化物質であるdihydrolipoil histidinate zinc complex(DHLHZn) の肝線維化に対する抑制効果について検討した.【方法】四塩化炭素(CCl4)の投与にて肝線維化ラットモデルを作成.コントロール群,CCl4群,CCl4+DHLHZn群の3群を作成...

第55回日本消化器病学会大会肝臓-基礎研究 2

Nrf2は肝虚血再灌流時の酸化障害に対して保護的に働く
工藤 和大(秋田大・消化器外科)
【目的】NF-E2 related-factor2(Nrf2)は抗酸化遺伝子の発現を誘導することにより,生体を酸化ストレスから防御する転写因子である.そこで我々はNrf2が抗酸化作用にて肝虚血再灌流障害に対し保護的に働くか検討した.また,虚血前のNrf2活性増強が肝障害を軽減しうるか評価した.【方法】Wild type mice (C57BL/6 mice)(WT)とNrf2 knockout m...

第55回日本消化器病学会大会肝臓-基礎研究 2

肝内胆管癌における癌幹細胞マーカーCD44,glioma associated oncogene homolog 1 (GLI1)の発現と臨床的意義
荒井 淳一(長崎大大学院・腫瘍外科学)
【目的】近年の研究において癌幹細胞(CSCs)は消化器癌の発生や治療抵抗性,患者予後に大きく影響している.胆管細胞癌(肝内胆管癌ICC)においてもCSCsの役割が注目されているが,いまだ不明な点も多く,どのCSCsのマーカーがICCの悪性度に関与しているかは明らかでない.そこで我々はCSCsマーカーとしてCD44とGliomaのみならず各種消化器癌のCSCsのマーカーとして報告されつつあるglio...

第55回日本消化器病学会大会肝臓-基礎研究 2