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検索結果は35件です。

食道アカラシアに対してPer-oral endoscopic myotomyを施行した1例
高橋 亜紀子(佐久総合病院 胃腸科)
症例は60歳代男性。20数年間前に食道アカラシアと診断され、近位にて合計100回以上の拡張術が施行された。しかし最近では通過障害が改善せず、嘔吐や体重減少を認めたため紹介受診となった。
EGDでは食道内に残渣を認め、食道内腔は拡張し、多発性のびらんを認めた。食道透視では内腔は約3cmに拡張し、異常蠕動波を認めた。以上より、食道アカラシア(紡錘型、grade I)と診断した。
バルーン拡...

第053回甲信越支部例会

胃内出血を来した自己免疫性膵炎の1例
樋口 和男(安曇野赤十字病院 消化器内科)
胃内出血を来した自己免疫性膵炎の1例症例は74歳男性。2003年頃から、検診腹部エコー検査(US)で脾臓の異常を指摘されていた。2006年人間ドックUSで脾腫瘍を疑われ、2006年2月20日に他院を受診した。血清アミラーゼ(以下Amy) 136・膵Amy 106と軽度高値を認め、造影CTで膵体尾部周囲の液体貯留と同部から連続し脾を取り囲むような仮性嚢胞様の被膜下液体貯留を認め、2006年3月17日...

第053回甲信越支部例会

当院における小膵癌切除例の検討
桃井 環(JA長野厚生連 佐久総合病院 肝胆膵内科)
【目的】小膵癌切除症例の検討から膵癌早期診断の方策を考察すること。【方法】1998年5月~2013年3月の間に当院で手術を施行し、組織学的腫瘍径20mm以下の浸潤性膵管癌(以下TS1膵癌)24例を対象とした。対象の内訳は、年齢が52~85歳(中央値68.5歳)、男女比が14:10、病変部位が頭部12例、体部11例、尾部1例、組織学的腫瘍径が10~20mm(中央値15mm)であった。検討項目は、発見...

第053回甲信越支部例会

全身性エリテマトーデスを合併した自己免疫性胆管炎の1例
張 淑美(長野県立須坂病院 内科)
70歳代の女性。体調不良をきっかけに近医を受診し肝機能障害と肝内胆管拡張を指摘されて、2012年12月当科へ紹介された。検査入院を予定したが、患者の希望でいったん入院をキャンセルした。その約2ヵ月後、再び入院を希望しERCPを施行した。総胆管から左肝管分岐まで狭小化を認めたが細胞診にて悪性細胞を認めず、また自覚症状は無かったため外来で経過観察の方針とした。さらに2ヵ月後の定期受診時、CRPが12m...

第053回甲信越支部例会

細径気管支鏡により内瘻化が可能であった胆管狭窄の一例
熊木 大輔(新潟大学医歯学総合病院 消化器内科)
【はじめに】経皮胆道鏡検査はPTBD後に16~18 Fr程度の瘻孔拡張を必要とし、比較的侵襲の高い検査手技である。頻回の検査が困難な症例に対し、細径気管支鏡を用いることで瘻孔拡張を行わず、治療が可能であった症例を経験したので報告する。【症例】40歳代女性。高度精神遅滞で施設入所中。脊椎側弯症にて手術既往あり。2013年1月16日 黄疸が出現し前医CTで胆管拡張を認めた。ERCPが試みられたが、脊椎...

第053回甲信越支部例会

胃病変で発見された濾胞性リンパ腫の1例
徳竹 康二郎(長野県立 須坂病院 消化器内科)
 症例は70代の男性。2013年1月、当院人間ドックでのEGDにて体下部大彎にヒダ集中を伴う陥凹病変を認め、MALTリンパ腫を疑って生検を行った。明らかな異型上皮は認めず、上皮下に全体的にリンパ球が浸潤しLELも伴っていた。リンパ球はCD20陽性のB細胞で、CD10陽性の濾胞様構造を呈する部分も存在し濾胞性リンパ腫の可能性が示唆された。全身検索として行った腹部造影CTでは腸間膜を挟むように8x4c...

第053回甲信越支部例会

嚢胞壁に石灰化を伴う膵管内乳頭粘液性腫瘍の1例
河久 順志(新潟大学 医歯学総合病院 消化器内科)
症例は70歳代の男性。2008年8月、人間ドックの腹部超音波検査にて膵嚢胞を指摘され当科紹介。腹部CTにて膵体部に32mm大の嚢胞壁に卵殻状の石灰化を伴う嚢胞性腫瘤を認めた。ERCPで主膵管と嚢胞の交通を確認、膵管内には粘液と思われる透亮像を認めた。以上より嚢胞壁に石灰化を伴うという点でややatypicalではあるが、分枝型の膵管内乳頭粘液性腫瘍と診断。明らかな悪性所見は認めず、膵液細胞診でもCl...

第053回甲信越支部例会

次世代シークエンサーにて耐性変異を確認したtelaprevirを含む3剤併用療法でbreakthroughをおこした1例
辰巳 明久(山梨大学 第一内科)
【背景】Telaprevir(TVR)+ペグインターフェロン(PEG-IFN)+リバビリン(RBV)による3剤併用療法は1b高ウイルス量のC型肝炎に対する高い有効性が確認されている。近年、次世代シークエンサーの開発により少量の薬剤耐性クローンをシークエンス可能となった。そこでTVRを含む3剤併用療法を行いbreakthroughした症例について次世代シークエンサーにて耐性変異を検討したので報告する...

第053回甲信越支部例会

放射線性胃炎に対してメサラジン内服が有用であった可能性のある1例
津久井 雄也(山梨大学附属病院 第1内科)
症例は75歳、男性。2011年12月頃より食欲低下が出現し、半年間で12kgの体重減少を認めた。2012年5月に人間ドックを受け、肝腫瘤を指摘され、6月1日に当科を紹介初診、非B非C肝細胞癌の診断となる。肝S1を主体とする最大径95mm大の病変のほか、肝内には病変が多発しており、門脈左枝基部に浸潤(VP3)も認め、stageIVAと診断した。肝内病変に対しては繰り返す経カテーテル治療を行い、門脈腫...

第053回甲信越支部例会

肝癌治療に対するバイポーラRFAシステムの特徴
鈴木 雄一朗(山梨大学 医学部 第一内科)
【背景】2013年1月から肝癌局所治療に対しバイポーラRFAシステム(Celon POWER 、Olympus社)が使用可能となったが、モノポーラシステムとの相違を理解して使用する必要がある。今回バイポーラRFAの初期使用経験を検討し、モノポーラと比較した利点/欠点を提示する。【対象と方法】対象はすべて肝細胞癌で、2013年8月から9月までバイポーラRFAシステムを用いて当科でRFAを施行した7例...

第053回甲信越支部例会

SpyGlass®の使用経験
古川 浩一(新潟市民病院消化器内科)
スパイグラスは内視鏡医が胆道・膵管内を直視下で観察・治療をすることを可能にしたプラットホームであり、専用に開発された生検鉗子スパイバイトによる確実な組織による正診率の向上が期待されている。昨年、本邦でも器具承認がなされ、当科で4例に使用を試みたので操作性、視認性、生検検体状況につき報告する。まず操作性では、ERCP用スコープに装着して一人操作が可能である。しかし、先端部は4方向にダイヤル操作にて動...

第053回甲信越支部例会

女性に発症した膵lymphoepithelial cystの2例
田代 興一(長野中央病院 消化器内科)
症例1は50歳代後半の女性で,検診でCA19-9が1007.1 U/mlと高値を認め当科受診となった.精査にてCTで膵尾部に60×44 mmの多房性の嚢胞性腫瘤を認め,嚢胞壁と隔壁は造影効果を認めた.腹部超音波では嚢胞内にdebrisを認めた.MRIでは嚢胞はT1WIで低信号,T2WIで高信号,DWIで低信号だが,房の一部はDWIで高信号を示した.ERPでは尾側膵管の頭側への偏位を認めたが,膵管と...

第053回甲信越支部例会

乳頭部胆管の壁肥厚を内視鏡的に確認し得たOddi括約筋機能不全(SOD)の1例
清水 雄大(佐久総合病院 肝胆膵内科)
【症例】患者は80歳代、女性。主訴は発熱、上腹部痛。初診9か月前、近医で肝胆道系酵素上昇を指摘されたが、経過観察で正常化した。初診2日前、発熱、上腹部痛を認め、近医を受診した。肝胆道系酵素上昇および、腹部造影CTで肝内・肝外胆管および主膵管の拡張を認め、精査加療目的に当科紹介となった。CTでは胆管・主膵管の末端部に壁肥厚が疑われた。EUSでは乳頭部領域の胆管壁に全周性肥厚を認めたが、明らかな腫瘤や...

第053回甲信越支部例会

食道潰瘍が契機で発見された急性骨髄性白血病の1例
中村 二郎(軽井沢病院 外科)
【はじめに】白血病の経過中に髄外病変として消化器病変を認めることはなれではないが、今回我々は腫瘍細胞浸潤による食道潰瘍が契機となり急性白血病が発見された症例を経験したので報告する. 【症例】60歳代、男性. 主訴:食事のつかえ感. 2013年4月上旬より食事のつかえ感、食欲不振が出現し当院内科を受診. 内視鏡検査で下部食道に潰瘍性病変を認め食道癌疑いで外科紹介となった. 【Laboratory d...

第053回甲信越支部例会

Peg-IFNα-2b+Ribavirin併用療法によりSVRが得られたGenotype 3a型C型慢性肝炎のタイ人女性の一例
北村 敬利(きたむらクリニック)
【症例】46歳タイ人女性。既往歴:特記事項なし。輸血歴:なし。手術歴:43歳時にタイで豊胸術。薬物使用歴:なし。刺青:40歳時に日本で刺青。現病歴:会社の検診で肝機能異常を指摘され当院を受診。AST 36, ALT 52, HCV抗体陽性で、C型慢性肝炎と診断した。HCVセログループは判定不能だったが、Genotype測定で3a型陽性。HCV-PCR 5.9LogIU/mLと高ウイルス量だったが、...

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