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検索結果は4件です。

難治性外瘻を有するクローン病に対してadalimumabを投与した3例
藤原 薫(大阪医科大学第二内科)
【はじめに】外瘻はクローン病の腸管合併症の一つで,内科的治療に抵抗性である事が多い.infliximab(IFX)は外瘻の治療として広く使用されており,効果も多く報告されているが,同じ抗TNFα抗体であるadalimumab(ADA)は報告例が少ない.今回,クローン病の外瘻に対してADAを投与した3例を経験したので報告する.【症例1】31歳,男性.穿孔性虫垂炎に対し虫垂切除術を施行されたが,約2年...

第100回日本消化器病学会総会小腸 症例(IBD)

3剤併用療法にて胃潰瘍が出現した慢性C型肝炎合併クローン病の1例
菊池 英純(青森県立中央病院消化器内科)
【はじめに】炎症性腸疾患において病悩期間が長い患者では,輸血の既往を有しC型肝炎合併の患者も存在する.近年,C型肝炎に対しテラプレビルを含む3剤併用療法が開始され,従来のインターフェロン+リバビリン療法に比べより高い治療効果を期待できるようになった.今回,我々は慢性C型肝炎を合併する抗TNFα製剤使用中の寛解期クローン病患者に対し,3剤併用療法を施行した.【症例】59歳,男性.昭和49年(19歳)...

第100回日本消化器病学会総会小腸 症例(IBD)

抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤が著効した回盲部孤発性潰瘍の一例
渋谷 仁(豊見城中央病院消化器内科)
【症例】63歳 男性【主訴】心窩部不快感,右下腹部痛
【現病歴】当科受診1ヶ月前から空腹時を中心に心窩部の不快感を自覚していた.受診の数日前から腹部の張りが続き徐々に痛みも伴うようになったため当科受診となった.血液検査で炎症反応の上昇を認め,腹部造影CTで回盲部を中心とした炎症像を認めたため,精査加療目的に入院とした.
【入院後経過】第4病日に下部消化管内視鏡を施行し,回腸末端に約2/...

第100回日本消化器病学会総会小腸 症例(IBD)

大腸内視鏡検査にて診断した,S状結腸回腸瘻形成回腸悪性リンパ腫の1例
宇田川 勝(JAとりで総合医療センター外科)
【緒言】われわれは,回腸S状結腸瘻を形成した回腸原発悪性リンパ腫の1例を経験したので報告する.【症例】慢性腎不全にて当院腎臓内科通院中の64歳の女性で,進行する貧血と,数年前より時折出現していた下腹部違和感の精査目的にて大腸内視鏡検査施行となった.その結果肛門縁より約25cmのS状結腸に辺縁不整で大小不同の隆起性病変と,その間に不整形潰瘍が混在した,多彩な腫瘍性病変を約5cmの区域に渡って認めた....

第100回日本消化器病学会総会小腸 症例(IBD)