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当院における食道胃静脈瘤治療手技の工夫と治療成績
藤野 靖久(岩手医科大学救急医学講座)
【目的】当院の食道胃静脈瘤治療手技と成績を示し治療指針を再考する.【方法】1990~2008年に当院で内視鏡的に治療した食道胃静脈瘤1243例とB-RTO 28例を対象に,当科の治療方針,手技の工夫を示し,治療適応別,治療法別に成績を比較した.また,多変量解析により出血再発要因を検討した.【結果】食道胃静脈瘤の治療は内視鏡治療を原則とし,出血例はEISまたはEVLによる緊急止血の後追加EISを,予...

第100回日本消化器病学会総会食道静脈瘤治療

当院における食道静脈瘤治療の方法―EISL法とAPC地固めにおける治療の工夫を中心に―
室久 剛(聖隷浜松病院消化器内科)
【背景】食道静脈瘤治療はおおむね標準化されつつあるが,詳細な治療方法には差異がある.より短期間で合併症を少なく,最良の効果を得るために当院で行っている治療の方法を報告する.【検討】(1)EIS/EISLの方法;緊急例にはEVL,待機・予防例に対してはEISまたはEISLを基本としている.EIS/EISL治療時には術者以外に2-3名の医師および看護師が入室する.助手は各々硬化剤注入,内視鏡保持,バル...

第100回日本消化器病学会総会食道静脈瘤治療

内視鏡的硬化療法における「二期的治療」の有用性
上嶋 昌和(奈良県立医科大学第三内科)
【目的】当施設では従来,食道静脈瘤に対する内視鏡治療は,1週毎に硬化療法(EIS)を行い1回の入院で静脈瘤治療を完結させる方式をとっていた.しかしこれでは,食道粘膜・静脈瘤の浮腫状変化や穿刺後潰瘍が充分治癒しないままに翌週EISを行う,あるいは静脈瘤内血栓化が進行中の静脈瘤に翌週EISを行う可能性がある,などの問題点があった.われわれはこれらを解決すべく,2期に分けてEISを行う「二期的治療」を2...

第100回日本消化器病学会総会食道静脈瘤治療

内視鏡的食道静脈瘤硬化療法における合併症と長期予後の検討
奥本 和夫(山形大学医学部消化器内科)
【はじめに】内視鏡的食道静脈瘤硬化療法(EIS)は再発の少ない有効な治療である.当科では肝予備能良好で肝癌の門脈浸潤のない症例には施行するようにしている.EISは時に合併症を生じ,その頻度はEVLに比べて高い.またEIS,EVL長期予後についても明らかでない.今回我々はEIS症例の長期予後とその合併症について検討したので報告する.【方法】症例は1991年1月から2006年3月までに当科にて食道静脈...

第100回日本消化器病学会総会食道静脈瘤治療