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検索結果は4件です。

排便習慣(便秘)からみた虚血性大腸炎
若林 直樹(大津市民病院消化器内科)
【目的】虚血性大腸炎は,日常診療でよく遭遇する,比較的高齢者に多い良性疾患である.発症病態の観点からは,動脈硬化や便通異常などといった生活習慣の影響が大きいともいわれているが実態が明らかでない.本研究では,虚血性大腸炎と排便習慣の関わりを明らかにすることを目的とした.【方法】2010年9月1日より2012年8月31日まで2年間に,本院消化器内科にて,下部消化管内視鏡検査を施行し,虚血性大腸炎と診断...

第99回日本消化器病学会総会大腸 他2

若年者における大腸憩室炎の検討
竹田 康人(石川県立中央病院消化器内科)
【目的】近年,食生活の欧米化や高齢化に伴い大腸憩室炎が増加している.大腸憩室の罹患率は40歳未満で6%,40歳代で12%,50歳代で16%と報告されており,年齢とともに増加傾向にある.今回,罹患率の低い40歳未満の若年者における大腸憩室炎の臨床的特徴を明らかにするために,40歳未満と40歳以上における臨床背景や治療経過を比較検討する.【方法】対象は2003年から2012年7月までに大腸憩室炎の診断...

第99回日本消化器病学会総会大腸 他2

高齢者の下部消化管出血に対する治療~内視鏡治療を中心に~
寺門 洋平(札幌厚生病院第1消化器科(胃腸科))
【背景】:人口の高齢化に伴い,基礎疾患による抗血小板薬・抗凝固薬の内服や大腸ポリープなどの内視鏡治療の件数の増加,および憩室疾患の増加など,下部消化管出血に対する治療の重要性が増しつつある.内視鏡的止血術は低侵襲な治療法ではあるが,大腸内視鏡検査は一般に前処置が必要であり,また特に高齢者では内視鏡からの送気などにより検査・処置中に患者の状態悪化の懸念がある.【目的】:当院での65歳以上の高齢者にお...

第99回日本消化器病学会総会大腸 他2

経腸栄養時の下痢に対する卵黄レシチン配合経腸栄養剤の効果の検討
明石 哲郎(済生会福岡総合病院内科)
【目的】経腸栄養中に下痢の発生は高頻度に認められる.それに対し,栄養剤の投与速度の減速や変更などの対応がとられるが難渋することもしばしばあり,患者の栄養状態やQOLを低下させる原因となる.卵黄レシチンによる乳化は低pH条件下でもエマルションが壊れにくく,乳化状態が安定しており,胆管結紮ラットでも卵黄レシチンを使用した乳化液が大豆レシチンや合成乳化剤を使用した乳化液よりも脂質吸収に優れていることが報...

第99回日本消化器病学会総会大腸 他2