セッション

検索結果は5件です。

当院における多発胃癌症例の胃粘膜下異所腺についての検討
嶋吉 章紀(関西労災病院・消化器内科)
【目的】胃癌の診断と治療において,多発例の存在は臨床的に大きな問題となる.多発胃癌のリスクファクターとして年齢や性別などの患者背景に加えH.pyloriによる慢性胃炎などが挙げられるが,切除標本における胃粘膜下異所腺の存在が病理学的な因子として注目されている.胃粘膜下異所腺とは粘膜下層に非腫瘍腺管が発生する病態をいい,中高年の男性に多く穹窿部から胃体部に好発し,切除胃例の4.0~5.6%に認めると...

第55回日本消化器病学会大会胃-症例1

NBI併用拡大観察が質的診断に有用であり,ESDで治癒切除し組織像と対比した胃印環細胞癌の2例(極微小病変1例,小病変1例)
齋藤 崇(新津医療センター病院・消化器内科)
【背景】印環細胞癌と低分化型腺癌は未分化型癌として分類されるが,低分化型腺癌が早期でもリンパ行性転移が多いのに対して,早期の胃印環細胞癌はそれほど悪性度が高くないという報告もある.NBI併用拡大内視鏡(ME-NBI)などIEEの普及に伴い,小病変でESDにより治療される印環細胞癌が増加している.2006年1月~2013年2月に,ME-NBI観察が有用でありESDで治癒切除し組織像と対比した胃印環細...

第55回日本消化器病学会大会胃-症例1

約5年間内視鏡にて長期経過観察し得た胃底腺胃癌の一例
安部 高志(鶴見病院・消化器科)
【はじめに】胃底腺型胃癌は,近年提唱された,胃底腺への分化を示す低異型度分化型胃癌の新しい疾患概念である.今回我々は,約5年間内視鏡にて長期経過を追うことができた胃底腺型胃癌の一例を経験したので報告する.【症例】71歳女性.2007年8月上旬スクリーニング目的の上部消化管内視鏡検査を施行した際,萎縮のない粘膜を背景に,偶然胃体上部前壁側にIIa病変を認めた.生検ではGroup1(fundic gl...

第55回日本消化器病学会大会胃-症例1

腎癌胃転移を内視鏡にて診断し得た1例
碇 直樹(東京女子医大・消化器病センター)
はじめに転移性胃腫瘍の形態的特徴として,一般に血行性転移し,粘膜下で増生することで粘膜下腫瘍様の形態をとることが多いとされるが,腎癌胃転移に関しては腫瘍が粘膜内に限局し内視鏡的切除された症例も複数報告されている.腎癌は Performance Statusが良好で,転移巣が切除可能な場合に手術が推奨されており,転移巣の早期診断が重要と考える.今回,粘膜面の微小な変化として捉えられた腎癌胃転移の1例...

第55回日本消化器病学会大会胃-症例1

経鼻内視鏡による経胃瘻的イレウス管挿入が有効であった大腸癌腹膜播種イレウスの2例
坂本 夏子(宮崎大附属病院・1内科)
近年,経鼻内視鏡を使用したイレウスチューブ挿入が臨床に導入されている.簡便かつ安全な手技であると判断され,成功率も従来法より高いと報告されている.一方,イレウスチューブは鼻腔,咽頭の違和感を生じるため,長期留置は患者に苦痛を強いることとなる.今回,我々は,大腸癌の腹膜播種にてイレウスを生じ,胃瘻増設後,経鼻内視鏡を使用し経胃瘻的にイレウス管を挿入した2症例を経験した.
症例1は,62歳男性....

第55回日本消化器病学会大会胃-症例1