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脾臓摘出術後,門脈血栓症の発生リスクに関する検討
飯田 洋也(明和病院外科)
(目的)肝硬変による血小板の低下に対し,インターフェロン投与目的に脾摘を行う場合がある.また,血小板の低下している肝細胞癌の患者には,肝細胞癌の手術と同時に脾摘を行う場合がある.脾摘後の合併症の一つに門脈血栓があり,これによって長期間熱発が続いたり,もし完全に閉塞した場合は肝不全の可能性もある.今回,脾摘後の門脈血栓の発生に寄与する因子を同定することを目的とした.(方法)2003年4月から2012...

第99回日本消化器病学会総会門脈 他

保存的治療が可能であった門脈ガス血症の検討
鹿野 敏雄(市立四日市病院外科)
【緒言】門脈ガス血症はそれ自体が独立した疾患ではなく,腸管壊死などの重篤な疾患の際に認められる比較的稀な病態で,緊急手術が必要な徴候とされてきた.しかし最近では,保存的治療で軽快した門脈ガス症例の報告も増加しており,多彩な病因で起こる病態であることが再認識されつつある.今回,当院で経験した保存的治療が可能であった門脈ガス症例について検討した.【方法】2007.1.1から2011.12.31までの8...

第99回日本消化器病学会総会門脈 他

腸管気腫症に門脈ガス血症を合併した5例の検討
真下 勝行(馬場記念病院消化器科)
【背景・目的】門脈ガス血症(PVG)は画像検査の進歩により近年報告数が増加している.以前は腸管壊死に伴う症例が多く,死亡率も高いことから予後不良の指標とされてきた.しかし最近は腸管壊死を伴わない報告例も多く,必ずしも緊急手術を要する病態ではないと考えられている.一方,腸管気腫症(PCI)も壊死を含めた腸管損傷に関与する徴候とされ,腸管壊死が疑われる場合のみが手術適応となる.門脈ガス血症と腸管気腫症...

第99回日本消化器病学会総会門脈 他

門脈血流動態変化からみた非感染性肝嚢胞開窓術後肝再生の検討
飯室 勇二(兵庫医科大学外科・肝胆膵外科)
症状を有する非感染性巨大肝嚢胞に対しては,腹腔鏡下嚢胞開窓術が選択されるが,開窓術後に明らかな肝再生が誘導される症例を経験する.しかし,これまでに系統的な解析は報告されていない.今回,その肝再生パターンを分析するとともに,肝再生を制御する因子を,門脈血流動態変化から検討した.【方法】2002年から2012年に当科で腹腔鏡下開窓術を行った単発巨大肝嚢胞症例7例および多発性肝嚢胞症例7例を対象とした....

第99回日本消化器病学会総会門脈 他

当院における症候性肝嚢胞に対する治療成績
坂谷 彰彦(国家公務員共済組合連合会大手前病院消化器内科)
【はじめに】腹部超音波,CT検査など画像検査の普及により近年肝嚢胞の発見頻度が上昇している.肝嚢胞はサイズが増大し周辺臓器を圧排することで症状を呈した場合や,感染や出血をきたした場合には治療が必要となる.今回われわれは症候性肝嚢胞に対し超音波ガイド下穿刺排液,エタノール注入法を行い,その治療効果を検討した.
【対象と方法】対象は2005年から2012年までに腹部超音波検査もしくはCTで肝嚢胞...

第99回日本消化器病学会総会門脈 他