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検索結果は5件です。

動注化学療法により切除可能となった再発多発肝細胞癌の1例
猪熊 孝実(長崎大学大学院 移植・消化器外科)
両葉に多発再発した肝細胞癌に対するCDDP(アイエーコール)動注 + S-1内服治療により切除が可能となった1例を経験した。症例は65歳の男性。2005年、肝S4-5の約5cm大の単発肝細胞癌に対し、肝中央二区域切除を行った。病理学的には中分化型肝細胞癌、pT2、pN0、stage 2であり、脈管侵襲は認めなかった。術後1年は再発を認めていなかったが、その後、外来受診をdrop outしていた。2...

第093回九州支部例会

肝細胞癌術後肺転移に対してS-1が著効した一例
山本 一博(高木病院 外科)
【緒言】肺転移を伴う肝細胞癌に対しては,いまだ標準的な治療法が確立していない.S-1は肝細胞癌に対して保険適応がないが,複数の有効例が報告されており,効果が期待されている薬剤の1つである.今回われわれは肝細胞癌術後多発性肺転移に対してS-1が著効した一例を経験したため報告する.
【症例】73歳,女性.2007年7月に突然の腹痛,ショック状態にて受診した.造影CTにて肝細胞癌のruptureと...

第093回九州支部例会

C型慢性肝炎に対するペグインターフェロン+リバビリン+脂質モジュレーター併用療法による治療成績向上の検討
吉本 剛志(独立行政法人国立病院機構 九州医療センター 消化器科)
【目的】HCV感染肝細胞においては、コレステロールおよび脂肪酸合成が亢進しており、脂質代謝の変化がウイルス増殖に関連するならば、これらを制御する脂質モジュレーターを用いることで治療成績の向上に繋がる可能性があると考えられた。そしてこれまでにコレステロール合成を抑制するスタチンや脂肪酸合成を抑制するエイコサペンタエン酸(EPA)のレプリコン系でのウイルス増殖抑制作用が報告されている。今回、脂質モジュ...

第093回九州支部例会

UFTとメロキシカム(モービック)が奏効した転移性肺腫瘍の一例
大橋 朋子(独立行政法人国立病院機構 九州医療センター 消化器科)
症例は80歳女性。20年前よりC型慢性肝炎の診断でK病院、近医で投薬加療されていた。平成17年12月S5に2cmのHCC初発で平成18年1月に当科でRFA&PEIT施行した。平成19年11月のCTでS5、6、7にHCC再発及び左肺下葉に27mmの分葉   状結節を認め同年12月12日、精査加療目的で入院となった。WBC 3400/μl, RBC 350×104/μl, Hb 11.5g/dl, P...

第093回九州支部例会

B型慢性肝炎の急性増悪時における抗ウイルス薬の選択について
大橋 朋子(独立行政法人国立病院機構 九州医療センター 消化器科)
【目的】 現在、慢性B型肝炎に対しては、ラミブジンまたはエンテカビルの投与が可能である。耐性株の出現を考慮するとエンテカビルが第一選択と考えられ、B型慢性肝炎の急性増悪に対してもエンテカビルの登場以降は、ラミブジンに変わりエンテカビルを使用して来た。しかしながら、ラミブジンを使用していた頃に比べて、肝機能の改善、ウイルス減少などが遅延する印象を持っており検討をおこなった。【症例・結果】 ラミブジン...

第093回九州支部例会