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検索結果は4件です。

ヒト大腸筋線維芽細胞からのエオタキシンの誘導
高橋 憲一郎(滋賀医科大学大学院消化器免疫)
【目的】炎症性腸疾患の病変粘膜では好酸球の浸潤が認められ,病態の一役を担っていると考えられている.好酸球にはCCR3が発現しており,CCR3のリガンドであるエオタキシン(eotaxin-1,-2,-3)が好酸球の集簇に重要な役割を担っている.今回,ヒト大腸筋線維芽細胞からのエオタキシンの発現誘導について検討を行った.【方法】正常大腸粘膜から単離したヒト大腸上皮下筋線維芽細胞をサイトカインで刺激し,...

第99回日本消化器病学会総会大腸 IBD 1

Ras/Raf/ERKの抑制因子Spred-2は,マウス炎症性腸疾患モデルにおいて,腸管再生抑制に関与している
高橋 索真(岡山大学消化器・肝臓内科)
【目的】炎症性腸疾患の病態形成・腸管再生には様々なサイトカイン・増殖因子が関わっている.サイトカインの細胞内でのシグナル伝達としてJAK-STAT系が知られているが,Ras/Raf/ERK経路も深く関与しているとされている.また,増殖因子はチロシンキナーゼ型受容体に結合し,Ras/Raf/ERK経路は最も重要なシグナル伝達系である.Ras/Raf/ERK経路には数多くの抑制系が知られており,その一...

第99回日本消化器病学会総会大腸 IBD 1

慢性DSS腸炎マウスモデルにおけるRorγt依存的Innate Lymphoid cells(ILCs)の炎症制御能の解明
木村 佳代子(慶應義塾大学医学部消化器内科)
【背景・目的】炎症性腸疾患におけるRetinoid-related orphan receptor γ(RORγt)をマスター遺伝子とするTh17細胞の関与についてはこれまで我々を含め多数の報告がある.さらにRORγt依存性でかつIL-17A産生性の新規細胞集団としてinnate lymphoid cells(ILC)の病態への関与が近年注目されている.ILCとは自然免疫やリンパ装置の形成と維持,...

第99回日本消化器病学会総会大腸 IBD 1

SAMP1マウスを用いた大腸炎症性発癌モデルの作成とその意義
福庭 暢彦(島根大学第2内科)
【背景と目的】SAMP1マウスは自然に回腸炎を発症するクローン病モデルであり,その病態には様々な免疫異常が関与しており,最近では制御性のT細胞(Treg)やB細胞(Breg)の機能低下についても報告されている(Mucosal Immunology 2012,Immunology 2010).一方,SAMP1は免疫異常を有するにも関わらず,自然経過中には一般に大腸に炎症は認められない.今回の研究では...

第99回日本消化器病学会総会大腸 IBD 1