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異所性胃粘膜から発生した頚部食道腺癌の1例
江頭 秀人(がん・感染症センター都立駒込病院・消化器内科)
症例は56歳男性.2010年8月の検診目的での内視鏡検査にて食道腺癌を指摘され,精査加療目的にて当院を紹介受診.食道造影では,頚部食道右後壁に長径14mm大で辺縁隆起と内に小顆粒をともなう陥凹性病変(0-IIc)を認めた.空気量にて形態変化があり,側面像にて明らかな変形を認めないことから粘膜癌と診断した.通常内視鏡観察では,切歯より18.5~21cmの左壁と右壁に異所性胃粘膜があり,右壁異所性胃粘...

第53回日本消化器病学会大会食道・咽頭-症例報告2

胆管癌を原発とする転移性食道癌の一例
松沢 迪子(自治医大さいたま医療センター・消化器科)
症例は72歳,男性.主訴は肝機能障害.糖尿病で前医通院中であったが,2011月1月の定期採血検査で肝胆道系酵素上昇を指摘され,同月に当科紹介受診した.腹部超音波にて中部胆管に腫瘍性病変を認め,精査加療目的に入院となった.自覚症状はなかったが,身体所見上で左鎖骨上と左腋下に弾性硬・可動性不良の腫大したリンパ節を触知した.胸腹骨盤造影CTでは総胆管中部に隆起性病変を指摘し,総胆管拡張を認めた.また左頸...

第53回日本消化器病学会大会食道・咽頭-症例報告2

当施設における壊死性食道炎5例の検討
井上 俊太郎(横浜南共済病院・消化器内科)
【目的】壊死性食道炎は特徴的な食道粘膜の黒色変化を呈する稀な疾患であり、孤発症例の報告は散見されるが症例を集積した検討はほとんどない。今回われわれは壊死性食道炎を5症例経験したので臨床的な特徴について報告する。【方法】平成21年11月から平成23年2月にかけて当施設において上部内視鏡検査を行い壊死性食道炎と診断された5症例を対象に検討した。【成績】対象の年齢は31歳から80歳、男性3名、女性2名で...

第53回日本消化器病学会大会食道・咽頭-症例報告2

腹腔鏡下胃瘻造設術後に腹腔鏡下食道バイパス術を施行した1例
丸山 弘(日本医大多摩永山病院・外科)
(はじめに)今回CRT後、追加の抗癌剤治療を施行したが、狭窄症状を繰り返し内視鏡治療下の食道拡張術を試みたが、経口摂取不能となり腹腔鏡下に胃瘻を造設し、その後腹腔鏡下に食道バイパス術を施行し経口摂取可能となった症例を経験したので報告する。(症例)70才男性、嚥下困難を主訴に受診。上部消化管内視鏡にて胸部下部食道に内視鏡の通過不可能な全周性の2型の腫瘍を認めた。生検で扁平上皮癌であった。CTにてT4...

第53回日本消化器病学会大会食道・咽頭-症例報告2

胃軸捻転を伴った食道裂孔ヘルニアの3例
石川 恵里(公立陶生病院・消化器内科)
【目的】当院で経験した胃軸捻転を伴った食道裂孔ヘルニアの3例について報告する。【症例1】72歳女性。3カ月前から胸部不快感と嘔吐がありPPI内服治療するも症状改善せず受診した。CTにて胃体部から前庭部の縦隔内への脱出および十二指腸の虚脱を認め、上部消化管造影検査にて大弯側を頭側とする脱出を認めた。臓器軸性捻転を伴った食道裂孔ヘルニアと診断し保存的治療を行ったが、水分摂取にて嘔吐認め手術を施行した。...

第53回日本消化器病学会大会食道・咽頭-症例報告2