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直腸癌に対する直腸前方切除時の残存直腸内洗浄の意義
早田 浩明(千葉県がんセンター・消化器外科)
直腸癌治療において術後骨盤内再発は結腸癌と比較し多く、またその治療法も困難な例が多い。骨盤内再発を防ぐことは非常に重要である。当科では低位前方切除術での骨盤内再発の一つである吻合部再発予防として徹底した残存直腸内洗浄を行っている。年代的に洗浄法と吻合部再発との関連性を比較して報告する。対象:当科で直腸S状部以遠位に主座のある大腸癌で根治切除した1988~1997年までをA群、1998~2007年ま...

第53回日本消化器病学会大会大腸-腫瘍5

大腸癌を含む重複癌症例の臨床的検討
佐藤 美信(藤田保健衛生大・下部消化管外科)
【目的】本邦における大腸癌の増加や各種がんに対する診断技術や治療成績の向上により、異時性または同時性に大腸癌と他臓器癌の合併症例に遭遇する機会が多くなった。他臓器癌を合併する大腸癌の臨床的特徴とその取り扱いについて検討した。【方法】異時性または同時性に他臓器癌を合併した原発性大腸癌100例(Rsを含む結腸癌66例、直腸癌34例)の臨床的特徴を非重複癌1435例と比較し、さらに大腸癌治療後に発症した...

第53回日本消化器病学会大会大腸-腫瘍5

穿通性大腸腫瘍の診断と治療におけるキャンサーボードの意義
奥山 祐右(京都第一赤十字病院・消化器科)
【はじめに】当院におけるキャンサーボードの活動は2010年9月から開始され、主たる診療科に加えて、診断と治療法選択にかかわる関連診療科を加え、非定期ではあるが、随時検討を行っている。【目的】診断・治療において難渋する穿通性大腸腫瘍を例に、キャンサーボードの意義を考察する。【対象と方法】大腸腫瘍に関連するキャンサーボードでは、消化器科、放射線科、外科、婦人科、病理診断科が協力し、7ヶ月間に14症例の...

第53回日本消化器病学会大会大腸-腫瘍5

高齢者腹腔鏡下結腸癌手術の腫瘍学的アウトカムの検討(64歳以下と75歳以上の比較)
中村 隆俊(北里大・外科)
背景/目的 高齢者に対する腹腔鏡下大腸癌手術の長期的なアウトカムは未だ不明確である.75歳以上の高齢者に対する腹腔鏡下結腸癌手術の成績を,臨床病理学的に背景の同じ64歳以下の腹腔鏡下結腸癌手術例と比較し,高齢者に対する腹腔鏡下結腸癌手術の妥当性について検討した.対象/方法 1995年から2006年までの間に,Stage1~3結腸癌のうち腹腔鏡下手術を施行した症例で,性別,占居部位,pTNM sta...

第53回日本消化器病学会大会大腸-腫瘍5

高齢者大腸癌に対する手術適応の決定と術後合併症の予防について
澤井 照光(長崎大・腫瘍外科)
【目的】80歳以上の高齢者大腸癌において、(1)肺塞栓症リスク判定と予防、(2)PSと臓器障害に応じた術式の決定(PS3・PS2かつ重篤な臓器障害では縮小手術、PS4・PS3かつ重篤な臓器障害では姑息手術)、(3)小開腹単独法(Moving window法)を中心とした低侵襲手術、(4)硬膜外持続注入を主とした十分な除痛、(5)COPD症例では術前細菌学的検査、(6)全症例に術前UCG、を行うこと...

第53回日本消化器病学会大会大腸-腫瘍5