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検索結果は35件です。
- 肝転移を伴った胃低分化型神経内分泌癌の一例
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山崎 貴久(富士吉田市立病院 内科)
【症例】78歳、男性。【主訴】肝機能障害。【現病歴】心筋梗塞後などで近医に通院中。2011年3月28日頃より肝機能障害を認め、当初は薬剤性肝障害が疑われ、原因と思われる薬剤を中止したが改善しなかったため、2011年12月8日に当院へ紹介となった。【経過】血液検査で肝機能障害及びCA19-9高値を認め、単純CTで多発肝腫瘍を認めた。また腹部超音波検査で背景肝に脂肪肝及び脾腫を認めた。造影CTでは壊死...
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- EUS-FNA施行後遅発性偶発症を呈した2例
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浅野 純平(信州大学医学部附属病院 消化器内科)
【背景】超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)は低侵襲に病理学的検索が可能な検査である。しかし、その頻度は稀ではあるが、出血・穿孔といった偶発症の報告がある。今回、我々はEUS-FNA施行後遅発性偶発症を呈したと考えられた2例を経験したため報告する。【症例1】70歳代、女性。2010年、胃体上部前壁に径20mm程の粘膜下腫瘍を認め翌年には径35mm程まで増大し粘膜に発赤が出現したため精査目的に...
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- ESD困難な早期胃癌に対してNon-exposed Endoscopic Wall-inversion Surgery (NEWS)を施行した1例
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森主 達夫(佐久総合病院 胃腸科)
症例は60歳代、男性。胃穹窿部前壁に粘膜集中像を伴う黄色調の浅い陥凹性病変を認め、UL合併のadenocarcinoma,tub2,T1a(M)と診断した。穹窿部前壁は水がたまりやすく近接しづらい部位であり、瘢痕合併もあることから、ESDは可能であるが偶発症のリスクが高いと判断された。そこで十分なICを行った上で同病変に対しNEWSを行う方針とした。挿管・全身麻酔管理下に1.内視鏡を用いてマーキン...
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- 当院において過去 5年間に経験された腸管気腫症のまとめ
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北畠 央之(信州大学 医学部附属病院 内科学第二講座)
腸管気腫症は腸管壁内に気腫像を認める病態の総称である。以前は嚢胞様気腫症と呼ばれて比較的稀な病態と考えられてきたが、近年は画像診断の向上に伴い発見例が増加しており、嚢胞様気腫以外の気腫像を呈することが知られている。発症要因には諸説あるが、主に腸管粘膜脆弱性と腸管内圧上昇が背景として疑われている。 今回我々は院内で確認された腸管気腫症のうち、腸管気腫症に関する全国調査に準じた背景検索が可能であ...
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- 胃癌、小腸癌を合併した若年性消化管ポリポーシスの1例
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中村 直(丸の内病院 消化器内科)
症例は60代の男性で、高血圧、心房細動で近医にて加療を受けていた。2年前に貧血のため行ったEGDで前庭部のポリープが認められていたが、生検では過形成性変化のみで悪性所見は認められなかった。その2年後に再度EGDを行ったところ、前庭部の易出血性のポリープが増大、多発しており精査のため当院へ紹介となった。尚、父、姉、姪に胃癌の家族歴がある。入院時の血液検査ではHb10.8g/dl、Alb3.3g/dl...
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- 非典型的な画像所見を呈した膵管内乳頭粘液性腫瘍由来浸潤癌(膵IPMC)の一例
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多田井 敏治(長野市民病院 消化器内科)
症例は66歳、男性。既往歴・家族歴は特記事項なし。飲酒歴なし。2013年2月、人間ドックの腹部超音波検査で膵体尾部の嚢胞性腫瘤を指摘され当科に紹介となった。同部は、腹部造影CT、MRI検査では56×60mmの薄い被膜で覆われた単房性嚢胞性腫瘤であり、内部に30×10mm程度の早期濃染を伴う充実性結節を認めた。EUSでは嚢胞性腫瘤内部に40×27mmの低~高エコーが混在した充実性結節を認め、厚い被膜...
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- 胃への穿破を認めた膵粘液癌の1例
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児玉 亮(1) JA長野厚生連 篠ノ井総合病院 消化器内科)
症例は75歳男性。2012年8月に急性膵炎で入院した。その際に行われた腹部CT検査で膵体部に嚢胞性腫瘤を指摘されたが、嚢胞内に充実成分を認めず急性膵炎後の膵仮性嚢胞と考えられ外来で経過観察となった。2013年5月下旬に心窩部痛が出現し、当院を受診した。腹部CT検査で膵体部の嚢胞性病変の明らかな増大を指摘された。精査目的で当科に紹介となり入院した。入院後第7病日にERCPを行った際に、胃体中部小彎に...
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- ESDにて切除した胃早期粘液癌の1例
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芹澤 まさし(松本協立病院)
症例】80歳代男性。【現病歴】虚血性心疾患の既往あり当院循環器内科外来へ通院中であった。平成25年6月、定期検査として施行された上部消化管内視鏡検査にて胃前庭部大弯に発赤した陥凹性病変を認めた。NBI拡大観察にて崩れたネットワーク血管を認め分化型腺癌を疑った。また流水では取れない白色の物質が目立っていた。抗血栓薬2剤内服中であったため1剤休薬してでの生検を勧めたが、患者本人の希望により生検せずに内...
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- 化学療法抵抗性の多発骨転移を伴い、腹膜播種をきたした細胆管細胞癌の一例
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佐野 知江(新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器内科)
症例は、53歳、男性。HBVキャリアにて外来経過観察中、約1年半前にダイナミックCTで肝S4に35mm大の腫瘤を認めた。腫瘤辺縁部は動脈相で高吸収、平衡相で等吸収、中心部の造影効果は乏しく、平衡相でごく軽度増強された。EOB-MRIでは、多結節癒合状の形態で、T1WI低信号、T2WI高信号、拡散強調像高信号、ダイナミックCTと同様の血行動態を示し、肝細胞相では低吸収だった。CTAPでは同部の欠損域...
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- 魚骨による十二指腸水平脚穿通に対し内視鏡摘出後保存的に治療できた1例
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小松 修(富士見高原病院)
魚骨の十二指腸水平脚穿通に対して内視鏡的摘出後保存的に治療できた1例:症例は高血圧、糖尿病にて当院通院中の78歳女性。入院当日朝に鯉を食べた。13時半頃より冷や汗、嘔吐、腹痛、背部痛が出現したため、救急外来を受診した。理学所見は腹部弾性軟で圧痛はないが左背部に圧痛があった。血液検査では白血球1.8万血小板40.5万CRP0.05だった。腹部CTでは十二指腸水平脚の腫脹がみられ、内腔には3cm程の長...
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- EUS-FNAで確定診断しえたAdult T cell Leukemia/Lymphomaの1例
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伊東 哲宏(信州上田医療センター 消化器内科)
症例は66歳、女性、出身地は長野県。既往は不眠症、交通事故による脊髄損傷、胆のう摘出術。2013年3月に持続する上腹部痛を主訴に近医を受診、CTにて腹腔内リンパ節の腫大と腸間膜肥厚を認め当科紹介受診した。悪性リンパ腫を念頭に精査を進めたが表在リンパ節の腫脹は認めず、患者および家族の理解能力、意思決定能力の欠如により開腹リンパ節生検の同意が得られず診断に苦慮していた。患者および家族に十分なインフォー...
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- 進行胃癌術後に遅発性乳び腹水を呈した1例
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小林 由夏(立川綜合病院 消化器センター 消化器内科)
【はじめに】胃癌術後乳び腹水は比較的稀な合併症であり、その治療法に確立されているものはない。また一度発症すると、治療に難渋することも多いとされている。【症例】81歳、男性【主訴】腹部膨満【既往歴】糖尿病、高血圧、非定型抗酸菌症、肺気腫【現病歴】平成24年6月より食欲低下を認め、上部内視鏡検査にて前庭部2型胃癌と診断された。7月に幽門側胃切除およびD2リンパ節郭清を行った。術後病理検索にて1群リンパ...
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- 大腸SM癌転移・再発例の検討
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川原 聖佳子(新潟県厚生連長岡中央綜合病院 消化器病センター 外科)
【はじめに】大腸SM癌はSM浸潤度1000μm以上でリンパ節転移を12.5%に認め、また、まれに遠隔転移を来すこともあり、大腸癌治療ガイドラインで推奨された手術適応基準に従って治療が行われているが、患者側因子によっては外科切除をするべきかどうか迷う場合もある。【目的】大腸SM癌の転移・再発例をretrospectiveに検討し、現在の治療が適切であるかどうかを明らかにする。【対象】2003年1月~...
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- 外来化学療法におけるB型肝炎ウイルス再活性化の予防対策
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加藤 俊幸(新潟県立がんセンター新潟病院)
【目的】造血器腫瘍に対するリツキシマブ導入によりHBs抗原陰性例からのHBV再活性化が報告され、肝炎は重症化しやすいため免疫抑制・化学療法においても再活性化対策が求められている。2009年にガイドラインも作成されたが、固形癌ではリスクが低いためか、がん専門病院でも関心が薄く問題である。 【方法】2012年と2013年の外来化学療法施行患者におけるB型肝炎ウイルス検査の実施率を調査した。
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- サイトメガロウイルス感染による小腸穿孔の1例
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荒井 義和(信州大学 医学部 外科学第一 消化器外科)
症例は47歳,女性.主訴は心窩部痛.10年前にIgA腎症にて献腎移植術を施行された.1ヶ月前にIgA腎症の急性増悪に対して,ステロイドパルス療法,エンドキサンパルス療法が施行された.以後,免疫抑制剤とステロイドの内服を継続しつつ当院腎臓内科通院中であった.心窩部痛,食欲不振が出現したため,当院腎臓内科を受診し,精査加療目的に入院となった.絶食と補液にて症状は軽快傾向となったが,原因精査のため行った...
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- 腹部大動脈瘤(AAA)による十二指腸通過障害を呈した一例
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山本 香織(丸の内病院 消化器内科)
症例は67歳の男性。2012年9月頃より食後に嘔吐するようになり、3ヶ月間で2.5kgの体重減少を認めていた。2012年12月当院受診し、上部消化管内視鏡検査施行した。十二指腸まで観察したが、慢性胃炎を背景に前庭部小弯に15x10mmのIIc病変を認める以外、嘔吐の原因となる病変はなかった。2013年1月外来再診、この1ヶ月間でさらに3.5kg体重減少していた。腹部造影CT検査を施行したところ、胃...
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- 上部消化管内視鏡の左右アングル設定に関する考察
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小島 英吾(長野中央病院 消化器内科)
内視鏡観察や処置を行うのにあたり,上下および左右アングルが重要な役割を果たしていることはいうまでもない.特に処置の際には,アップアングルを十分にかけて見上げの状態で行うことが多く,この状態での左右アングルの動き方が非常に大切となっているが,スコープの種類によって異なった仕様となっていることはあまり知られていない.従来型のオリンパス社製の上部汎用内視鏡は,アップアングルを十分かけた状態で左右アングル...
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- 当院における切除不能局所進行膵癌およびborderline resectable膵癌に対するS-1併用化学放射線療法の現状
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岡 宏充(県立新発田病院)
当院における切除不能局所進行膵癌およびborderline resectable膵癌(BR膵癌)に対するS-1併用化学放射線療法(CRT)の現状につき報告する。2012年7月から、切除不能局所進行膵癌1例、BR膵癌3例に対し、S-1併用CRTを施行した。放射線療法は1回1.8Gy/日、28回照射、計50.4Gy施行し、S-1は80mg/m2/日を4週間投与、2週間休薬のスケジュールとした。 ...
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- H.pylori陰性胃に発生した高分化型および未分化型同時多発胃癌の1例
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伊藤 哲也(長野市民病院 消化器内科)
症例は68歳男性。平成25年3月より上腹部不快感があり近医にて上部消化管内視鏡検査を受けた。その際、幽門前庭部後壁にタコイボびらんを認め生検にてGroup 2であった。2か月後の内視鏡では同部の生検はGroup1であったが、胃角大弯に約10mmの平坦な褪色領域を認め、生検にてsigと診断されたため精査治療目的に当科紹介となった。当科での再検内視鏡では背景粘膜に明らかな萎縮粘膜を認めず、胃体部全体に...
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- 当科における消化管GISTに対するスニチニブの使用経験
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細村 直弘(山梨大学 医学部 第一外科)
【はじめに】イマチニブ耐性GISTに対する薬物療法はスニチニブとレゴラフェニブがある。これらには副作用が多く、継続投与に難渋する症例も多いと思われる。当科で、スニチニブを投与した消化管GISTの2例を経験したので報告する。【症例1】58歳、男性。前医で2007年12月小腸GISTを手術した際、腹膜播種を認めた。術後、イマチニブ400mg/日を開始し、6か月後のCTで抗腫瘍効果がPDのため、スニチニ...
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