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検索結果は4件です。

進行性腎細胞癌に対する分子標的治療薬中に重篤な消化管出血を来した3症例についての検討
藤原 新太郎(香川大学医学部消化器・神経内科)
【はじめに】近年,大腸癌,肝癌,腎細胞癌など各種の固形癌に対して分子標的治療薬による治療が積極的に行われている.今回,進行性腎細胞癌に対して分子標的治療薬中に重篤な消化管出血を起こした3症例について報告する.【症例1】43歳女性.主訴は吐下血と意識障害.2009年11月に腎細胞癌に対して腎臓摘出術を施行.2012年5月より分子標的治療薬テムシロリムスによる治療開始される.治療開始後8週間後に,急激...

第100回日本消化器病学会総会症例その他(胃)

難治性潰瘍性大腸炎で大腸全摘後に潰瘍性大腸炎関連びまん性十二指腸炎と上腸間膜動脈症候群を発症した1例
齊藤 景子(千葉大学消化器内科)
症例は23歳男性.19歳発症の全大腸炎型潰瘍性大腸炎で,ステロイドやタクロリム,インフリキシマブなどで内科的治療を行ったが難治性であり,23歳時に大腸全摘,回腸嚢肛門吻合術,回腸人工肛門造設術を行った.術後早期に回腸嚢炎を発症したため,人工肛門閉鎖術を延期して,抗生剤治療と注腸療法を行った.回腸嚢炎の臨床症状は改善傾向であったが,術後6か月に頻回の嘔吐と食欲不振,体重減少で再入院となった.低緊張性...

第100回日本消化器病学会総会症例その他(胃)

好酸球性胃腸炎に対するモンテルカストの有効性―5症例の検討―
加藤 佐紀(服部記念病院内科)
【はじめに】ロイコトリエン拮抗剤は好酸球の組織集積や組織障害を抑制する.好酸球性胃腸炎に対する有効性の報告が散見されるが,未だ確立した治療法ではない.今回ロイコトリエン拮抗剤モンテルカストが奏功した好酸球性胃腸炎の5症例を経験したので報告する.【方法】当院で厚生省研究班の診断基準案に従い好酸球性胃腸炎と診断し得た5症例について,モンテルカスト10mgを一日一回投与し,その症状・検査所見の経過を観察...

第100回日本消化器病学会総会症例その他(胃)

PPIによる高ガストリン血症が誘因と思われる多発粘膜内癌を認めたヘリコバクターピロリ感染胃炎の一例
安食 元(豊郷病院消化器内科)
症例は57歳男性.高血圧,糖尿病からの慢性腎不全で血液維持透析を週3回施行中.内シャント閉塞予防目的でチクロピジンを内服,同時にプロトンポンプ阻害剤(PPI)も投与されていた.経過中に貧血が見られ,上部消化管評価のために上部消化管内視鏡を行ったところ,萎縮性胃炎(O-3)を背景に多発する易出血性の過形成性ポリープが認められ,貧血の原因と考えられた.多発胃過形成性ポリープ16個を内視鏡切除したところ...

第100回日本消化器病学会総会症例その他(胃)