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検索結果は4件です。

著明な低K血症およびアルカローシスをきたし,診断に苦慮した胃癌の1症例
田所 知命(九州厚生年金病院内科)
症例は84歳,男性.2013年に腰痛,左下腿痛を主訴に近医整形外科を受診.腰椎MRIにて多発骨転移を疑う所見,CTにて鎖骨上窩,腋窩,縦隔,肺門,腹腔内リンパ節腫脹を認めたが,明らかな原発巣は不明であった.精査加療目的に当科紹介となり,内視鏡・CTにて胃腫瘍および多発リンパ節転移,骨転移,副腎転移を指摘された.胃腫瘍の生検では中分化型腺癌の診断であったが,血清学的にproGRPの著明高値を認めたた...

第100回日本消化器病学会総会症例胃癌3

分割DCS療法が著効し切除し得た高度進行胃癌の1例
小松崎 ちひろ(新潟県立がんセンター新潟病院)
症例は70歳,男性.黒色便と息切れで発症.上腹部消化管内視鏡検査にて,胃体部後壁に4型胃癌(tub2>por2)を認め,当科へ紹介入院となる.入院時血液生化学所見ではHb 6.0g/dlと貧血を認め,腫瘍マーカーはCEA11.3 ng/ml,CA19-9>12000 U/ml,CA125 236 U/mlと上昇していた.腹部造影CTにて,領域リンパ節および大動脈を取り囲むように#16リンパ節が腫大...

第100回日本消化器病学会総会症例胃癌3

invasive micropapillary carcinoma(IMPC)成分を伴った胃粘膜内癌の1例
田中 宏樹(JA三重厚生連鈴鹿中央総合病院消化器内科)
症例は70歳女性.胃癌術後状態(2年前,ESD).今回,健診での上部消化管内視鏡検査において前庭部小彎前壁に反応性隆起を伴う発赤陥凹病変が認められ,鉗子生検にて高分化型管状腺癌と診断された.早期胃癌(IIc,tub1,M)の診断のもと病変に対しESDが施行された.病理組織学的検討において病変は粘膜固有層内に限局したtub1を主体とした病変であり,一部に乳頭腺癌やIMPC成分(約10%)が認められた...

第100回日本消化器病学会総会症例胃癌3

当院で診断しえた肝・膵・消化管神経内分泌腫瘍(NET)の6例
勝俣 雅夫(東邦大学医療センター佐倉病院内科)
【背景】神経内分泌腫瘍(NET)は比較的稀な疾患であるが近年画像診断法の進歩に伴い,発見される機会が増加している.【方法】2008年以降当院にて診断しえた肝・膵・消化管NETの6例(男性5例,女性1例,平均年齢61.7歳(46~70歳))を対象とし,その臨床的経過につき検討した.【成績】発生部位は胃2例,十二指腸1例,膵2例,肝1例で全例が非機能性であった.胃の症例はいずれも肝転移を伴う進行癌であ...

第100回日本消化器病学会総会症例胃癌3