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オキサリプラチンに対する過敏反応発現の現況とその対応―前処置薬の強化,脱感作療法により治療継続は可能か―
石川 剛(京都府立医科大学消化器内科学)
【背景】大腸癌化学療法においてOxaliplatin(L-OHP)投与に伴う過敏反応の発現は治療継続の大きな障害となっている.本研究では,当院におけるL-OHPに対する過敏反応発現状況を検討し,その危険因子を明らかにするとともに,過敏反応発現例へのL-OHP再導入における前投薬強化および脱感作療法の有用性について検討した.【方法】2006年3月から2012年6月までに当院外来化学療法センターにおい...

第99回日本消化器病学会総会大腸 腫瘍

高齢者結腸癌腹腔鏡手術の意義:腹腔鏡手術は消化管運動を早期に回復させる
山田 岳史(日本医科大学消化器外科)
【背景】高齢化が進み高齢者手術の安全性確保は重要な課題である.First truck surgeryの概念が導入され,早期回復の重要性が提唱されているが,高齢者では特に術後禁食期間が長引くことで術後合併症の発症率が増加することが懸念されるため,積極的に早期回復を計る必要がある.結腸癌腹腔鏡手術は広く行われ,低侵襲であり術後の早期回復が得られると考えられているが,手術時間の長さから超高齢者への適応に...

第99回日本消化器病学会総会大腸 腫瘍

大腸癌におけるchorionic gonadotropin-βの過剰発現によるEMTへの関与の検討
川俣 太(北海道大学消化器外科学分野一)
【背景,目的】Chorionic gonadotropin(HCGβ)は,本来絨毛性組織で産生されるが,時に低分化の消化器癌でHCGβが産生され,予後予測マーカーとなることが知られている.HCGβは上皮間葉系移行(EMT)を誘導する代表的な分子のTGFβと発生学的に共通の塩基配列を有しており,今回,大腸癌のHCGβ発現の意義,およびEMTへの関与を検討した.【対象,方法】(1)2002~2004年...

第99回日本消化器病学会総会大腸 腫瘍

APC遺伝子変異が大腸癌の代謝プロファイルに与える影響についての検討
吉江 智郎(神戸大学消化器内科)
【目的】大腸癌において,APC遺伝子の変異がWntシグナル伝達系における標的遺伝子の恒常的な発現を引き起こすことが知られている.今回我々は,APC遺伝子変異を有するマウス,ならびに,培養細胞における低分子代謝物を解析することで,APC遺伝子変異によって誘導される代謝物の変動について検討し,病態との関連性について評価した.【方法】培養細胞実験では,変異型APC遺伝子を保有するヒト大腸癌細胞株SW48...

第99回日本消化器病学会総会大腸 腫瘍

大腸腺腫のリスクにおけるHOMA-IRとメタボリックシンドローム
佐々木 悠(山形大学医学部内科学第二講座)
【目的】近年,メタボリックシンドローム(MS)と大腸腫瘍との関連が注目されている.インスリン抵抗性はMSの基盤病態とされ,指標にHOMA-IRが用いられるが,MSと大腸腺腫との関連でHOMA-IRを加味した報告は多くない.そこで今回,Harmonizing the MS(Circulation 2009)の基準,HOMA-IRと大腸腺腫との関連性を検討した.【方法】2008年6月から2010年5月...

第99回日本消化器病学会総会大腸 腫瘍